毒親、虐待、性暴力…逆境を生きる若者の思いを歌うhockrockbの楽曲が『愛されなくても別に』主題歌に決定

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「クソみたいな世界で、わたしの人生を、生きる」。「響け!ユーフォニアム」で知られる作家・武田綾乃の同名小説が原作の映画『愛されなくても別に』(監督:井樫彩)。今回、予告編と本ポスター、そして南沙良、馬場ふみかのほかキャストと、hockrockbによる書き下ろし主題歌が発表された。

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社会のひずみから逃れ、「不幸中毒」から脱却しようとする女性たち

“クソ”のような大学生活を送っていた宮田陽彩(南沙良)。学校以外のほとんどの時間は、浪費家の母に変わって家事を行い、アルバイトで学費と家計を稼ぐ日々。遊ぶ時間も、金もない。そんなある日、同級生・江永雅(馬場ふみか)のひょんな噂を耳にする。

「江永さんのお父さんって殺人犯なんだって」

親にも、友人にも、何かに期待して生きてきたことがない。他の誰かと普通の関係を築けないと思っていたふたり。この出会いが人生を変えていく──。

毒親、虐待、性暴力など家族間で生じる問題から社会のひずみに切り込みつつ、その世界をサバイブする女性たちのすがすがしさと、「不幸中毒」からの脱却までを鮮やかに描いた本作。

今回解禁されたキービジュアルは、経済的、精神的虐待など、それぞれが違った苦しい環境に身をおきながら、社会に負けず必死に自分らしく生きようとする2人が寄り添いながら強いまなざしを見せる姿が映し出される。

さらに解禁された予告編は、経済的虐待をうける主人公の陽彩、精神的虐待を親に売春を斡旋される雅に加え、過干渉な親から精神的虐待うける木村水宝石(あくあ)も登場する。

陽彩、雅、水宝石、それぞれに違った形で親からの虐待をうける3人。親の援助をうけている水宝石に対し、経済的虐待をうけている陽彩から見れば〈甘い〉と毒づいてしまうが、「不幸って他人と比較できることじゃなくない?」と切実な思いを訴える水宝石のまなざしにはっとさせられる。

「愛している」という言葉で言葉を縛り付け、子どもを操り人形のように扱う親がいることだって、不幸かもしれないのだ。

「クソみたいな世界で、わたしの人生を、生きる」、そう覚悟して突き進む3人の姿が印象的な予告編である。

あわせて、陽彩役の南沙良、雅役の馬場ふみか以外のキャストも発表された。2人と同じ大学に通い、過干渉な親に育てられた精神的虐待から、新興宗教にはまっていく水宝石を、本田望結が演じる。

さらに陽彩&雅のアルバイト先であるコンビニの同僚・堀口順平を基俊介(IMP.)、雅の父親が殺してしまった被害者の遺族・大山幸太郎を伊島空、水宝石の母親・木村美佐子を池津祥子、陽彩・愛を河井青葉が演じることが発表されている。

そして、本作の主題歌には、ドラマ『極限夫婦』の主題歌「バタフライ」や、テレビアニメ『鴨乃橋ロンの禁断推理』2nd Seasonエンディング主題歌「ラビリンス」などで知名度急上昇中のhockrockbが起用された。

今回本作のために書き下ろされた「プレゼント交換」は、逆境のなかを生きる若者の思いが、切々と伝わってくる1曲だ。

今回のリリースにあたり、彼らは「見かけも性格も違うけど心の根っこが似ている者同士が2人だけの共通言語のようなものを使って支え合っていく様子、映像のみずみずしさ、同時に漂うほのかな寂しさを織り込んだ楽曲です。大切な人を思い出す、やさしい時間になるといいなあと願っています」とコメントを寄せている。

『愛されなくても別に』は2025年7月4日より全国公開。

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