井之頭五郎、“究極のスープ”を求めてフランス・パリへ!?
井之頭五郎、“究極のスープ”を求めてフランス・パリへ。松重豊が監督・脚本・主演を務める『劇映画 孤独のグルメ』より、パリの街並みが映る本編映像を使用した特報映像を紹介する。
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輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎が、営業先の土地で見つけた食事処にふらりと立ち寄り、食べたいものを独り自由に食す様子を1話完結で淡々と描くハードボイルド・グルメ漫画「孤独のグルメ」(原作:久住昌之、作画:谷口ジロー)。1994年から1996年にかけて雑誌「月刊PANJA」(扶桑社刊、現在休刊)誌上で連載、その後2008年に「週刊SPA!」にて復活。以後不定期連載の形で2015年まで掲載され、単行本はシリーズ累計150万部を超えるベストセラーとなっている。
作中で登場する店は、高級店や流行りの店ではなく、街に溶け込むように年月を重ねた大衆食堂や個人店がほとんど。五郎が独りで食事を楽しむ様子が自身のモノローグと共に描かれるスタイルが人気を博し、2012年1月に松重豊主演でテレビ東京系連続ドラマとしてシリーズ化。深夜にひっそりと放送がスタートするや、食欲をそそる料理と松重演じる五郎の大胆な「食べっぷり」や「心の声」に多くの共感が生まれ、その魅力にハマる人が続出。1人で食事をする「孤食の時代」を先取りするとともに、誰しもの生活に“食のドラマ”があるという、食を楽しむ新しい文化を作り上げた。現在、ドラマは国内のみならず海外でも絶大な支持を得てシーズン10までシリーズを重ね、“グルメドキュメンタリードラマの金字塔”として大人気長寿シリーズとなった。
そして、テレビ東京開局60周年記念特別企画として『劇映画 孤独のグルメ』が、来年公開されることが決定した。先日行われた発表会見では、監督・脚本・主演を務める松重が登壇し、「僕が思って12年間やってきた『孤独のグルメ』が集約されています」とコメント。マスコミからは次々と質問が上がり、松重がすべての質問に丁寧に答える、「孤独のグルメ」がたくさんの人に愛されている作品だと感じる熱い会見となった。本作のすべてを担った松重は、「映画がコケたらもう僕は(井之頭五郎を)やりませんから」と、もはや毎シーズン恒例となった爆弾発言を会見でも残した。
今回紹介するのは、パリの街並みが映る本編映像を使用した30秒の特報映像だ。「腹が…減った…」という決めセリフとともに、五郎の“腹減り顔”アップから画角がポン、ポン、ポンと引いていく、ドラマでお馴染みの“孤独カット”を行ったのは、先日オリンピックが閉幕したばかりのフランス・パリはエッフェル塔。松重監督のやりたかった超豪華な“孤独カット”から劇映画としてのスケールの大きさが伺える。
ワールドワイドな人気を博す『孤独のグルメ』が日本を飛び出して、本作では世界を舞台に“究極のスープ”を探す旅が描かれると思いきや、最後のカットは美しいパリの街並みから打って変わって、どこだかわからない海辺でスーツにライフジャケット姿の五郎がずぶ濡れで何やらぼやいている様子が…。「どうした? 五郎」。まだまだ何かが起こりそうな本作から目が離せない。
『劇映画 孤独のグルメ』は2025年1月10日より全国公開。
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