【映画興収レポート/2020年正月映画】20年の正月映画の興行成績をまとめた(1月5日時点)。
1位は『アナと雪の女王2』で興収112.9億円。19年の洋画ナンバーワンヒット『アラジン』(121.6億円)に迫るメガヒットだ。19年11月22日から公開されて初日3日間のオープニング興収が前作の2倍以上となる猛ダッシュを記録。公開中も様々なイベントを実施して興収を伸ばした。12月2日にはディズニースタジオ公式YouTubeで、松たか子と神田沙也加が出席した大ヒット記念イベントを生配信。2人がそろってイベントに登場するのは今回が初めてだ。また13日からは全国の劇場(一部劇場を除く)で応援上映を実施。さらに主題歌を歌う中元みずきが31日のNHK紅白歌合戦に出演して生歌を披露した。前作の興収は255億円。今後どこまで迫るかに注目したい。
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2位は『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。12月20日から公開され、初日3日間のオープニング興収は15億7046万円。19年の実写映画最大の成績となった。12月11日に監督や出演者が来日してジャパンプレミアを開催、12日には記者会見を実施。日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で13日に『フォースの覚醒』、20日に地上波初となる『最後のジェダイ』を放送。また日米同時公開される12月20日の前日(12月19日18時30分上映開始)に、北海道、東京、愛知、大阪、福岡の5劇場で先行上映を実施。イベントムービーとしてスタートダッシュに成功した。1月5日までの17日間の興収は52.4億円。前作(75.1億円)の116%で推移している。このペースで興収を伸ばせば、前作を上回り有終の美を飾れそうだ。ちなみにアメリカでの興収は4億5200万ドル(1月5日時点)で、前作比87%で推移している。
4位は『ルパン三世 THE FIRST』、5位は『午前0時、キスしに来てよ』。『アナ雪2』『スター・ウォーズ』の洋画2本がずば抜けた興行成績を記録する一方、邦画は全般的に低調な正月興行となった。(文:相良智弘/フリーライター)
[2020年正月映画 公開作ランキング]
1位『アナと雪の女王2』112.9億円
2位『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』52.4億円
3位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』11.6億円
4位『ルパン三世 THE FIRST』10.3億円
5位『午前0時、キスしに来てよ』9.9億円
(ムビコレ調べ。1月5日時点)
相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。
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