1996年1月10日生まれ、東京都出身。「リコを探せ!オーディション」で約5,000人のなかから本作のヒロイン役を勝ち取った期待の新人女優。劇中で理子が組んでいるバンド「MUSH&Co.」としてデビューシングル「明日も」を発売。
ティーンを中心に幅広い年代の女性に支持されている人気漫画家・青木琴美のベストセラーコミック『カノジョは嘘を愛しすぎてる』が実写映画化された。音楽業界の光と闇に翻弄される天才サウンドクリエーター・小笠原秋と、歌うことが大好きな女子高生・小枝理子の切ない恋愛を描いたラブストーリーだ。
主人公の秋には人気俳優・佐藤健。ヒロイン理子役には、「リコを探せ!オーディション」で5,000人のなかから選ばれた現役女子高生の大原櫻子が抜てきされた。
本作で映画デビューを飾り、劇中のバンド「MUSH&Co.」としてCDデビューも果たした新人女優の大原に、オーディションの様子や撮影裏話、ロマンティックなキスシーンなどについて話を聞いた。
大原:友だちは多分、私が受けるとは思っていなかったと思います。友だち同士が「『カノジョは嘘を愛しすぎてる』っていうマンガのヒロインの理子に櫻子が似ているんだよ。今、オーディションをやってるみたい」と話しているのを偶然聞いて、私が勝手に応募したんです。そこで初めて原作を読んで、面白いと思って、オーディションを受けました。
大原:美空ひばりさんの「愛燦燦」と、平井堅さんの「Love Love Love」をカバーしている絢香さんの曲です。
大原:はい。演歌は理子との印象とはかけ離れていますし、高校生が歌えるようなものではないと思ったのですが、メッセージ性を伝えるには1番なんじゃないかと思いました。「Love Love Love」はそのときにハマっていた曲で、自分がのびのびと歌える曲だったので、その2曲を選びました。
大原:両親がよく音楽を聞いていたわけでもないのですが、私はもともと大きな声を出すのが好きだったみたいで(笑)。小学校2年生のとき、海外の曲を聞いて、歌っていて気持ちよさそうだな、と思いました。それから小学校低学年のときに、遊び半分でしたが声楽を習っていました。高校に入って、J-POPを歌うようなボイストレーニングを受けました。人から習って歌っているというよりは、歌自体が好きで、日常生活でふと歌っているという感じでしたね。
大原:いえ、女優を目指していました。これも小学校2年生の頃ですが、自分と同年代のダコタ・ファニングさんがシリアスな演技をしているのを見て、演技で人を物語に引き込んでいくというのは楽しそうだな、と感じたのがきっかけです。歌については、歌手になるというよりも、一生歌っていきたくて、自分には切っても切り離せない存在だな、と思っていました。
大原:ないです(笑)。最後の最後まで本当になくて。私、今もそうなんですけど、すべてにおいて自信がないんですよ。最終的に6人が残ったのですが、みんな顔を合わせているんですよ。全員違う雰囲気なのですが、全員が小枝理子に見えてきちゃって。これは誰がなってもわからないな、というのが正直なところでした。
大原:佐藤健さんだったから、ということに限らず、どんな俳優さんだったとしても緊張したと思いますが、プロの方を目の前にして演じるというのは……。あと、撮影現場って、すごい大勢のスタッフさんがいて、そこで演技するといのはもう緊張してガチガチでしたね。ただ、休憩中に佐藤健さんが話かけてくれて、緊張をときほぐしてくださいました。演じるのが楽しかったですね。
大原:台詞ではあまりなかったと思いますが、私、本当にドジなので、秋と手をつなぎながら歩いていて理子の実家の小枝青果店の前で止まるシーンなのに、そこを通りすぎてもなお歩いてしまって、健さんが「過ぎてます」って。そこでNGを出してしまいました。
大原:撮影の後半に入った頃、本当に初心者の質問なんですけど、リハーサルのときってどれくらいのエネルギーでやったらいいのかわからなくて、健さんに聞いたんです。そのときに、「本番で100%を出すには、リハーサルで全部出したらダメなんだ。80%くらいにおさめておいて、本番で120%出す気持ちで臨めばいいんじゃないかな」というアドバイスをいただきました。
大原:最高に気持ちよかったです! 素直な気持ちでやらせていただいたのですが、それこそエキストラの人々が雨のなかだというのに全力で盛り上げてくださって。すごい緊張してたし、すごい寒いなかだったので、演奏に支障がないようにとMUSH&Co.の3人でバケツにお湯をはって手を温めたりもして大変な撮影だったのですが、エキストラの方々がニコニコしながらタオルを回してくださったりして、気持ちよく楽しくパフォーマンスができました。
大原:1番難しかったのは、(映画ポスターを指さして)これですね。歩いて立ち止まって振り返るという段取りがあったので、頭で計算しながらも、予想外の出来事という気持ちを出すのが難しかったですね。好きなのは、中央大橋でペプシを飲むシーンです。あの絵というか、あの川の美しさとそういうシーン(キスシーン)が、なんていうんでしょう、美しさが1番出ているのでは、と思います。
──今後も女優業を続けられると思いますが、どういった方向に進みたいですか? 演じてみたい作品や役はありますか?
大原:演じてみたいのはアクションです。理子は活発な女の子なのでそういう面では共通するかもしれませんが、かっこいいクールな女性を演じてみたいと思っています。女優としてもアーティストとしても、いろんなことに挑戦させていただければ本当に幸せなので、両方がんばっていきたいです。
大原:映画は、見終わった後に恋をしたくなったり、音楽をやってみたくなったり、何か背中をぽっと押してくれるような作品になっていると思います。クリスマスも近いので、幸せを感じたい方はぜひ劇場でご覧ください。
(text&photo=秋山恵子)
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