桜田ひより、asmiの「大きな玉ねぎの下で」生歌唱に感激「撮影中はずっとこの曲を聴いて過ごしていたので…」
『大きな玉ねぎの下で』完成披露舞台挨拶が開催
桜田ひよりが、主演を務めた『大きな玉ねぎの下で』完成披露舞台挨拶に登壇。神尾楓珠、山本美月、中川大輔、asmi、⻄田尚美、原田泰造、江口洋介、草野翔吾監督と共に撮影の日々を振り返った。
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9名の豪華キャストとスタッフが初めて一堂に会する機会となった今回の完成披露舞台挨拶。本作の公開を楽しみに待つ多くの映画・キャストファンが会場を埋め尽くす中、会場にキャスト陣らが姿を現すと大きな拍手が! スクリーンには本作を象徴する日本武道館も投影され、早くも熱気が高まる中イベントがスタートした。
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神尾・桜田とそれぞれ共演シーンが多かったのは、丈流(神尾)の大学の友人・喜一役を演じた中川大輔と、美優(桜田)のバイト先の先輩・篠田沙希役を演じた山本美月の二人。ほとんどのシーンで神尾と撮影を共に過ごしていたという中川は「僕は丈流(神尾)の親友役ということしたが、彼の本当の親友・伊藤あさひ(小柴役)も撮影が一緒で。二人の空気が出来上がっている中でしたが、今回は楓珠の笑顔をたくさん撮りたいと監督もおっしゃっていたので、僕はムードメーカーとして楓珠を笑わせてやろうと思い演じました」と当時を回顧しつつも、「完成した映像を見たら一番良い笑顔を引き出していたのは桜田さんだったので悔しかったです、勝てなかった!(笑)」と明かし、会場の笑いを誘っていた。
そんな神尾の笑顔を引き出していたという桜田は、共演前は神尾に対し控えめなイメージを持っていたというが、「話してみたら気さくなお兄さんだったので驚きました。実は物静かな方なのかなと思ってちゃんとコミュニケーションが取れるかなと心配していたのですが…(笑)撮影現場でも本当にたくさん話しかけていただきました」と信頼ぶりを滲ませていた。
一方、桜田と共演シーンが多かった山本も「ひよりちゃんは11歳年下で。年齢が離れているので最初は何を話せば良いんだろうと思っていたんですが…、今流行りの骨格診断の話からモデルの話まで、いろんな話をさせていただきました」と撮影中の微笑ましいエピソードを披露していた。
そんな本作で描かれるのは、言葉のやり取りから始まる“顔を知らない相手”との恋。不器用でもどかしい恋模様がエモーショナルに描かれているが、「“ペンフレンド”っていう言葉に馴染みはなかったんですが、ロマンチックで良いですよね。筆跡や言葉選びから伝わってくる魅力や本質的なものが表れるんじゃないかなと。興味はあります!」(中川)、「筆跡や言葉だけのやりとりのように、内面で判断するのって難しいですよね。けれどそれだけで気が合うのって運命だなって思います」(山本)とそれぞれに魅力を語りながら笑顔見せていた。
本作のキーとも言える主題歌『大きな玉ねぎの下で』をカバーしたのは、いま“最もSNSで使われている声”としての呼び声も高い次世代アーティスト、asmi。asmiは同楽曲をカバーしているほか、劇中では丈流・美優が推す人気アーティスト A-ri 役としても出演している。
オファーを受けた心境について「めちゃくちゃ嬉しかったです! 私が生まれる前にリリースされた曲だったので、この曲の想いを今の世代の皆さんに届けられるように歌わなきゃと思うと責任重大だなと感じましたが、気合が入りました」と振り返り、当時の心境を明かしていた。
さらにイベントでは、asmiによる主題歌「大きな玉ねぎの下で」の生歌唱の披露も! 一般客はもちろん、客席最前列にはキャスト陣・監督も着席し見守られる中での披露となったが、歌唱後には「こんなに緊張したのは初めてかもしれません(笑)」と思わず本音をこぼしていたasmi。
神尾は「情景がそのまま浮かんでくるような感じがありましたよね。爆風スランプさんの原曲はスレートな熱い思いが伝わるような感じですが、asmiさんが歌うと包み込んでくれるような感じがあって…心地良かったです」と惚れ惚れ。桜田も「撮影中はずっとこの曲を聴いて過ごしていたので、ようやく生歌唱を聴けるなんて! 感動しました、ありがとうございます」と感激した様子を見せ、江口も「asmiちゃんは今の時代の混沌とした歌い方というか、もっと複雑な雰囲気を交えつつも、リラックスして聴けるような感じで素晴らしいですよね、声も良いですし」と続けていた。
イベントの終盤では登壇者に向け、本作のキャッチコピー「恋ってときどき、目にしみる。」というフレーズにかけて、最近思わずホロっときたエピソードについての質問が。神尾は「お正月に親戚の集まりがあって。20人くらい集まって過ごしていたんですが、集まった子どもたちから“(昨年末に出演した)『逃走中』なんで捕まったの?”と言われたりもして…(笑)家に帰ってから疲れたなと思いつつ、一人になった時に楽しかったなと感じて…ホロッときちゃいましたね」と最近のエピソードを告白すると、桜田も「最近だと仕事で泣くシーンがあったりもしました。そういったシーンの撮影がある日はどうしても憂鬱な気持ちになるんですが、その時は思いきり泣くことができてスッキリしました」とニッコリ。
そしてイベントの最後には、映画を楽しみに待つファンに向け「楽曲を知っている人も知らない人も楽しめる、恋愛映画として素晴らしい作品に仕上がっています。丈流は就活で悩んでいる姿も描かれますが、同じような状況の方がいれば少しでも背中を押すことができたらいいなと。ぜひ楽しんでいただきたいです」(神尾)、「私が出演している現代のパートだけではなく、平成初期のパートも素敵なシーンがたくさんあります。現代と過去がどのようにつながるのか、ぜひ楽しみにしていただけたら。幅広い世代の方に刺さる素敵な映画です」(桜田)とそれぞれコメント。両者の温かい言葉に会場からは再び大きな拍手が湧き起こり、イベントは締めくくられた。
『大きな玉ねぎの下で』は2月7日より劇場公開。
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