有罪判決を受けた場合最短で懲役15年、最長で終身刑に
人身売買や恐喝の罪で起訴されたラッパーで音楽プロデューサーのショーン・ディディ・コムズが18日(現地時間)、マンハッタンで行われた控訴審で保釈請求を退けられた。
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コムズは昨年、性的暴行や虐待で提訴され、捜査が行われる中、今年3月には国土安全捜査局と連邦政府がロサンゼルスとマイアミの自宅で家宅捜査が行われた。コムズは16日(現地時間)にニューヨーク市のパークハイアット・ホテルで逮捕され、詐欺共謀、強制による性的人身売買、詐欺、恐喝、売春行為のための移送の罪で起訴された。コムズは無罪を主張したが、裁判所は彼を危険人物と判断、逃亡の恐れがあるとして公判開始までの拘留を命じた。
14ページに及ぶ起訴状によると、一連の犯罪行為は2008年から現在まで続いていたとされ、ディディが被害者へ薬物投与し、ホテルの部屋で「フリークオフ」と呼ばれる乱交パーティーを行なっていたこと、その映像を脅迫に利用したと述べ、さらに彼の自宅から押収された銃6丁が証拠として提出された。
コムズと仲間たちは恋愛関係を装って被害者の女性たちを誘惑し、彼女たちを脅して薬物を使った男性のセックスワーカーとの性行為を強要したという。
さらにコムズが大陪審の召喚後、証人に接触し、証言を阻止するために補償金を提供したとの主張もあり、これが法的手続きを妨害する恐れがあるとして保釈は却下された。
保釈を求めていた弁護側は、5000万ドル(約71億6000万円)の保釈金や厳重な監視体制を整えて証人への接触や逃亡のリスクを最小限に抑えると主張したが、裁判官はこれを不十分と判断。さらに過去の暴力行為が問題視され、ディディの保釈申請は却下された。有罪判決を受けた場合、最短で懲役15年、最長で終身刑となる。
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