講談社運営の文芸ニュースサイト「TREE」が5月1日、「Day to Day」と題した小説リレー企画をスタートした。人気作家たちが日替わりで腕をふるい、新型コロナウイルス(以下、コロナ)にまつわる掌編小説やエッセイを展開する。
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同社は今回、コロナの感染拡大に伴う非常事態宣言を受け、「数年経っても、この時のことを忘れずに前に進める企画」として「Day to Day」を実施。2020年4月1日以降の日本を舞台に、各作家が1日ずつ担当し、掌編やエッセイを手がける。日本を代表する50名以上の著者が執筆を予定している。
初日の5月1日には、辻村深月が「今日からはじまる物語」と題して、4月1日にまつわる掌編を披露。コロナ騒動でなくなったエイプリルフールを、子供の目線で語った。
翌2日には、漫画原作者にして「物語」シリーズで知られる小説家、西尾維新が登場。隠館厄介(かくしだて・やくすけ)と、忘却探偵・掟上今日子(おきてがみ・きょうこ)が、とある殺人現場で展開するやり取りをつづっている。
「TREE」の公式ツイッターでは、参加する作家を発表済み。赤川次郎や浅田次郎、重松清ら大物から、「蜜蜂と遠雷」(16年)の恩田陸、「告白」(08年)の湊かなえら話題の作家まで、錚々たるメンバーの名前が記されている。
政府の非常事態宣言を受け、図書館の緊急閉鎖や本屋の休業が相次いでいる今、本企画は、読者が新しい作家に出会う貴重な機会になるかもしれない。
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