スター・ウォーズのスピンオフ「マンダロリアン」が見られると話題の動画配信サービス「ディズニーデラックス」。「ディズニー」「ピクサー」「マーベル」「ルーカスフィルム」の作品を配信しているディズニー公式の配信サイトである。各スタジオの最新作・話題作はいろいろなところで取り上げられているし、公式サイトでもプッシュされているが、これ配信されているんだ!という今までレアだった作品も実はかなり配信されている。何十年ぶりかで出会える作品が多数あるので、この機会にぜひ押さえておきたい。
・『白雪姫』『ラテン・アメリカの旅』『三人の騎士』…その他作品の写真はコチラ
世界初の長編カラーアニメーションである「白雪姫」をはじめ、続く「ピノキオ」「ファンタジア」「ダンボ」「バンビ」といった名作群はもれなく配信されており、時代に沿って長編アニメーションを楽しむことができる。
『白雪姫』(1937)
『白雪姫』は、リリースが望まれていたにも関わらず、1993年というビデオレンタル市場が成熟しきった遅い時期にVHSとLDが発売されたので、ソフト化当時は大変話題になったタイトルである。その後、DVD、BDとメディアが変わるたびに順調に発売されており、ディズニーデラックスでも配信されている。グリム兄弟による原作をアニメ化した本作は、膨大な期間と制作費をかけて制作された傑作。「ハイ・ホー」「いつか王子様が」など楽曲も名曲揃いである。さらにドキュメンタリー「白雪姫 魔法の秘密」も配信されているので、一緒に楽しみたい。
『ラテン・アメリカの旅』(1943)
何年か前にパブリックドメインでDVDが発売されたが、正式なリリースはされていなかったドナルドダックを主人公にしたアニメーションだ。4本の短編から成り、ドナルドが主人公の話だけでなく、郵便飛行機の子どもペドロの冒険物語や南米に飛んだディズニーのスタッフなども出てくる実写パートもある。陽気なサンバのビートに彩られたゴキゲンな作品だ。
『三人の騎士』(1945)
『ラテン・アメリカの旅』の続編的な作品である。今でもDVDでリリースされている。ラテン・アメリカの友人から届いた贈り物をキーに音楽に彩られたさまざまなショートストーリーが紡がれている。当時としては高レベルの実写とアニメーションの合成パートも見どころの一つ。
『ファン・アンド・ファンシー・フリー』(1947)
2つのエピソードをジミニー・クリケットがホストになってつないだ作品。『子ぐま物語』のタイトルでVHSとLDが発売されたが、それぞれのエピソードは別々にDVDで発売された。『ボンゴ』『ミッキーと豆の木』の2タイトルで構成されており、『ボンゴ』はサーカスの小さなくまの話、『ミッキーと豆の木』は有名な「ジャックと豆の木」を、ミッキーを主人公にアニメ化したもの。
『メロディ・タイム』(1948)
『ファンタジア』『メイク・マイン・ミュージック』(未配信)に続く音楽とアニメのコラボレーション映画第3作。DVD-BOX「ディズニー アーリー・クラシックス・コレクション」に収録されたのみで、単品化はされていない。7つの短編から構成されていて、もちろん今までのオムニバス映画同様に今回も人気者のドナルドが登場するパートがある。
『イカボードとトード氏』(1950)
オムニバス映画最後となる『イカボードとトード氏』は、『ファン・アンド・ファンシー・フリー』と同じく2つの話からなるアニメーション。児童文学の「たのしい川べ」と「スリーピー・ホロウの伝説」をアニメ化した作品。ヒキガエルのトード氏がドライブに行く話とティム・バートンも映画化したスリーピー・ホロウの伝説をアニメ化。ほかのオムニバス作品のようにドナルドやミッキーが登場するパートがないためか、一番見る機会が少ない最もレアな作品。ディズニーデラックスでぜひ見てもらいたい。
以上のようになかなか見られなかった作品を楽しめるのもディズニーデラックスの魅力の一つだろう。今回は、クラシック・アニメーションに絞って紹介してきたが、その他にもアニメと実写の合成作品では「ピートとドラゴン」等いくつか珍しい作品も配信されている。今後も貴重なタイトルの配信開始が期待できる。(文:青山幸司/ライター)
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
PRESENT
-
【舞台挨拶あり】齊藤工が企画・プロデュース『大きな家』公開直前舞台挨拶付試写会に15組30名様をご招待!
応募締め切り: 2024.11.22 -
『型破りな教室』一般試写会に10組20名様をご招待!
応募締め切り: 2024.11.29