1987年6月22日生まれ、韓国のソウル出身。2005年に出演したドラマ『アイ・アム・セム』で俳優デビュー。その後、ドラマ『花より男子 〜Boys Over Flowers』(09年)の道明寺役で大ブレイク。以降、『シティーハンター in Seoul』(11年)、『相続者たち』(13年)でヒットを連発し若手実力派No.1の地位を確立。本作が待望の映画初主演作となる。
韓国版『花より男子』や『シティーハンター in Seoul』などで知られる、韓国の若手実力派No.1俳優イ・ミンホ。彼が、今までのロマンティックなイメージを覆して取り組んだ『江南ブルース』がついに日本公開される。
激動の70年代、土地開発を巡り、どん底に生きる若者たちの欲望を裏切りを描き、韓国で大ヒットしたアクションノワールだ。
本作で映画初主演し、激しいアクションシーンにも挑戦した彼に、映画の見どころなどを語ってもらった。
ミンホ:これまではドラマでラブストーリーにたくさん出演してきました。なので、映画に挑戦する時は、ラブストーリーよりも男らしさを見せることができて、より深い感情を表現することができるような作品に出たいと思っていました。また、タイミングも良くて、20代後半になったら映画で主演をやりたいと思っていたところに(『マルチュク青春通り』などの)ユ・ハ監督から連絡があったんです。ちょうどドラマ『相続者たち』の撮影が終わる頃だったので、本作に出演することができました。
ミンホ:僕も20代前半に現実の壁にぶつかった時期があったんです。すべての若者が抱く感情を、ジョンデを通して感じることができました。20代前半、半ば……20代すべての人が抱える漠然とした未来への焦り、これからどう生きようかという不安は、誰もが一度は感じたことがあるはずです。ジョンデにも、現実を目の前にしてどうすれば今よりもいい生き方ができるのかという切迫感があったので、その点を意識して演じていました。
ミンホ:映画全体の雰囲気が決して明るくはなかったので、撮影していた数ヵ月間はずっと、精神的に少しつらかったです。ずっと気分が下がっているようで、憂うつな気持ちになっていました。僕も何と言うか……ジョンデと一緒にダークになっていたと思います。
差し迫った雰囲気を出さなければならなかったので、見た目に関してはあまり気にしませんでした。肌の手入れもしなかったですし、初めてヒゲも伸ばしてみました。
ミンホ:政治が絡んだストーリーだということと、今の江南との違いです。江南は、この映画のもう1人の主人公だと思っています。江南がどう変わっていった過程とリンクするように、貧しい若者が「今よりもマシな生き方をしたい」という欲を持つのは当然だと思います。登場人物のそういった感情の変化に注目してもらえると、面白いと思います。
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