『誠実な国のアリス』で韓国社会を赤裸々に風刺したアン・グクジン監督待望の新作
現代社会に潜む陰謀論「世論操作」に強烈な疑念を提起する韓国発の犯罪スリラー映画『コメント部隊』より、予告編と場面写真、アン・グクジン監督のコメントを紹介する。
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本作は、国家情報院の世論操作事件を題材にしたチャン・ガンミョンの同名小説を映画化した犯罪スリラー。『誠実な国のアリス』(15年)で韓国社会を赤裸々かつ愉快に風刺し、映画界の次世代監督として注目されたアン・グクジン監督が9年ぶりの新作として、脚本も手掛けた渾身作だ。
実力はあるものの見栄っ張りな社会部記者イム・サンジン。大企業マンジョンの不正に関する特ダネ記事を出すが、それが誤報であることが判明し停職処分となる。そんなある日、謎の情報提供者が現れる。自分のことをネット世論操作を主導するコメント部隊「チームアレブ」のメンバーだと主張するその情報提供者は、お金さえ払えば真実を嘘に、嘘を真実にすることができると言うが…。
社会を動かす世論の中心はもはやマスコミではなく、SNSやオンラインコミュニティのようなサイバー空間といわれ、フェイクニュースが社会を混乱に陥れることもある今日。そんな我々の世論が形成されるサイバー空間を誰かが支配しているかもしれないという現代社会に潜む陰謀論、「世論操作」に強烈な疑念を提起する新たな作品がここに誕生した。
主演はドラマ『私の解放日誌」で大ブレイクし、『犯罪都市 THE ROUNDUP』(22年)などに出演する、今最も影響力のあるトップ俳優として名を馳せるソン・ソック。優れた演技力で早くから映画界の新星として注目を浴びる若手俳優たちとの豪華共演も見どころだ。
紹介する予告映像は、誤報による炎上で出勤停止となった記者イムのもとに、世論を操るという“コメント部隊”から「ぼくたちが工作した」と連絡がくるシーンから始まる。どこからが真実で、どこまでが嘘かー。ネット情報は誰かが工作したフェイクばかりなのか、はたまた現実に起こっていることなのか。そして、政府よりも大きな組織とは一体何なのか?
匿名ゆえのSNS暴力や、“オンライン世論操作”という昨今世間を賑わせている題材をもとに、「世論なんて簡単に操れる」というセリフに象徴される他人事とは思えない現代社会に潜む陰謀論が次々と映し出されていく。これから繰り広げられる予測不可能な展開が楽しみな映像となっている。
近年「ネット世論操作」は身近な話になっているが、誰も実際に見たことはない実態のない存在だ。これについてアン・グクジン監督は「現代社会に潜む陰謀論について、目の前で見せることができる映画ではないか。単なる1つのネットの話ではなく、今私たちが生きているこの社会環境についてすべて盛り込みたい」と演出意図を明らかにした。
『コメント部隊』は2月14日より全国公開。
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