1953年5月16日生まれ、アイルランド出身。アメリカのドラマ『探偵レミントン・スティール』(82年〜87年)に主演し人気を得る。95年に『007 ゴールデンアイ』に主演し5代目ジェームズ・ボンドに。『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』(97年)、『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(99年)、『007 ダイ・アナザー・デイ』(02年)に出演後、04年にボンド役を引退。主な出演作は『マーズ・アタック!』(96年)、『トーマス・クラウン・アフェアー』(99年)、『マリオネット・ゲーム』(07年)、『マンマ・ミーア!』(08年)、『スパイ・レジェンド』(14年)、『さよなら、僕のマンハッタン』(17年)など。
大人気の舞台を映画化し世界中で大ヒットした作品の続編『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』がついに公開! 美しいギリシャの島を舞台にしたシングルマザーのドナと娘のソフィの物語の前日譚と後日譚が明かされていく。
母娘が共に夢見たエレガントなホテルのオープニングパーティの最中のソフィの妊娠が発覚。夫との関係に不安を覚える彼女は、若き日の母に思いを巡らせる……。
ソフィを演じるアマンダ・セイフライドをはじめ、母役のメリル・ストリープ、3人のパパを演じるピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルドに祖母役のシェールなど前作と同じ豪華キャストが再結集し、ABBAのヒット曲にのせて語られる本作について、ピアース・ブロスナンに語ってもらった。
ブロスナン:『マンマ・ミーア!』の音楽は心の琴線に触れるような、真に喜びに満ちた、人生を謳歌する音楽だ。ABBAのメンバー4人──ベニー(・アンダーソン)、ビョルン(・ウルヴァース)、そして素敵な女性2人(アグネッタ・フォルツコグとアンニ=フリッド・リングスタッド)──は愛のタペストリーを織りなし、人々の心を魅了した。昔も今もね。
ブロスナン:本作への臨み方は一つしかない。楽しみながら積極的に入っていくことだ。躊躇したり、恥ずかしがったりしたら、魔法が解けてしまう。だから、「ダンシング・クイーン」が聞こえてきたら、すぐさま全力で飛び込まないとね。すると自分でも気づかないうちにスキップしているよ。文字通り、スキップしているんだ。「ダンシング・クイーン」の踊り方はただ一つ、スキップだ。
そして、何もかも忘れて全力を注がなければならない。こういう音楽に対してはそういう姿勢で臨むべきだ。ABBAの全ての楽曲において言えることだ。「スーパー・トゥルーパー」など、ABBAのどの楽曲に対してもだ。
とにかく、最高に楽しい時間を過ごす用意がなければならない。バカになって踊りまくるのみだ。足がもつれて地面に倒れ込んでもいい。ただし、常にスタイリッシュにね。
ABBAの素材は充分にあるし、素晴らしい物語もあり、作品の中には喜びがあふれている。ABBAのファンは全曲知っていると思うけど、多くの人にとっては素晴らしいサプライズもあるんだよ。
ブロスナン:前作はあまりに楽しくて素晴らしく、みんな意表を突かれたと思う。『マンマ・ミーア!』の音楽ははつらつとしていて、喜びに溢れていた。ABBAは人々の人生、その過去と現在を繋ぐ愛のタペストリーを織り上げたんだ。
ブロスナン:『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』では、サムとソフィはギリシャのカロカイリ島で暮らしている。1作目以降、サムがソフィの父親となったんだ。彼女には僕の他にもあと2人、愛すべき父親候補がいることを知っていながら、僕を受け入れる。サムとソフィは、ホテルにかつての輝きを取り戻すべく、島で暮らしながらホテルの改装をしている。とても優しくて愛情深い関係だ。
ブロスナン:素晴らしいキャスティングだよね。そして、メリル・ストリープは最も輝かしい衣装で戻ってきたんだ。本作中で最も心に残る瞬間で、そしてそれがすべてを総括することになるんだ。母や娘という立場の人たちには深く共鳴する部分があるだろう。彼女が歌う歌はゴージャスなメロディーがついた美しい詩の一編のよう。素晴らしい成果をあげると思うよ。
そしてシェール! 撮影スタジオに立ってシェールとアマンダ(・セイフライド)が座って話している姿を見た時は、本当にシュールな光景だと思ったよ。彼女の多才なところ、生き方そして完璧なまでの才能……シェールのことはずっと好きだったんだ。
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