吉本×奈良美智による魂の交信から生まれた物語
世界30ケ国以上で翻訳・出版され、著者累計700万部を超える日本を代表する作家・吉本ばななと、画家の奈良美智とがコラボレーションした作品「ひな菊の人生」が劇場アニメーションとして公開される。映画『ひな菊の人生』は、吉本にとって初のアニメ化作品となる。
・東野圭吾「私の空想力をはるかに超えた映像作品に」ベストセラー小説「クスノキの番人」がアニメーション映画化決定
「ひな菊の人生」は、1998年11月号から2001年1月号まで月刊誌「CUT」で連載された。吉本ばななによる小説を読んで喚起されたイメージを、世界の主要美術館に所蔵され、アジアでも絶大な人気を誇る画家の奈良美智が描き、またその絵の力をイメージしながら吉本ばななが書く……そんな魂の交信から生まれた物語だ。
主人公は、幼い頃に、ただ1人の家族だった母を事故で亡くしたひな菊。長く寂しい梅雨の夜、小さなひな菊はひとり、たて笛を吹く。その音を聞きつけてはやって来て、彼女を唯一支えたのは親友のダリアだった。ダリアが母の故郷ブラジルへと旅立ち十数年たったいま、大人になったひな菊は、叔父と叔母が営むお店で焼きそばをつくりながら居候生活をしている。梅雨のある日、母を亡くした夜と同じ土砂降りの中、ブラジルから1通の手紙が届く。そこには、遠く離れ、二度と会うことのなかった二人の孤独な魂の不思議なつながりが記されていて——。
吉本と奈良の魂の交信から生まれた物語を映画化するのは、『ピンポン THE ANIMATION』や『映像研には手を出すな!』などを手掛け、『犬王』でゴールデングローブ賞にもノミネートされた湯浅政明監督。2025年2月に設立した自身のスタジオame pippinの第1作目として、ファンタジックなイメージとともに新しい映像体験に挑む。
脚本には『散歩する侵略者』『寝ても覚めても』など、黒沢清監督や濱口竜介監督といった日本の名だたる実写映画の作品で活躍する田中幸子。田中がアニメーション脚本を担当するのは初めてのこと。
到着した各クリエイターからのコメントも紹介する。
■吉本ばなな(原作)
常に同じものを見ている感じがする湯浅監督に撮ってもらうのは、私の夢でした!
湯浅監督は真の意味で「動き」を表せる人です。登場人物たちそれぞれの内面が動きになる瞬間を見ることができて幸せです。
■田中幸子(脚本)
湯浅監督&ばななさんの原作&奈良さんのキャラ! この企画に携われてとても光栄です。監督の溢れる想像力を必死に受けとめ、人間のやさしさと繊細さと強さ、主人公の心の動き……大切にしたいことが山ほどあります。
■湯浅政明(監督)
ばななさんの中でも終始絵が想起される小説で、生々しく怖い部分がありながら、最後のくだりは、昔 自分が夢想していたような、とても嬉しい内容でした。
半径100メートルくらいの下町の焼きそば屋さんの人生を、宇宙規模で描きたいと思います。
本作の幼少期のキャラクターは、奈良美智の原作挿画をもとに制作。世界最大規模のアニメーション映画祭として知られるアヌシー国際アニメーション映画祭2025「Work in Progress」部門への選出が決定している。公開に向け、今後の展開に注目したい。
『ひな菊の人生』は2026年公開。
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
PRESENT
-
【ゲスト登壇】『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』プレミアム先行試写会に10名様をご招待!
応募締め切り: 2025.04.22 -
【キャスト登壇】DMM TV オリジナルドラマ『ドンケツ』完成披露試写会に30組60名様をご招待!
応募終了: 2025.04.15