ストリッパーのヒロインによるシンデレラストーリーの行く先は?アカデミー賞最多5部門受賞作が話題!注目の記事をピックアップ

#ANORA アノーラ#ミステリアス・スキン#ロストケア

『ANORA アノーラ』
(C) 2024 Focus Features LLC. All Rights Reserved. (C)Universal Pictures
『ANORA アノーラ』
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『ANORA アノーラ』
『ミステリアス・スキン』
ロストケア

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97回アカデミー賞で最多5部門を受賞した『ANORA アノーラ』より、その見どころを紹介したコラムが話題に。また、『ミステリアス・スキン』公開決定のニュースや、松山ケンイチと長澤まさみが共演した『ロストケア』を紹介したコラムも大きな注目を集めた。

第97回アカデミー賞で最多5部門を受賞『ANORA アノーラ』の魅力を紹介

2024年のカンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞し、第97回アカデミー賞で最多5部門を受賞した『ANORA アノーラ』。本コラムでは、本作の魅力や見どころについて紹介している。

『ANORA アノーラ』
 

本作は、21世紀のシンデレラストーリーと呼ぶにふさわしい、エネルギッシュで愛すべきヒロインの行動力に圧倒される139分間の作品だ。ブルックリンのストリップクラブで働くダンサーの“アニー”ことアノーラ(マイキー・マディソン)は、ロシアのオリガルヒの息子イヴァン(マーク・エイデルシュテイン)と出会う。

これまでの作品でも常に社会の片隅に生きる人々に焦点を当ててきたショーン・ベイカー監督。『タンジェリン』(2015年)ではトランスジェンダーのセックスワーカー、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(2017年)ではモーテル暮らしの母子、『レッドロケット』(2021年)では落ちぶれたポルノ俳優を主人公に、バラ色ではない現実を隠さず描きながらも単調な悲劇にはせず、ユーモアとたくましさで物語を紡いできた。

これまでの集大成とも言える『ANORA アノーラ』。本コラムでは、本作と『女因 701号さそり』や『カビリアの夜』との意外な関係性や共通点についても紹介している。

・ストリッパーのヒロインが魅力的! 日本の女優の主演作を参考にタフなキャラクターを熱演

性被害によって人生を大きく変えられた少年の行く末描く『ミステリアス・スキン』が公開決定

幼少期の性被害によって人生を大きく変えられた2人の少年の行く末を描き、世界各国の映画祭で大きな反響を呼んだ映画『Mysterious Skin』(04年)が、邦題『ミステリアス・スキン』として公開されることが決定した。本作よりポスタービジュアル、予告編が公開された。

(C)MMIV Mysterious Films, LLC
(C)MMIV Mysterious Films, LLC

今回紹介するのは、ブルーとピンクのノスタルジックな淡い色合いが印象的な両A面のポスタービジュアル。ブルーのビジュアルはブラディ・コーベット扮するブライアン、そしてピンクのビジュアルはジョセフ・ゴードン=レヴィット扮するニールの、それぞれアップの表情を切り取ったもの。

精神的ショックでトラウマを抱え、性被害の体験を”思い出せない“ブライアン。その一方、特別な「愛」の思い出として、性被害の体験が“忘れられない”ニール。ひと夏の出来事により、その後の人生が大きく変わってしまった対照的な2人の少年、その表裏一体の姿を表現したデザインとなっている。

あわせて紹介する予告編は、今年2月に行われたオーケストラ・セットでの来日公演の興奮冷めやらぬアイスランドの至宝シガー・ロスによる劇中曲「Samskeyti」が忘れがたい余韻を残している。

8歳の夏の性加害、壊れてしまった少年たちのその後を描く

松山ケンイチと長澤まさみが共演『ロストケア』がNetflix TOP10で1位に

本コラムでは、「Netflix TOP10」日本の週間TOP10(映画)のランキングから、1位の『ロストケア』(23年)をピックアップ。介護士でありながら42人も殺めた殺人犯を松山ケンイチが、対峙する検事を長澤まさみが演じた社会派作品で、葉真中顕の小説「ロスト・ケア」をもとに『そして、バトンは渡された』の前田哲監督がメガホンをとった。

Netflix TOP10(日本/映画)第1位『ロストケア』
Netflix TOP10(日本/映画)第1位『ロストケア』
 

ある民家で、ひとり暮らしの老人と訪問介護センターの所長の死体が同時に発見されるという不可解な事件が起きた。犯人として、そのセンターで働く介護士の斯波宗典(松山ケンイチ)が捜査線上に浮かんだが、彼は献身的な働きぶりで高齢者やその家族に慕われている人物だった。

しかし、検事の大友秀美(長澤まさみ)は、そのセンターが世話をしている老人の死亡率が異常に高いことを突き止めた。斯波に大友が問うと、彼はあっさりと殺人を認めたが、自分の行為は「殺人」ではなく「救い」だと主張。その答えに、大友は戸惑う。

大友は被害者の家族から話を聞くうちに、社会的なサポートを十分に受けられない人々や介護に追い詰められた人々の過酷な現状を知り、心が揺さぶられる。斯波が言う「救い」とは何なのか? 松山ケンイチと長澤まさみ、2人の緊迫の対決に注目したい。

・心優しい介護士がなぜ42人も殺めたのか? 松山ケンイチ×長澤まさみ『ロストケア』が1

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