1950年9月21日生まれ、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ出身。即興劇団セカンドシティで俳優のキャリアをスタートさせ、『サタデー・ナイト・ライブ』で注目を集める。アイヴァン・ライトマンの『ミートボール』でスクリーンデビューし、『ゴーストバスターズ』(84年)でブレイク。以後、演技派として着実なキャリアを築いている。主な出演作は、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(86年)、『恋はデジャブ』(93年)、『エド・ウッド』(94年)、『知らなすぎた男』(97年)、『ロスト・イン・トランスレーション』(03年)など。ウェス・アンダーソン監督の『天才マックスの世界』でニューヨーク映画批評家協会賞などを重傷、以降、アンダーソン監督作品にはすべて出演している。
気むずかし屋で嫌われ者のひねくれジジイ・ヴィンセントと、シングルマザーと暮らす12歳の優等生でいじめられっ子のオリバー。年齢も境遇も全てが違う2人が仕方なく共に過ごすうちに心を通わせていく様子を描いたのが、ハートウォーミング感動作『ヴィンセントが教えてくれたこと』だ。
全米大ヒットの本作で主人公ヴィンセントを演じたのは名優ビル・マーレイ。「キャリアで最高の演技」と絶賛され、2015年のゴールデン・グローブ賞主演男優賞にもノミネートされた。
2014年に北米でたった4館からスタートし、4週間後には2500館に拡大、最終的には4400万ドルを突破した話題作について、マーレイ本人に語ってもらった。
マーレイ:完成版を見るまで、どんな作品になるか予想もつかなかった。見たときは圧倒されたよ。驚きだった。
マーレイ:(作品を決めるときに)基本的には、コメディかドラマかという点は気にしない。気に入るかどうかだ。この作品は気に入った。中身が詰まっているし、笑える部分もたくさんあった。笑えるものにしようという意図が感じられた。見る人が心から楽しめるようにね。映画には愉快な人々が登場する。この子も、メリッサ・マッカーシー、ナオミ・ワッツも愉快だ。この作品には、この作品には、感動とユーモアがたくさんある。
マーレイ:登場人物たちの人生にはそれぞれいろんな出来事が起こっていて、彼らは互いにぶつかり合う。ひとつのストーリーを持つキャラクターが、別のストーリーを持つキャラクターと衝突してまた別のストーリーが生まれる。あらゆることが、一つの脚本の中に描かれているんだ。
マーレイ:アメリカへの移民で、若い頃はルックスの良さだけで世渡りしていた人物だ。そして、人生の転換を迎えた。若さは永遠じゃない。自分の美しさが遠のいてしまった時、どうやって生きていくか見つけ出さないといけない。だからこそ、ヴィンセントはダカの面倒を見るんだ。ダカも世話をしてくれる人を必要としている。1人では自分の面倒を見きれないんだよ。タフな女性だが、自立はしていない。人生の新しい局面が始まり、他人の助けが必要となった時、1人じゃ生きていけないと気づくんだ。
マーレイ:数年前かな、知り合ったのは。すばらしい女優だと思っていたよ。彼女が出演すると聞いて、「こいつは面白くなりそうだ」と思ったね。ものすごく愉快で、大変な才能を持ってる。プロの女優だね。共演できてうれしいよ。彼女と共演したら明るい気持ちになれる。
マーレイ:彼女が出演した『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』は面白かった。彼女は私の隣人の役で、面白い役どころだよ。変人の隣人(ヴィンセント)に振り回される。彼女と仕事をするのは楽しかったよ。彼女とナオミが2人でいると実に愉快だった。見ているだけで楽しかったね。
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