1991年8月3日生まれ。大阪府出身。2006年「AKB48追加メンバーオーディション」に合格し芸能界デビュー。2012年にAKB48を卒業すると、ソロ歌手活動や女優活動を積極的に行うようになる。主な出演作に「リミット」『劇場版 呪報2405 ワタシが死ぬ理由』(13年)、『ヒロイン失格』(15年)などがある。4月にはシングル「愛してたの」で歌手としてもソロデビュー。
女性プロ雀士・二階堂亜樹原案のコミック「aki」を実写映画化した『女流闘牌伝 aki-アキ-』が6月3日から公開される。プロ雀士を目指し、15歳で単身東京にやって来た少女アキが力強く前に進む姿が描かれている本作で主演を務めたのが、女優・モデルとして活躍中の岡本夏美、そしてアキのライバルとして立ちはだかる少女雀士・ひまわりを演じたのが女優・歌手の増田有華だ。
どちらもそのルックスから麻雀というキーワードが結びつかないものの、撮影を通じて“勝負の世界”に魅了されたという。劇中、牌を扱う手もさまになっていた岡本と増田に撮影中のエピソードや、自身の夢などを聞いた。
岡本:私は、この作品の前に出演した映画『咲 Saki』が麻雀をテーマにした作品だったので、こんなに続けて麻雀に触れるとは思っていませんでした。何かの縁だなと思いましたね。
増田:私はこの作品に参加するまで、一切麻雀牌も触ったことがなかったので、どんな世界なんだろうというのが率直な印象でした。
岡本:亜樹さんの試合のDVDなどを見させてもらったり、癖などを聞いたりして練習しました。
増田:練習期間が4日間しかなかったので、ルールを覚えるよりも、打ち方や、手慣れた感じで牌を扱えるように努力しました。休みの日とか別の現場で、化粧ポーチのなかに麻雀牌を入れて、カチャカチャやっていたので、周りから麻雀依存症の女の子に見られていたかもしれませんね(笑)。
岡本:私も「最近何しているの?」と聞かれたとき「麻雀している」って答えると「どうしたの?」って言われることが多かったです(笑)。
増田:雀荘って煙草プカプカのイメージだったのですが、私の撮影場所はすごくきれいな雀荘でした。
岡本:私は結構おじさまたちと打つシーンが多かったので、みなさん煙草を吸われていたので、すごい匂いがつきましたね。私は未成年なので、怪しまれそうでした(笑)。
岡本:アキは15歳なのですが、麻雀慣れしている女の子なので、しっかりしている部分がありつつも、すごく違う世界に足を踏み入れたという新鮮な感覚も大事にしたいなって思って演じました。大人のなかに入って気を張っているのだけれど、一人でケーキを食べているときは女の子になっていたり……そういうギャップなんかも意識しました。
増田:ひまわりは、アキが現れてライバルとして意識せざるを得ないはずなのに、そこをあえて余裕をみせて強がっている部分は、10代の私に似ているなって思いましたね。私も17〜18歳のときはすごく背伸びしていたので、そういう部分をシンクロさせて演じました。
岡本:結構すぐ打ち解けましたね。
増田:私の方がずっと年上だし、普段からどちらかというと怖がられるタイプなのですが、物怖じせずにどんどん話しかけてくれるんですよ。それがすごくうれしくて結構早く打ち解けられましたね。
岡本:そうですね。割と心を開いているタイプです。でも増田さんには自分と同じ空気を感じたんです。絶対似ているって。仲良くならないはずがないっていう確信がありました。
増田:私は逆なんですよ。昔AKB48にいたときは、大人たちのなかで、自分をみせずにやっていたので、周りの子たちと仲良くなるのが苦手だったんです。でも岡本さんは本当に純粋無垢な感じで、太陽のようでした。
岡本:なんとなくキャビンアテンダントになりたい……みたいなのはあったのですが、特に絶対なりたいという夢はなかったんです。この世界に入ったのも軽い気持ちだったので。でも芸能界に入って女優さんという仕事を知って、それが夢になりました。
増田:私は物心ついたときから歌手になりたいというより、歌手になるって思っていましたね。お父さんもギターをやっていたし、お母さんもピアノをやっていて、常に近くに音楽があったんです。14歳でAKB48のオーディションに受かって3日後には、学校の荷物全部まとめて大阪から東京に出てきました。新宿の街をヒール脱いで歩いて、カプセルホテルに泊まったんです。
増田:若いときって失敗したことがないので、物怖じしないし、希望しかないんですよ。それが17〜18歳になって初めて自分のやってしまったことの大きさに気づいて恐れるみたいな。
岡本:私はデビューしたのが13歳のときだったのですが、確かにどこから沸いてくるのか分からない自信がありましたね。逆に今の方が怖いです。作品に出演しても評価が気になってしまいますし……。でも、この作品でアキちゃんを演じて、失敗してもいいのかなって思えるようになったんです。
岡本:超面白かったです。撮影中もゲームをやったりしてはまっていました。一番のお気に入りは、ドラを指でひっくり返す動作です。最初はできなかったのですが、できるようになると、麻雀がうまくなった気分になりました。
増田:私はポンとかチーを良くする雀士の役だったので、「ポン」と言って牌を角にターンって寄せるしぐさが好きですね、見栄えもいいですしね。
岡本:麻雀のルールを知らなくても楽しめるようなヒューマンなストーリーなのでたくさんの人に見てほしいです。
増田:麻雀好きな方が見たときに、私がちゃんと雀士として成立しているかどうか怖い部分もありますが、この役を通して感じたのは、麻雀ってその人の人生が出るんだなって思ったんです。私自身この作品で携わって麻雀が好きになったので、麻雀にこれまで興味を持ってなかった人にも見てもらいたいです。
(text&photo:磯部正和)
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