2001年8月4日生まれ、神奈川県出身。NHK大河ドラマ「天地人」(09年)の樋口与六役で一躍人気者になり、「任侠ヘルパー」(09年)、「ヤマトナデシコ七変化♥」(10年)、「11人もいる!」(11年)など数多くのドラマやCMに出演。映画出演は『桜田門外ノ変』(10年)、『忍たまらん太郎』(11年)、『愛と誠』(12年)など。「レ・ミゼラブル」(11年、13年)や「エリザベート」(12年)など、舞台でも活躍している。
2011年夏の実写版『忍たま乱太郎』公開から2年、再び乱太郎がスクリーンに帰ってきた。演じるのはもちろん、加藤清史郎。
夏休みを思いっきり遊んで過ごした乱太郎、きり丸、しんべヱの3人が、すっかり忘れていた宿題を片づけるために、手にした者が天下を制するという言い伝えの幻の妖刀の奪還に挑む。
現在小学6年生。身長も伸び、表情や語る言葉にもしっかりした成長がうかがえる清史郎くんに、夏の京都での撮影エピソードや演技の楽しさについて話を聞いた。
加藤:今回は前回のリメイクでも続編でもない、またほかの『忍たま乱太郎』です。同じ題材っていうのかな? 物語のなかで、同じ乱太郎役をできるっていうのは、すごくうれしく感じました。
加藤:そうですね。完璧に続編ではないですね。前回の夏休みが終わって、今回も夏休みなので、続編じゃないです。また別のものです。
加藤:やっぱり違いますね。三池監督はとても面白い方で、休みのときも笑わせてくれたりしましたが、田監督はとてもクールな方だなと思いました。今回は、その後にミュージカルの地方公演が控えていて短期間で撮ったので、一緒にいる時間が三池監督のときと比べて短かったこともあるかもしれないです。
田監督は、『仮面ライダー』シリーズとか、アクションをやっている方なので、アクションシーンを撮るときは、本当にスラスラッと進む感じでした。爆破のシーンとか、すごかったでしょ。あれは上の方にこういう線があって、そこにカメラがぶら下がって、サーッと動かして撮ったりとか……(と身振り手振りをまじえて再現)。
加藤:ありましたね! アクションも前回よりもまたグレードアップしていて、スタントの方にお願いするんじゃなくて本人でやっているので。「すごいな!」と思いました。乱太郎たちは殺陣(たて)はないんですけど、ほかの俳優さんたちが殺陣をしている間を走るのはすごく楽しかったです。
加藤:怖くなかったです。7メートルか10メートルぐらいあったと思うんですけど、それをどんどん登っていって、「カット!」って声がかかって、降りようと思ったら結構高くて(笑)。「降りれる? 清史郎」と言われて、「大丈夫です、降りれますー」って(笑)。怖いってわけじゃなく、「そんなに上まで進んでいたんだ」とは思いました。
加藤:そうです。本当に登りました。
加藤:朱理くんは劇団に入ってからも6ヵ月くらいだったので、セリフもあんまり覚えられないし、撮影の手順もまだよく分かってなくて。あとは……コケちゃったりとか、コケちゃったりとか(笑)。朱理くん自身が「しんべヱ」だったんですよね。演じなくてもしんべヱだったんです(笑)。なので、きり丸役の林遼威くんと僕とで全力でサポートしました。
加藤:(笑)。本当に「しんべヱ」でした。きり丸と僕と、休みの間に勉強しているんですけど、その隣でゲーム機をいじってたり(笑)。
加藤:やっぱり暑かったです。真夏の京都で山の上で撮れば、太陽にも近いし。僕、虫嫌いなのに、虫がたくさんいるし……(笑)。スタジオのなかは40度を超えることもあったけど、外も30度超えで、どっちにいても暑い、みたいな(笑)。氷のうとか携帯の扇風機とか、あとはスタッフさんがうちわであおいでくれたりして、しのぎました。
加藤:計算とかドリルとかは、先生から「毎日コツコツとやってきなさい」とか言われない限りは、早めに終わらせちゃいたいタイプ。自由研究とかはじっくりやりたいんですけど、読書感想文は、苦手で苦手で苦手で。
加藤:苦手なんですよ。読書感想文はじっくり時間をかけます。
加藤:いや、ちゃんと夏休みは夏休みです。去年は……どうだったかな(笑)? 『忍たま』の撮影と、1日が移動で、2日オフだったのかな(と、しばし記憶をたどる)。そこは怒涛だったんですけど。でも、本当にお仕事が楽しいです。自分がやりたくて、好きなようにやっているというか。無理してるんじゃないかと思われることもあるけど、僕はむしろ楽しくてやっています。
加藤:今年は、1ヵ月間博多で「レ・ミゼラブル」の地方公演です。ガブローシュというパリの浮浪児の役ですが、劇場で演じることをすごく楽しみにしています。ミュージカルで歌もあるし、失敗することを考えると怖いんですけど、それも恐れないでやる、僕のガブローシュを見てもらおう、と考えています。
加藤:今は野球の選手か俳優さんなんです。野球は本当に大好きなので、中学生になっても、部活で野球やりたいと思う一方、俳優さんのお仕事もやりたい。どちらもそう簡単になれるものじゃないんですけど……、まだ迷っています。
加藤:はい、迷います(笑)!
(text=冨永由紀)
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