デミ・ムーアが禁断の超美容再生医療に失敗? 若さを追い求めた代償描いた『サブスタンス』が怖すぎる

#コラリー・ファルジャ#サブスタンス#デミ・ムーア#ホラー#マーガレット・クアリー#映画

『サブスタンス』
(C)The Match Factory
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ハリウッドに渦巻く“闇”に捉えられた⼈々を切り取ったシーン写真が公開

デミ・ムーアが第31回SAG賞で主演⼥優賞を受賞し、第97回アカデミー賞にも主演⼥優賞含む5部⾨にノミネートされた映画『サブスタンス』より、美と成功への執着が常軌を逸した⾏動を⽣む——ハリウッドに渦巻く“闇”に捉えられた⼈々を切り取ったシーン写真を紹介する。

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本作は、デミ・ムーア主演、マーガレット・クアリー共演で贈る狂気のエンターテインメント。カンヌ国際映画祭で脚本賞、トロント国際映画祭で観客賞、ゴールデングローブ賞で主演⼥優賞を受賞し、本年度アカデミー賞では作品賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞ほか5部門にノミネートされている。

50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス(ムーア)は、容姿の衰えから仕事が減少し、ある再生医療“サブスタンス”に手を出す。だが、治療薬を注射するやいなや、エリザベスの上位互換体スー(クアリー)が、エリザベスの背を破って現れる。

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若さと美貌に加え、エリザベスの経験を武器に、たちまちスターダムを駆け上がっていくスー。だが、一つの心をシェアするふたりには【1週間ごとに入れ替わらなければならない】という絶対的なルールがあった。しかし、スーが次第にルールを破りはじめてしまい――。

主演は、“美&若さ”への執着を圧倒的怪演で見せつけ、45年以上のキャリアを塗り替える代表作へと押し上げた、デミ・ムーア。かつて「ポップコーン女優」と呼ばれていたと明かすほど悩んでいたキャリアを自らの力で乗り越え、再評価を獲得。アメリカでは「デミッセンス」(デミ・ムーアのルネッサンス)という造語が世界中のメディアを絶賛お騒がせている。

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共演は、昨年話題を呼んだヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』(24年)にも出演、弾けるような若さと美貌でデミに対峙する、時代のイット・ガール、マーガレット・クアリー。

監督と脚本を手掛けたのはコラリー・ファルジャ。本作を執筆した理由を「年齢、体重、からだの輪郭などが、その“理想の”型から外れていく時、世間は、『お前は女としてもう終わりだ』と私たちに宣言します」「これこそが女性の監獄」と断言。「『本作は、これを吹っ飛ばす時が来た』と宣言しています。2024年になってまで、こんなにくだらないことが続いていること自体が、ちゃんちゃらおかしい」と爽快に言い放つ。

今回紹介するシーン写真は合計11点。⾝体のラインを覆うファッションと視線を隠すサングラス、怪しげな箱を抱えて⼈⽬をはばかるように⽴ち去ろうとするエリザベスと、⼀転、⾃⾝の魅⼒を存分にアピールし、カラフルポップなアイメイクで⾃信に満ち溢れた笑顔を振り撒くスーという対照的な2⼈の表情を捉えたカット。スーをデビューさせて⼤⾦を稼ぐ胡散臭いプロデューサー・ハーヴェイが、スーを⼝説き落とそうとする様⼦。

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さらに、あっという間にスターダムにのしあがったスーがハリウッドの成功の象徴である⼤看板に掲載される一方、⾃分の分⾝とはいえ、⼼底喜びきれないエリザベスが、スーが荒らした部屋を陰鬱な雰囲気で⼀⼼不乱に⽚付ける姿。そしてゲ
スな笑顔がピッタリ張り付いた男たちの中⼼に陣取るハーヴェイなど、いずれも美と成功への執着が常軌を逸した⾏動を⽣む――ハリウッドに渦巻く“闇”に捉えられた⼈々を切り取ったカットとなっている。

『サブスタンス』は5月16日より全国公開。

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