1980年9月29日生まれ、アメリカのルイジアナ州出身。人気ドラマ『CHUCK/チャック』に主演し注目を集め、エミー賞受賞ドラマ『マーベラス・ミセス・メイゼル』(17年〜)にも出演。ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』フリン役の声をつとめたほか、高評価のブロードウェイ作品「She Loves Me」でトニー賞にノミネートされた。
全米オープニング3日間で5675万ドルの興行収入を記録、全世界興収は2億5800万ドルを突破。DCコミックを映画化した大ヒット作『シャザム!』が、ついに日本でも公開となった。
身寄りのない少年ビリーが、ひょんなことからスーパーパワーをゲットし、筋肉ムキムキのスーパーヒーロに変身! 見た目は立派なオトナなのに中身はコドモのヒーローが活躍する本作の魅力を、スーパーヒーロのシャザムを演じたザッカリー・リーヴァイに語ってもらった。
リーヴァイ:この映画で描かれる願望の成就は、僕自身の人生における願望成就でもあったんだ。本当に素晴らしいことだよ。だって昔からスーパーヒーロー、コミック、ビデオゲームが大好きで、ずっと「いつか本物のスーパーヒーローを演じられる日が来るかもしれない」と夢に見ていたんだから。37歳になって「もしかしたらチャンスは来ないのかも」と感じていたんだけど、それが叶ったんだ。振り返るとオーディションを受ければよかったと思う役や、受けたけど落ちてしまった役は今までにもいくつかある。でもこの役で中身が14歳の人を演じることができるなんて、何事にも代えがたいよ。僕自身、いろんな意味で体の大きな少年(笑)なので、これは運命だったと思うんだ。僕の適役だったと思う。本当に夢のように最高だったよ。
リーヴァイ:彼の心だね。魔法使いがビリー・バットソンを地球最強であるシャザムに選んだのは、本人すら気づいていない彼の心の強さと純粋さ、深さを見出したからだ。そういう役は大好きだし、もっと増えればいいと思う。自分のことばかり考えず、人に対して大きな思いやりを持てる人になろうと、人々に勇気を与えることが必要だ。そういう役に息を吹き込むのは最高だね。僕自身もできる限りポジティブさを保ち、善い行いをするようにしている。だから彼のそういうところが好きなんだ。でもまだ14歳だから、若者らしくバカバカしいことをやるのもいい。その上、本物のスーパーヒーローの能力がある。スーパーパワーやスーパースピードがあるし、飛んだり、手から電気を出したりできるんだ!
リーヴァイ:この映画の撮影が始まった時、アッシャーはまだテレビ番組の撮影をしていたので、主に監督と取り組んでいったんだ。アッシャーとは数日一緒に過ごせる時間があり、ミーティングや食事をしたり、監督とリハーサルをしたりして、お互いのことを知っていった。その後、アッシャーには他の撮影があったし、僕もこの映画を撮っていたので、セットで一緒に過ごすことはなかった。だからつながりの部分に関しては監督がうまくやってくれると信じていた。でもどの映画でも、全体を把握している監督を信じるというのは同じだね。俳優の仕事は、必要な時に演技というサービスを提供することなんだ。また、アッシャーもジャックも素晴らしい子たちだよ。誠実で、才能に溢れ、良い家族を持つ子どもたちを一緒に働けて本当に嬉しかったし、特別な喜びを感じたんだ。
リーヴァイ:ワーナー・ブラザース、DC、ニュー・ライン・シネマの関係者が誰一人として、この役を務めるための外見を指定してこなかったことにとても感謝している。でも役として必要になる動きをできるようにしてほしいとは言われた。それには「もちろん、僕もそう思っている」と同意したよ。それから、自信をつけるため、男として俳優としてこの役になりきるために、シャザムの見た目にできるだけ近づきたいと思っていた。言ってみれば、僕自身も変身したいと思っていたんだ。だから撮影前に14ヵ月ほど、週6回ジムに通ったし、毎日大量のカロリーを採っていたよ。それが一番難しかったな。ジムは夢中になれるし大好きだから、毎日自分から行きたくなるよ。精神的にもそれはとても健康に良いことだと思う。今が人生で一番力がついたし、健康的にもなった。リフティングで持ち上げられる重さも増えたし、体つきも変わってきたよ。ジムに行くと健康に良いエンドルフィンがたくさん出て、頭も心も気分が良くなるんだ。自分の体の変化はとても素晴らしいものだったから、今でも行くようにしている。今は体重が約220ポンド(約100キロ)あるが、始めた時は200ポンド(約90キロ)だったから、20ポンド(約10キロ)ほど増量したんだね。なぜかわからないけど、仕事でお金をもらいながら最高の体つきになれる日が来るはずだ!とどこかで思っていたんだ。
リーヴァイ:どうしよう。こういう質問にはつい真剣になりすぎてしまうんだ。でももし魔法の言葉を言うことで、文字通り何でも実現できるとしたら、人類に平和が訪れ、世界中の人々がお互いに愛と思いやりをもてることを願うかな。恐れや不安から解き放たれ、不安から生まれる怒りや嫌悪を乗り越えられるように。たくさんの恐怖心こそが今の世界にある問題を作り上げていると思うんだ。そして恐怖心を利用して権力を振りかざす人もいる。でもそれですら、彼らの恐怖心や不安から生まれている衝動だ。もし指を鳴らして魔法の言葉を言えるなら、それを全て消すことを願うよ。
リーヴァイ:そうだね。この映画で一番気に入ったのはテーマの深さなんだ。僕は精神的なことを信じる人間なのだが、大罪と戦うことを命じられた純粋な心を持つヒーローを演じられるなんて「やろうぜ! 怠惰、貪欲、嫉妬、傲慢など頭と心を蝕むものをやっつけるんだ!」と思ったよ。そして、もしそれが実現できたらどうするかと考える。映画の中でそのような物語を伝えられるのは素晴らしいことだが、この映画のアイデアやテーマを前提に話し合い、人々に共感を育んでもらいたい。僕のライフワークは人々の架け橋となり、愛と共感を育むことだと思う。それはどんな時代にも正しく、必要なことだし、人間であるための条件だと思うよ。
リーヴァイ:答えは簡単だね。観客にはこの映画から喜びを感じて家路についてほしい。映画館から出てきて「楽しかったし、よくできた映画だったね。いや、素晴らしい映画だった」と思ってほしい。でも一ファンとしては、映画を見た時にファンを尊重し敬意を払って原作に挑戦したと感じてほしいし、原作への尊敬も感じてほしい。それを実現するのは難しいことなんだ。実際にSNSを通してこのことについて議論したことがある。シャザムは昔から長いこと存在していて、何度も登場してきたキャラクターだ。今のシャザムとは違う昔のシャザムのファンもいる。オリジナルではビリーが「シャザム!」と叫ぶと、本当に大人の男性になる。心の中も14歳のままではなく大人になる。ソロモンの知恵によって、喋り方や歩き方も全て、大人の男性に変身するんだ。
でも、中身が子どものままの方が興味深く活き活きとしたキャラクターになると思うし、演じていてとても楽しかったよ。世代の違うさまざまなファンに見てもらって「この映画の意図や目的に関して、彼らは確実に物にした。それは私たちファンや公式設定を考慮してくれたからだろう」と言ってほしいな。僕自身、さまざまな作品やユニバースの一ファンとして、原作を全く考慮していない映画を見ると、軽視されたように感じる。だからファンのみんながこの映画を観た後に「制作陣はファンが大好きなこのキャラクターの核心をつき、真実味を持って作る努力をしてくれた」と言ってくれると嬉しい。だって僕たちはそうやって作ったんだから。
NEWS
PICKUP
MOVIE
PRESENT
-
【舞台挨拶あり】齊藤工が企画・プロデュース『大きな家』公開直前舞台挨拶付試写会に15組30名様をご招待!
応募締め切り: 2024.11.22 -
『型破りな教室』一般試写会に10組20名様をご招待!
応募締め切り: 2024.11.29