萩原「ある意味でレアな匠海を見れた気がします」
北村匠海短編映画監督デビュー作『世界征服やめた』の公開記念舞台挨拶が8日に都内映画館で実施され、主人を彼方を演じた萩原利久、彼方の同僚の星野を演じた藤堂日向、そして友情出演の井浦新と北村匠海監督が登壇。ついに全国公開を迎えた気持ちや、本作に込められた思いや撮影秘話などを語った。
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北村監督が高校時代に出会い、「人生を変えてくれた」と感謝をささげる不可思議/wonderboyの楽曲を原案に、自ら企画・脚本を兼任した念願の短編映画初監督作品。監督という立場での封切りに北村監督は、「自分の手から離れた実感が湧いていない状態」と素直な心境を述べ、「監督として企画から関り脚本も書いて立ち止まって右往左往したりと色々な道を歩んできての今がある。だからこそ自分の手から離れた実感が湧いてこないのだと思います」とその理由を明かした。
監督に憧れたきっかけは、小6時代に出演した『シュアリー・サムデイ』(10年)の小栗旬監督の姿だったという。「役者が監督をやることのカッコ良さ。その姿がただただカッコ良かった。それが自分の人生の中で大きくて、そう思っていたこそを不可思議/wonderboyさんが叶えてくれたと思っています」としみじみしていた。
一方、主人公・彼方を演じた萩原は、「匠海は俳優としてのみならず音楽もやったりしてエンターテインメントの最先端にいる人だと思っていたけれど、今回の監督作でそれを改めて実感しました。匠海の行動が広がって今この場に立てているので、さらにさらに尊敬する部分になっています」とリスペクト。
彼方の同僚・星野役の藤堂も、「匠海とは友人として過ごした時間が多くて、いざ監督をするという話を聞いたときは驚いたし、脚本を読んで匠海が作る映画に興味が湧いた。この人が作る映画は面白いものになるだろうと思ったし、自分が関われることが出来たら友人としても役者としても幸せなことではないかと思いました」と出演に感慨を抱いていた。
居酒屋の店主として友情出演した井浦は、「コロナが猛威を振るっている時に俳優・北村匠海とドラマで共演する中で、映画で映画館を応援したいという彼の想いや情熱を感じました。匠海君は音楽だけではなく、様々なカルチャーを吸収して楽しんで生きている人で、好きだけではなく、敬意を持っている人でもあります。そんな人が生み出すものは素敵なものになるに違いないという匂いを感じて、映像を作る時が来たらなんでもいいから関わりたいとスタンバイしていました」と友情出演の経緯を明かしていた。
これら同志たちの言葉に北村監督は「御三方には絶大な信頼を置いていたので、お金の集まらないリアルな現状の中で色々と助けていただきました」と感謝しきりだった。
また、映画監督・北村匠海の姿について藤堂が、「匠海は色々な顔を持っている人だけれど、真剣にゼロ距離でモニターに向かう姿は鮮烈。監督だ…!と思った。自分の知らない新しい匠海をまた見れた気がする」と証言すると、井浦は「大御所感があったよね」といい、藤堂も「初めて監督をした感じがしなかった」とうなずくと、当の北村監督は「映画監督を演じていたのかもしれない…」と照れ笑いだった。
一方、萩原は「匠海は毎日忙しく働いているので髭を剃っているし、オフで会う時もたいてい仕事終わりのツルツルフォルムで会う。でも撮影期間中は髭が伸びてくるので、ある意味でレアな匠海を見れた気がします」と友人ならではの感想を述べていた。
完成作について井浦は、「匠海監督が強い刺激を受けた不可思議/wonderboyへの匠海監督ならではのアンサーが出ている気がしました。監督の等身大でリアルな、あの時にしか作れなかったものが全部詰め込まれている気がして、匠海監督の頭の中、心の中が味わえると思います」と評していた。
最後に北村監督は「生きる!をテーマとして込めた」と明かしながら「自分が不可思議/wonderboyさんの楽曲に救われたように、皆さんにもエンタメが日々を明るくさせてくれた経験は一度くらいあると思うので、僕自身もエンタメの力をこれからも信じていきたいです。本作を撮ったことで役者としても監督としても、今後の自分を生きさせてくれるような経験になったので、不可思議/wonderboyさん、ここに立っているお三方、そしてこの映画に出会ってくれる皆さんに感謝したいです」と感無量だった。
『世界征服やめた』は現在公開中。
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