1969年11月30日、ドイツ生まれ。ニューヨーク大学映画学科卒業。『チョコレート』(01年)でハル・ベリーにアカデミー賞主演女優賞をもたらし注目される。主な監督作は、『ネバーランド』(04年)、『007/慰めの報酬』(08年)、『ワールド・ウォーZ』(13年)、『プーと大人になった僕』(18年)など。
献身的な夫の庇護の下に暮らす盲目の妻。だが、失った視力を取り戻した彼女は、想像の中の世界と、冴えない男との現実の差に衝撃を受ける。自らの美しさに気づき大きく変わっていく妻を目の当たりにした夫は……。
『ゴシップガール』で大ブレイクしたブレイク・ライヴリーと『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のジェイソン・クラークが共演したサスペンスラブストーリー『かごの中の瞳』。ライヴリーは本作で、人間の心の揺れを見事に表現し、演技派へと飛躍した。
監督は、『プーと大人になった僕』のマーク・フォースター。彼に、映画の見どころなどを聞いた。
監督:私は、以前から独占欲の絡むラブストーリーを作りたいと思っていました。また映画というものが、常に登場人物の行動の動機づけや物語の流れに縛られていると考えていました。その拘束から逃れて、まるで画家のように一瞬一瞬を切り取り、自由に物語を語るにはどうしたらいいのか。そして浮かんだのが、主人公が視力を失った後に、再び視力を取り戻すという話です。
目の見えない人を主人公にすることにより、あなたが見える物と見えない物、知っていることと知らないことが、ラブストーリーのメタファーになると考えました。盲目は、この作品のプロットの一部ですが、ジーナというキャラクターの一面でもあります。彼女は幼い頃の事故が原因で失明しました。その彼女が視力を取り戻すことで、また別の種類の「盲目」に関する物語になっていきます。
本作は、認識について、そして真実が見えることについての物語です。
監督:ヒロインの姉夫婦が暮らす街にスペインを選んだのは、夫婦の2分化を示したかったからです。私はスペイン人の性質や、スペインの建物、活気、情熱を愛していて、それらは本作のキャラクター作りに非常に重要でした。
また姉の夫が像に赤いペンキを塗るシーンがあります。赤は彼の情熱と、彼と妻の化学反応を表現しています。また、ジーナと夫ジェームズの控えめで詩的な関係と対照的であるということを示したいと思いました。
監督:あのシーンではジェームズが目隠しをされています。ジーナが、目隠しされた夫を見ることで、一瞬、彼女と彼の立場が逆転します。ジーナは権力を持ち、ジェームズは無力となる。ジェームズはその様子を快く思っていませんでした。
監督:ロンと私は友達同士で、ロンは『ハンド・オブ・ゴッド』というTVシリーズに出演してくれています。一緒に仕事をしていた時に本作の脚本を見せたところ、非常に気に入ってくれて、映画化の資金を供給してもらうために、ファイナンサーを紹介してくれたりしました。
監督:僕が昔から好きでインスパイアされた言葉があります。それは、「いろいろなことを経てまた他人同士(ストレンジャー)に戻るとは、なんと不思議(ストレンジ)なことだろう」という言葉です。すごく好きな言葉です。
私は本当に日本が大好きで、日本の美術や文化の大ファンです。また私は熱狂的な日本映画のファンであり、日本の観客がこの映画を受け入れてくれることを心から望んでいます。
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