私が生きるために、私を殺す。という選択 「それ」があなたの倫理観を浮き彫りにする衝撃作

#三浦透子#井浦新#徒花‐ADABANA‐#斉藤由貴#映画#水原希子#永瀬正敏#甲斐さやか

(C)2024「徒花-ADABANA-」製作委員会 / DISSIDENZ
『徒花‐ADABANA‐』
『徒花‐ADABANA‐』
『徒花‐ADABANA‐』
『徒花‐ADABANA‐』
『徒花‐ADABANA‐』
『徒花‐ADABANA‐』

甲斐さやか監督が20年以上をかけ構想、満を持して映画化したオリジナル作品

井浦新が主演を務め、水原希子、三浦透子、斉藤由貴、永瀬正敏らが共演する映画『徒花‐ADABANA‐』より、美と危うさを秘めたポスタービジュアルと予告編を紹介する。

・『赤い雪 RedSnow』永瀬正敏×菜葉菜インタビュー

・【動画】井浦新×水原希子×三浦透子×斉藤由貴×永瀬正敏!私が生きるために、私を殺す。/映画『徒花 ADABANA 』予告編

本作は、長編映画デビュー作『赤い雪 Red Snow』(19年)が第14回JAJFF(Los Angeles Japan Film Festival)最優秀作品賞を受賞するなど、繊細かつ作りこまれた世界観が国内外で高く評価されている甲斐さやか監督による日仏合作映画。甲斐監督が20年以上をかけ構想し書き上げ、満を持して映画化されたオリジナル作品だ。また、75年の歴史を有するフランスの国立映画映像センターCNCの対象作品で、これまで同対象作には深田晃司監督『淵に立つ』『よこがお』や早川千絵監督『PLAN75』等が選出されている。

ウイルスの蔓延で人口が激減し、延命措置として上層階級の人間だけに「それ」の保有が許された。死が身近に迫る新次(井浦)は、臨床心理士まほろ(水原)に自分の「それ」に会わせてほしいと懇願する。新次の「それ」は、自分と同じ姿をしながらも、異なる内面を持ち、純粋で知的であった。「それ」と対面した新次は、次第に「それ」を殺してまで、自分は生きながらえるべきなのか、心が乱されていき…。

タイトルの『徒花(あだばな)』とは、「無駄な花」を意味するが、そこにこめられた美学と生命の価値とは。甲斐監督は、ここではないどこかの物語を描くことで、今ここにある「怖さ」を突きつける。

主演は、近年『こちらあみ子』(22年)『福田村事件』(23年)『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』(24年)と日本映画に欠かせない俳優・井浦新。井浦はプロットが出来上がる前から本作への出演を熱望した。井浦と同じく、本作の世界に惚れ込んで参加を即決したのが、2021年に『あの子は貴族』で第35回高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞し、唯一無二の存在感を放つ俳優としても目が離せない水原希子。

さらに、『ドライブ・マイ・カー』(21年)での演技が国内外に高く評価され、新作が常に期待されている三浦透子。『三度目の殺人』(17年)でブルーリボン賞助演女優賞、『最初の晩餐』(20年)で第34回高崎映画祭 最優秀助演女優賞を受賞した斉藤由貴。国内外の映画監督に愛され、日本アカデミー賞を4度受賞した経歴を持つ永瀬正敏。

『徒花‐ADABANA‐』

今回紹介ポスタービジュアルは、第1弾キャラクタービジュアルと同様に、永瀬正敏が撮り下ろした写真で構成されている。フランス語の動詞「décalguer(転写する)」を由来とする、無意識や偶然の要素を重視するシュルレアリスムの芸術技法、デカルコマニーを中心にデザインされた。永瀬の写真とデカルコマニーが重なり合い、各キャラクターが持つ、美しさと不穏さが解き放たれたビジュアルに仕上がっている。

また予告編は、井浦演じる新次が、自分の「それ」とガラス越しに対面するシーンからスタートする。続いて現れる「ヒトのクローンは、遠い未来の話ではなく、あしたのあなたの、お話」との文字。「それ」とは、病にむしばまれた人間に、提供される、もう一つの身体。「それ」は「僕はあなたの一部ですから」とつぶやくが…。

『徒花‐ADABANA‐』は10月18日より全国順次公開。

INTERVIEW