妻ベッツィ・アラカワの死因はハンタウイルス肺症候群によるものと判明
2月26日(現地時間)にニューメキシコ州サンタフェ郊外の自宅で亡くなっているのが発見された名優ジーン・ハックマンさんと妻のベッツィ・アラカワさんの死因に関する調査結果が7日(現地時間)、当局によって発表された。
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ハックマン夫妻はゲーテッドコミュニティ内の自宅でペットの犬1匹とともに亡くなっているのが発見されたが、遺体の状況により死後から時間が経過していたことが明らかで、死因について憶測が飛び交っていた。
サンタフェ郡保安官アダン・メンドーサとニューメキシコ州医療調査局のヘザー・ジャレル主任医療調査員は記者会見で調査結果について、自然死という見解を発表した。
95歳だったハックマンさんは高血圧症や動脈硬化性心疾患、アルツハイマー病を患っていた。
ジャレル氏によると、アラカワさんはハンタウイルス肺症候群で死亡した。亡くなったのは生存が最後に確認された2月11日(現地時間)直後と思われる。
ハンタウイルスはげっ歯類が自然宿主で、人に感染するとハンタウイルスはい症候群や腎症侯性出血熱など重篤な症状を引き起こす。宿主の排泄物の飛沫や粉末の吸引、あるいは宿主に噛まれた場合に感染し、当初は風邪に似た症状で疲労、発熱、筋肉痛などがあり、急激に症状が悪化して肺水腫を伴う呼吸困難を引き起こす。人から人へは感染は広がらない。
アラカワさんは自宅の浴室の床で倒れており、周辺に錠剤が散らばっていたが、全て処方箋薬で彼女の死とは関係ないという。
ハックマンさんはペースメーカーの記録から18日(現地時間)に亡くなったと見られる。
自宅の土間に倒れていたハックマンさんについて、ハンタウイルス、新型コロナウイルス、インフルエンザやその他の呼吸器系ウイルスの検査が行われたが、いずれも陰性だった。体内部及び梅雨部の外傷の急性所見もなかったという。CT検査で「心臓を含む複数の外科手術、過去の心臓発作、慢性高血圧による腎臓重度の変化を含む心臓病」が示されたという。
ハックマンさんは妻が亡くなったとこを「認識していなかった」可能性があるとしている。進行したアルツハイマー病の兆候が認められたが、ハックマン家のスポークスマンは以前、CNNの取材にアルツハイマー病については「全く真実ではない」と語っていた。
ジャレル氏は、ハックマンさんが妻の死後に自力で生活できたかについて、通常の生活能力がどの程度だったか不明としたうえで、「彼は非常に健康状態が悪かった。深刻な心臓病を患っていて、最終的にそれが死をもたらしたと思います」と述べた。またハックマンさんは脱水状態ではなかったが、胃の中に食べ物はなく、「最近食事をしていなかったことになります」と述べた。
当局によると、アラカワさんは2月11日午後5時15分(現地時間)頃に帰宅した。その前に外出先で買い物などする様子が店の監視カメラに映っているが、特に体調不良を思わせる状態ではなかったという。
状況から当局は、アラカワさんが先に亡くなった可能性が高いとしている。一方、メンドーサ保安官は夫妻の死因は明らかになったと確信したとしつつ、犬の死因を含めて、いくつかの「抜け穴」について特定されるまで操作は継続すると述べた。
ハックマンさんの急逝はハリウッドにも衝撃を与え、2日(現地時間)に行われた第97回アカデミー賞では、追悼コーナーのプレゼンターを務めたモーガン・フリーマンが冒頭で「大切な友人を亡くしました」とコメント。「ジーンはいつも言っていました。『レガシーなど考えない。ただ、いい仕事をしようとした者として人々には覚えていてほしい』。私たち全員を代弁して言います。ジーン、君はそのように、そしてもっと多くのことで記憶されるでしょう。安らかに眠ってください、友よ」と偲んだ。
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