町田啓太がポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』を激賞!「生存本能を掻き回されるほどの衝撃作」
#ポン・ジュノ#ミッキー17#ロバート・パティソン#山崎貴#映画#町田啓太
全米オープニング1位を記録し、世界興行収入9000万ドルを突破
『パラサイト 半地下の家族』(19年)のポン・ジュノ監督によるサスペンス・エンターテイメント大作『ミッキー17』より、町田啓太、山崎貴監督、樋口真嗣ら映画業界からの激賞コメントとレビュー編スポット映像を紹介する。
・権力者の搾取に怒濤の反撃 『パラサイト』ポン・ジュノ監督が5年の沈黙を破ったリベンジ大作
・【動画】『パラサイト』ポン・ジュノ監督最新作!映画『ミッキー17』予告編
『パラサイト 半地下の家族』で第72回カンヌ国際映画祭にて韓国映画初となるパルム・ドールを受賞、第92回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞した稀代の映像作家ポン・ジュノ。彼が5年の沈黙を経て贈るアカデミー賞受賞後初となる最新作は、エドワード・アシュトンによる小説「ミッキー7」を原作に描く、怒涛の反撃サスペンス・エンターテイメントだ。
全世界に先駆けて公開された韓国では、公開からわずか4日間で観客動員数が100万人を突破。3月7日からは全米公開され、オープニング1位を記録。その後も快進撃を続け、全米及び世界各国での世界興行収入が9000万ドルを突破している(Box Office Mojo調べ ※3月17日時点)。
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人生失敗だらけのミッキー(ロバート・パティンソン)が手に入れたのは、何度でも生まれ変われる夢の仕事、のはずが…。それは身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務、まさに究極の“死にゲー”だった。一発逆転のはずが、ブラック企業の“使い捨て”ワーカーとなってしまったミッキーには、地獄のような日々が待っていた。ブラック企業のどん底で搾取され続けて17号となったミッキーの前に、ある日、手違いで自分のコピーである18号が現れ、事態は一変する。
今回紹介するレビュー編スポット映像は、「どん底からの逆襲だ!」と人生ダメダメのミッキーが宣言する場面から幕を開ける。手に隠し持った銃の照準をターゲットに合わせ、鋭い目つきで狙いを定めるミッキー18と、その様子を不安げに見つめるミッキー17。“使い捨てワーカー”となったミッキーが乗り込んだ宇宙船がインサートされると、『ゴジラ −1.0』(23年)の山崎貴監督の「なんだこの見たことのない面白さは!」という驚愕のコメントが紹介される。
2人のミッキーを前にして「スゴすぎじゃない?」と狂喜するナーシャ(ナオミ・アッキー)の本編シーンに、「生存本能を掻き回されるほどの衝撃作」という俳優の町田啓太からの驚きの声が重なり、何度死んでも生き返らされるミッキー18が相手に飛びかかる場面へとつながっていく。
ブラック企業のトップ、マーシャル(マーク・ラファロ)が拳銃に弾を込め、その隣で妻イルファ(トニ・コレット)が狂気の微笑みを浮かべる。「最高の“お仕事”でしょ」と振り向く研究員の声、「使い捨てども、覚悟を決めろ」とマーシャルが圧をかける。
一体何が起こっているのか、見る者を翻弄させる映像の連射に、「痛快で見事な、私たちが今見るべき映画」だと共感したのは、命をテーマにもう1人の自分との対峙を描いた『徒花-ADABANA-』(24年)の甲斐さやか(映画監督・脚本家)。続いて「ブラック企業に働きつつも愛らしく人間らしいミッキーに賞を送りたい!」というアニメーション監督・立川譲のコメントが紹介される。
「傑作」「最高!」と星5つで激賞する海外レビューに、「イイぞもっとやれ!」と樋口真嗣(映画監督ほか)がポン・ジュノ監督に熱いエールを贈る。自分の得しか考えていないマーシャルがミッキーの頬に焼き印を入れ、「私を満足させてみろ」と薄ら笑いすると、妻のイルファが時限装置のボタンを押す素振りで苛つかせる。映像は、反撃を開始したミッキーが握りこぶしで思いっきり殴りつけるシーンで結ばれる。
マイルドな17号と辛辣な18号、2人になったミッキーは権力者たちへの逆襲を開始する。ターゲットは強欲なボスのマーシャルと現場に“死にゲー”任務を強いるイルファ(トニ・コレット)だ。使い捨てワーカーvs強欲なブラック企業のトップ、逆襲エンターテイメントが開幕する。
■町田啓太(俳優)
生存本能を掻き回されるほどの衝撃作。地球上でも宇宙のどこに行っても人は人。人間として、生命体としての生き方を問われました。
■山崎貴(映画監督)
なんだこの見たことのない面白さは!と見ている間ずっと興奮していました。悲惨でブラックでとにかく考えうる限り最悪な状況の中で文字通り“必死”に自分を取り戻していくミッキーが最高! 推せます! 最後の怒涛の展開には立ち上がって拍手したくなりました。絶対劇場で体験して下さい。
■樋口真嗣(映画監督ほか)
戯作者たるもの、本当にやりたい題材に向き合うべきなのか、悩ましい問題だけど、どうせ一度の人生であれば好きなことだけをやるべきだと個人的には思います。無邪気にはしゃいで想像の世界を走り回るその姿を見て微笑ましい気持ちに満たされるのもイイものです。分析も考察も大いに結構! でも『グエムル』から入った後発組の俺は声を大にして応援したいですね。「イイぞもっとやれ!」
■佐藤嗣麻子(映画監督・脚本家)
豪華で贅沢な不条理SF映画! 往年の日本人にはなじみ深い手塚治虫や藤子不二雄SFのようでもあり、萩尾望都の一角獣種シリーズのA-A’のようでもあります! そして、登場する現住生物はまるでナウシカのオーム! 主人公のミッキー17は気弱で、18はまるでバットマンのパディンソン! 悪役の政治家はトランプ大統領と民主党のペローシ元議長を彷彿させます! いやぁ、風刺や皮肉やブラックユーモアがたっぷりで! めちゃめちゃ楽しかった! みんな、見て、見て!
■甲斐さやか(映画監督・脚本家)
ポン・ジュノ監督は、とうとう時代を突き抜けてしまった。『⽬⽴ちたがり屋の独裁者』に全⾝を搾取される『下級国⺠』。倫理なき環境に慣れてしまう⼈間の怖さとリアリティ。私たちは、⾮情さがエスカレートした未来へ未来へと、このまま押し流されてしまうのか。鑑賞後、波に襲われるように胸がかき乱される。痛快で⾒事な、私たちが今見るべき映画。
■川村元気(映画プロデューサー・映画監督・小説家)
はるか遠くの星の物語を、いま僕たちが生きる世界の物語としてポン・ジュノは突きつける。果たして僕たちは、何番目のミッキーなのだろうか。
■駒井尚文(映画.com編集長)
『パラサイト 半地下の家族』から5年。ポン・ジュノ監督は、ハリウッドの大御所監督になっていました。クレジットにブラッド・ピットの名前もあります。予算も『パラサイト』の10倍以上ではないかと。映画の内容も感無量ですが、クレジット眺めるだけでも感無量。人間3Dプリンター、実現しそうな未来があるかも知れません。
■下田桃子(MOIVE WALKER PRESS編集長)
どこを切り取ってもポン・ジュノ印な人間賛歌。“コピー”であるはずのミッキーは、生き返るたびに少しだけ性格が変わる。神経質なところも、激情派な一面も、一人の人間の中にあるからおもしろい。ごった煮な魅力を内包する『ミッキー17』が、それを証明している。
■下村麻美(シネマトゥデイ編集長)
『ミッキー17』はSFという枠を超えジャンルを再定義するほどの傑作だ。驚きと興奮、深い感動が交錯する。細部まで作り込まれた世界観が、スクリーンから溢れ出し、人間の本質に迫る深いテーマ性と絡み合い、知的刺激と感動が共存する。2025年最も記憶に残る映画のひとつと言っていい。
■立川譲(アニメーション監督)
対立だらけの無情な世の中。それをポップに煮詰めてユーモアな闇鍋に突っ込んだようなブラック企業で働くミッキー。その劣悪さはアニメ業界とは比べ物にならない(笑)! よくも人格が破綻することなく、どこか愛らしさも保ちつつ、人間らしく生きられるものだ。そんなミッキーには「人生何周目ですか?」を称賛の意味を込めて送りたい!!
■中谷祐介(ぴあ編集部)
あまりにも怖すぎて笑える。あまりにもピンチすぎて逆に前向きな気分になってくる。あまりにも語り口が上手すぎて気がつくとめっちゃ遠い場所に連れてこられている。あまりにも登場人物が欠点だらけなのに全員好きになっている。ポン・ジュノ映画の要素がここに集結&凝縮!
■宮川翔(リアルサウンド映画部編集長)
こんな映画見たことない! 世界を熱狂させた『パラサイト 半地下の家族』の次がこんなぶっ飛んだ作品とは。期待を裏切らないポン・ジュノ監督がハリウッドでやりたい放題大暴れ。コミカルなロバート・パティンソンがとにかく最高!
『ミッキー17』は2025年3月28日より公開。
[訂正とお詫び]駒井尚文さんのお名前の漢字に誤りがありましたので修正いたしました。お詫びいたします。
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