原田芳雄の孫・原田琥之佑、ベルリン国際映画祭での受賞に「超絶嬉しい」初長編主演作がスペシャルメンション獲得の快挙
#ベルリン国際映画祭#三好銀#原田琥之佑#原田芳雄#横浜聡子#海辺へ行く道
Generation Kplus部門での授与は『海辺へ行く道』が日本初
原田琥之佑の初長編主演作『海辺へ行く道』(英題:Seaside Serendipity)が、現在開催中の第75回ベルリン国際映画祭にて上映され、ジェネレーション部門にてスペシャルメンション(特別表彰)に輝いた。
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とある海辺の街で、のんきに暮らす14歳の美術部員・奏介(原田琥之佑)とその仲間たち。アーティスト移住支援をうたうこの街には、どこかあやしげな“アーティスト”たちがウロウロしている。夏休みを迎え、演劇部や新聞部の依頼をこなす奏介たちに、ちょっぴり不思議な依頼が、次々に飛び込んでくる……。
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陽光や海と空に囲まれた小豆島ですべて撮りあげられた本作は、漫画家・三好銀の同名シリーズの映画化。どこか柔らかく、どこかユーモラスでおかしな「人生賛歌」というべき作品になっている。脚本・監督は、『ジャーマン+雨』(06年)『ウルトラミラクルラブストーリー』(09年)『俳優 亀岡拓次』(16年)『いとみち』(21年)でその度ごとに話題を巻き起こしてきた横浜聡子。主演をつとめるは、約800人のオーディションを経て主演を勝ち抜いた14歳の俳優・原田琥之佑。
ベルリン国際映画祭の「ジェネレーション部門」は1978年に設立され、子どもが主人公であり、子どもを題材に扱った作品が対象となる。今回、本作は、4歳以上が対象となるGeneration Kplusに選出され、国際審査員によるスペシャルメンションを授与された。国際審査員からは、「この映画は、優しさと遊び心のあるユーモアで私たちの心を掴みました。明るく陽気な想像力と創造力で、芸術の無限の可能性と、予期せぬ出来事と出会う幸福を思い出させてくれました」と評された。
現地時間、2月22日に行われた授賞式に出席した横浜聡子監督は、「この映画は劇的な出来事は起こりませんし社会問題を叫ぶ映画でもありません。何か素敵なことが起こるかもしれないというささやかな予感を胸に、無邪気に作品を作り続ける若者たちの映画です。今回賞をいただけたのは、そんな、目に見えない、言葉で表せない彼らの”予感”が伝わったからかもしれません。ジェネレーション部門の審査員の皆さん、この作品を選んでくださり本当にありがとうございます」とコメント。
さらに「ベルリンの観客の皆さんは、この映画に散りばめられたユーモアを見てたくさん笑ってくれました。私はその瞬間が一番幸せでした。ベルリンで聞いた笑い声と温かい拍手を支えにこれからしばらく生きていける気がします。観客の皆さん、ありがとうございます」と観客へ感謝の言葉を送り、喜びをかみしめた。
なお、これまでの日本映画で、同部門でのスペシャルメンション獲得は、『ウィーアーリトルゾンビーズ』(19年/長久允監督)、『風の電話』(20年/諏訪敦彦監)があったが、Generation Kplus部門での授与は本作が日本初となる。
一足先に日本に帰国していた原田琥之佑からも「横浜監督はじめ、大好きなメンバーで作ったこの作品が素晴らしい賞をいただけたのは超絶嬉しいです! この映画は、僕たち中学生が主な登場人物になっています。だからこそ、【ジェネレーション部門】という同世代の子どもたちの部門で選んでもらえたことにご縁を感じましたし、すごく誇らしく思います。もっともっと世界の人へ届いて欲しいと思っています」という、喜びとこれからの劇場公開に向けて期待を寄せるコメントが到着した。
■横浜聡子監督
この映画は劇的な出来事は起こりませんし社会問題を叫ぶ映画でもありません。何か素敵なことが起こるかもしれないというささやかな予感を胸に、無邪気に作品を作り続ける若者たちの映画です。今回賞をいただけたのは、そんな、目に見えない、言葉で表せない彼らの”予感”が伝わったからかもしれません。ジェネレーション部門の審査員の皆さん、この作品を選んでくださり本当にありがとうございます。
私はこの作品の原作者である三好銀さんから、寛容さとユーモアを学びました。否定もせず肯定もせず、ただ人の存在を丸ごと受け止める寛容さ、そしてユーモア。ユーモアは人を絶望や断絶から時に救ってくれます。ベルリンの観客の皆さんは、この映画に散りばめられたユーモアを見てたくさん笑ってくれました。私はその瞬間が一番幸せでした。ベルリンで聞いた笑い声と温かい拍手を支えにこれからしばらく生きていける気がします。観客の皆さん、ありがとうございます。
■原田琥之佑
『海辺へ行く道』が、ベルリン国際映画祭ジェネレーションKplusコンペティション部門のスペシャルメンションに輝きました。横浜監督はじめ、大好きなメンバーで作ったこの作品が素晴らしい賞をいただけたのは超絶嬉しいです! この映画は、僕たち中学生が主な登場人物になっています。だからこそ、【ジェネレーション部門】という同世代の子どもたちの部門で選んでもらえたことにご縁を感じましたし、すごく誇らしく思います。もっともっと世界の人へ届いて欲しいと思っています。
『海辺へ行く道』は2025年晩夏公開。
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