1987年12月11日生まれ。オーストラリア・ブリスベン出身。外科医の父と看護婦の間に生まれる。映画『Wasted on the Young(原題)』(10年)で俳優デビュー。映画では『クロニクル』(12年)、『キャリー』(13年)、『ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡』(17年)などに出演。本作でテレビドラマに初出演を果たした。
『S.W.A.T.』ジェイ・ハリントン×アレックス・ラッセル インタビュー
来日キャストが明かす『S.W.A.T.』撮影舞台裏。そしてキャリアにもたらした好影響とは?
犯罪が多発するアメリカ・ロサンゼルスを舞台に、特殊武装戦術部隊S.W.A.T.の活躍を描き人気を獲得した海外ドラマ『S.W.A.T.』のシーズン2が、6月28日よりスーパー!ドラマTVにて独占日本初放送開始となった。今回、ベテラン隊員で冷静沈着なディーコン役のジェイ・ハリントンと、向こう見ずな若手隊員ストリート役のアレックス・ラッセルが来日。シーズン2における見どころや、『S.W.A.T.』が自身のキャリアにもたらしたものなどを明かしてくれた。
ラッセル:シーズン1の終わりで、ストリートは自分の母親に忠誠を誓って、皆の信頼を失い、ホンドーには嘘をついてしまった。その結果、チームを追い出されてしまったんだ。シーズン2で興味深いのは、S.W.A.T.が大活躍している一方で、ストリートには活躍する場がないことさ。彼はとても落ち込んでいるんだ。やりたいことをやっていないからだよ。俳優として、成長を遂げていく役を務めることはやりがいがあるね。シーズン2では変化を求められるから、ストリートは今まで耳を傾けていなかった仲間や上司たちのアドバイスを聞くようになるんだ。
ハリントン:シーズン1の終わりで、ディーコンとホンドーの関係はなんとなく和解を迎えていたから、シーズン2は新鮮な形で始まるんだ。でも、ディーコンは家族に関係した色々な問題を抱えることになるんだよ。妻が病気になってしまったり、4人目の子どもが生まれたりね。ディーコンはストレスをたくさん溜めてしまうんだけど、彼がそれに対していかに対処していくのかが、シーズン2の見どころになっているんだ。
ハリントン:撮影現場に置いてあるトレーラーがジムになっていたんだ。毎日トレーニングしていたよ。
ラッセル:ランチタイムにもね。「仕事に戻れ!」と言われたときには、ランチを食べながら現場に戻っていたという感じさ。
ハリントン:僕が誇りに思っているアクションシーンは、シーズン2の冒頭にある、1カットで撮影したものだね。屋敷の外からプールへ向かい、階段を上がってパティオへ行き、主寝室を通ってから階段を降りて裏庭に出るまでを、1カットで撮ったんだ。カメラが何人もの人の手を渡っていったよ。チームが一丸となって取り組んだシーンだったね。アレックス、君はチームに入っていなかったから、居なかったけど(笑)。
ハリントン:1カットなんだよ。ステディカムを持って一人が歩いていき、カメラを機械に乗せて2階に上げて、また人の手でカメラを動かしていく…という撮影だったんだ。
ラッセル:信じられないシーンだよね。
ハリントン:撮影には6時間かかったよ。
ラッセル:僕は2分半ほどの格闘シーンに取り組まなければならなかった。かなりすごい戦いで、悪人とやり合うんだ。ストリートはうまくやるんだけど、悪人も強い。ストリートは窓を突き抜けたり、2階からプールに落ちたりするんだ。それを1カットで撮っていて、プールから出るとS.W.A.T.の装備品を付けているから水を吸い込んでしまっていたね。パンチを出すと水が滴って、滑って大変だったよ。とてもクールなシーンになっているんだ。
ハリントン:学校での銃乱射事件を扱ったエピソード(シーズン12 第11話)だね。このエピソードでは、7年前の出来事と現在の出来事を混ぜて描いているんだ。過去パートは混沌としていて、音楽は使わずに、スニーカーで走る「キュッキュッ」という音や、銃声が聞こえる。現在パートでは、銃乱射がこれから起きるという設定の中で、S.W.A.T.がそれをいかに防ぐのかを描いていく。1時間の間に、過去と現在が混ざり合うエピソードなんだ。すごくうまくできていると思うよ。
ラッセル:僕もだ。そのエピソードに一番心を打たれたよ。
ハリントン:小さい頃、芝居を見に家の近くの劇場に行ったんだ。その芝居には、男の子や女の子、そして大人たちが出ていたんだけど、子どもたちがすごく楽しそうだったんだ。その次の年には僕もオーディションを受けて、ある役を得た。11歳の頃の話だよ。とても昔のことだよね。自分が芝居に向いている気がしていたんだ。
ハリントン:自分がやるべきことだと思っていたし、大学でも演劇を勉強したんだ。あ、11歳にして「周りに女の子がいっぱいいるぞ!」とも思っていたよ(笑)。「これはいい選択をしたな」と思ったね(笑)。芝居は、自分が将来やりたいことだと、わかっていたんだ。
ラッセル:思い出せる限りの昔から、役者になりたいと思っていたんだ。なると決めた瞬間は覚えていないけど、6歳くらいの頃には、役者になりたいと考えていたよ。小さい頃は、ロビン・ウィリアムズやジム・キャリーが大好きで、変わった子どもだったんだ。一番楽しかったのは、家族を笑わせることだった。ジム・キャリーの映画『マスク』を全部暗記したよ。今でも、ウィル・フェレルが出ている映画『ロクスベリー・ナイト・フィーバー』は、最初から最後まで全て覚えているんだ。
ハリントン:『S.W.A.T.』だね。
ラッセル:僕も『S.W.A.T.』と言いたいところなんだけど、キャリアに関して言えば、2012年の映画『クロニクル』だ。『クロニクル』に出演したからこそ、『S.W.A.T.』に出演できたのだと思っているよ。『クロニクル』に出演してからは、それ以前よりも多くのチャンスを得るようになったんだ。
ハリントン:僕はこの作品で自分が何者なのかを理解できるようになったよ。まあ、それは年齢のせいかもしれないけど(笑)。
ハリントン:今まではコメディ作品にたくさん出演してきたけれど、アクションや筋肉に焦点を当てたのは、今回が初めてだ。
ラッセル:筋肉と、髭もね(笑)。
ハリントン:その通り(笑)。『S.W.A.T.』では銃を持ったヒーローを演じているから、人が自分を見る目が変わったよ。
ラッセル:僕もアクション映画に出演することに憧れていたんだ。子どもの頃、爆発から逃げるシーンをやりたかったんだよ!今は毎週やってるけどね(笑)。ジャン=クロード・ヴァン・ダムのようなアクションをやりたかったんだ。アクションとアドベンチャーといった、ヒーロー的な作品は『S.W.A.T.』が初めてだったね。
ハリントン:この前、ある警察官に「調子はどうだ? ディー」と言われたよ。
ラッセル:数日前、日本のヒューゴ・ボスのショップにいたら「ストリート!」と声をかけられたよ。日本では、声をかけられることが多いんだ。3〜4回は声をかけられたよ。
ハリントン:いい質問だね。アレックスから先にどうぞ(笑)。
ラッセル:ある日、自分の人生を見つめてみると、とても退屈だなと思ったんだ。そして僕は、ものを書き始めた。脚本を書いているんだよ。長い間、温めていた企画を書いているのさ。撮影でずっと忙しかったから、今やっと時間ができて書いているところなんだ。ジャンルは、SFとドラマだね。
ハリントン:僕はなかなか時間がなくて、新しいことが始められないんだよ……。でも、昔からしているフィットネスやスポーツをやりたいね。
(text&photo:岸豊)
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