2000年8月27日生まれ。千葉県出身。2006年子役としてデビュー後、大河ドラマ「龍馬伝」やドラマ「怪物くん」で注目を集める。2010年には「ゴールド ドリーム アワード2010」で金の卵賞を獲得。その後も映画、ドラマ、バラエティーと多方面で活躍中。
ウルトラマンベリアルの遺伝子を受け継ぐ朝倉リク/ウルトラマンジードの活躍を描き出したTVシリーズ『ウルトラマンジード』がついに映画化され、『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』のタイトルで、3月10日より劇場公開される。
今回の敵は、全宇宙の知的生命体の抹殺を図ろうとする巨大人工頭脳ギルバリス。地球消滅の危機に、ウルトラマンオーブ、ジャグラス ジャグラー、そしてウルトラマンゼロが駆けつけ、ウルトラマンジードと共に戦う! 今回はウルトラマンジードを演じる濱田龍臣にウルトラマンへの熱い思いを聞いた。
濱田:あらためて言うのは難しいですね。ただ、TVシリーズの25話を通して成長してきた上で、劇場版では仲間の物語という部分が強く描かれた作品になったと思います。リクをとりまく仲間はもちろん、ウルトラマンとしても先輩のオーブとゼロが助けに来てくれるという。ジードの歌詞にもある“支え合う仲間”というのが一番の大切なキーワードかなと思います。
濱田:ウルトラマンのイベントで登場する時の子どもたちの歓声というか。子どもたちの「おー!」といった感じになった時の表情を見ていると、自分もそうだったなと思って。それを追体験している感じがします。そんな声を聞いていると、改めてウルトラマンになったんだなと実感しますね。
濱田:それはよく言われますね。ウルトラマンのイベントでは一応、朝倉リクとして出ているので、結構ごまかしごまかしではあるんですが、確かによく言われますね。
濱田:そうですね。初めてお会いする方からもよくそう言われるので、遠縁の方がたくさんいるような形になっていますが(笑)。ただ、まだ小さかった頃のイメージを払拭(ふっしょく)していかないというか、塗り替えていかなきゃいけないなという気持ちはありますね。「怪物くんの」じゃなくて、「ウルトラマンの」濱田龍臣という風に覚えてもらえるように、頑張らなきゃなと思います。
濱田:よく共演者の方やスタッフさんからは、顔つきが変わったねとか、変身の時の声のトーンが変わったとは言われますね。そう言われると、やはりこの作品を通して成長できたんだなということを実感します。
濱田:そうですね。基本的にはふわふわしているというか、和やかな現場だったんですけれども、アクションのシーンになると途端に坂本監督の目付きが変わるんです。坂本監督ご本人のアクションもキレキレですからね。僕も少しはアクションをやってはいるんですけど、ほとんどがライハ(山本千尋)ですからね。やはり動けるようになるとかっこいいなと思いますし、役の幅も広がると思うんで、いつかはアクションもこなせるようになりたいなと思っています。
濱田:ガイさん(石黒英雄)とジャグラーさん(青柳尊哉)がいると独特な空気が流れるんですよね。『オーブ』の撮影現場はものすごく独特だったんだろうなと。カッコいいな、オーラが違うなと思いながら見ていました。そして現場には去年から一緒にやってきたスタッフの方もいらっしゃるわけですし、仲がいいんだなと思って。自分も来年にはこうなっているのかなと思うと、なんだかちょっと面白いですね。もし次のウルトラマンが決まったとしたら、僕がそれに客演する可能性も高いわけですし。そうなったらどうなるんだろうというのはいろいろと想像してしまいますね。
濱田:やっぱりヒーローだなと思います。自分が小さい頃からずっと好きで、憧れていたヒーローでした。最年少でウルトラマンになってからも、自分自身、いろいろとスタッフさんに叱咤(しった)激励していただきながら。半年の撮影を通じて本当に大きくなれた作品だったと思います。先日も「ウルトラヒーローズEXPO」に参加したんですが、本当に多くの方に来場していただいて、ウルトラって本当に愛されているんだなと。そういう作品に2回も出演することができて。しかも今回はウルトラマンに変身する役なので、本当にうれしいんです。ウルトラマンシリーズは自分の人生に大きな影響を与えてくれたものなので。
濱田:以前はちょっと離れたところにいたと思うんですが、今は僕もいるよ、ぐらいの位置に立つことができたかなと(笑)。多分これに関してはいくらでも喋(しゃべ)れるような気がするんですけれども、本当にうれしいですし、きっとこれからもずっと好きなんだと思います。だからこそ、いつまでも愛される作品となるように自分自身、最大限尽力していきたい。自分の人生をささげたいと思える作品だと思います。
濱田:やはりずっと俳優を続けていきたいと思っていますし、その中でこの役は濱田龍臣にやってもらえてよかったと思えてもらえるような役者になりたい。自分の演技の色をしっかりと出してキャラクターに投影して。それが皆さんの心に何かしらの感情を一つでも響かせられればいいなと。たとえそれが憎しみとか、そういったマイナスのエネルギーだったとしてもいいんですよ。「こいつはこういうヤツだよな。でもそう思えるのは濱田龍臣が演じてくれたからだよね」と思っていただけるように。そう思ってもらえるように自分自身、どんどんと成長していけたらなと思っています。
濱田:ちょうどウルトラマンが100周年の時になると、僕はだいたい60歳を過ぎたぐらいだと思うんですけれども、その時にも絶対にいたいし、その時のウルトラマンを見たいですね。僕がジードをやらせていただいたのは、節目となる50年を越え、51年目に入った時でした。その時、僕は最年少タイでやらせていただいたので、今のところ100周年に近い人間だと思うんですよ。だからこそ、できるだけウルトラに自分の人生をささげていきたいですし、そのウルトラ100周年のそばにいたい。年齢的には110周年、120周年まで見届けたいという気持ちがあって。ウルトラは不滅でいてほしいなと思っています。
(text&photo:壬生智裕)
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