人生の最期、誰とどう過ごす? 92分だけ寿命が延びた男の人生やり直し一本勝負!

#イタリア#ダニエーレ・ルケッティ#ワン・モア・ライフ!

ダニエーレ・ルケッティ
『ワン・モア・ライフ!』撮影中のダニエーレ・ルケッティ監督(左)

「人生はいつ終わるかわからない」を逆手にとった寓話的コメディ

シチリア島・パレルモを舞台に、中年男が人生を見つめ直し、家族の愛を取り戻すまでを描いたイタリアン・コメディ『ワン・モア・ライフ!』が3月12日より公開される。本国で大ヒットした本作のメガホンを取った、ダニエーレ・ルケッティ監督のインタビューが到着した。

楽天家のダメオヤジ、人生やり直し92分一本勝負!

主人公・パオロはいつものようにスクーターで帰宅途中、トラックと衝突して即死、天国に送られる。短い寿命に納得がいかないパオロは、天国の入口にいた役人に猛抗議。すると“寿命計算システム”にミスが発覚し、92分間だけ寿命が延長されることに!

監視役の役人とともに地上に戻ったパオロは愛する家族と過ごそうとするが、これまで好き勝手に生きてきた彼に妻も2人の子供も冷たい態度……。タイムリミットが迫るなか、家族との絆を取り戻すため、92分一本勝負の“人生やり直し”が始まる。

1時間32分という、突然与えられた人生のロスタイムを、パオロとともに駆け抜ける間、「自分だったら誰とどう過ごすか?」と誰しも考えてしまうに違いない。教皇フランシスコの知られざる半生を描いた前作『ローマ法王になる日まで』(17年)が日本でも好評を博したルケッティ監督。「ちょうどシリアスな作品ばかり作っていた」時に、本作プロデューサーからイタリアでベストセラーになったある短編集のことを聞き、原作者と会って話をしたことがきっかけで本作が誕生したそう。

「誰もが自分の生きている人生が終わるということは知っていても、いつ終わるかは分からない。それを逆手に取り、普通は知ることのできない自分の“人生の残り時間”というデータを知ることによって、生き直すことができるというのがこの映画のポイント」だと語っている。インタビューの最後には、コメディタッチの本作に込められた“真面目なメッセージ”も。

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INTERVIEW