新型コロナウィルスの感染拡大に映画界も大きく揺れた3月興行。公開を延期する作品が相次いだ。3月公開作で延期した主な作品は以下の通り。
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』
『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』
『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』
『2分の1の魔法』
『ドクター・ドリトル』
『ソニック・ザ・ムービー』
『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』
『ハリエット』
『劇場版 Fate/stay night [Heaven`s Feel] III. Spring song』
振り返れば、2011年の3月興行も東日本大震災が直撃した。だが、震災の影響を受けなかった地域では映画館が営業を続けていたこともあり、3月公開作には興収10億円超えのヒット作が多かった。
『SP THE MOTION PICTURE 革命篇』33.3億円
『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』24.6億円
『塔の上のラプンツェル』25.6億円
『ツーリスト』18.7億円
『映画プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ世界をつなぐ☆虹色花』10.2億円
4月興行はどうなりそうか。既に洋画の話題作『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』『ムーラン』は公開延期となり、5月1日公開の『ブラック・ウィドウ』も延期となった。邦画で最大の期待作が、4月17日公開『名探偵コナン/緋色の弾丸』。前作が93.7億円の大ヒットを記録している。3月公開作のように延期となるのか、予定通り公開されるか。4月興行の行方を大きく左右する。(文:相良智弘/フリーライター)
相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。
[3月公開作ランキング]
1位『Fukushima 50』7.3億円
2位『仮面病棟』6.7億円
3位『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』3.9億円
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