クリストファー・ノーラン監督の最新作『TENET テネット』が好調だ。一部国外報道によれば、世界興行収入は2億5000万ドル規模に達し、9月18日に公開された日本でも、20日までの3日間の興収が約4億5000万円規模の数字を記録しているという。
コロナ収束見えず、ノーラン監督最新作『テネット』全米公開が三度延期
新型コロナウイルスの感染拡大防止の影響に伴う度重なる延期の末に、ようやく公開された本作。SFスパイ映画と銘打ち、“時間逆行”などのキーワードが示されて「どういう映画…?」と疑念を抱かせたそのまま、見終わった観客の間でも「難しい」という声広がっている。
ただし同時に「超難解で映像も最高」「逆再生の人間と正しい動きの人間による格闘シーンとかマジ訳分からんくて最高」「映像を目で追いかけるのが精いっぱいだった」というポジティブな主張も多い。
実際、国内の主要映画館の予約サイトを確認すると、席が相当数埋まっている。池袋のグランドシネマサンシャインなど一部映画館は、コロナの感染防止策として採用していた一席空けのルールを解除し、全席開放している。それでも『TENET テネット』上映回はかなりの混み具合だ。
本作は、物理学にまつわるネタが少なくなく、理系の素養が必要とされる。それゆえに「1回観ただけでは分からない」と反復鑑賞を誘い、「どのくらい理解できるか観てみたい」と未鑑賞者のチャレンジャー精神もそそる状況になっている。
難しいから面白い。そんな巷の声に後押しされ、テネット旋風がさらに吹き荒れるのかもしれない。
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