生き物ならなんでもアリ!? 奇想天外だけど素敵な“BL度高”の3作品を紹介
さまざまな性癖に合わせて細分化されているBLは人外ものもまさにさまざま。人外は人外でも一般的なケモミミではない、レアな人外BLをご紹介。第1弾ではビギナーでも読みやすい3作をチョイスしたが、第2弾の今回はちょっぴりBL度の高い3作をどうぞ。ちなみに悪魔、ヴァンパイアやモンスターなどを含めるとキリがないので、あくまで“生き物”(ドラゴン含む!?)に範囲を限定して選んでみた。
ケモミミだけじゃ我慢できない! レアな人外BLをご紹介<第1弾>
●『アサリと俺』原作:藤咲もえ
“アサリだってBLしたい!!!!”という帯の文句の通り、なんとアサリ! この作品が登場したときはBL好きの間では話題になってざわついた。だってアサリがBLだもの、BLって貪欲! 潮干狩りに来た大学生の葵は巨大アサリに遭遇し、パッカーーーンと中から美青年が! 美青年アサリが葵に迫り、繰り広げられるのは触手プレイ。ギャグエロなので頭からっぽにして楽しんで欲しい。エロだけじゃなく、美青年アサリの登場がそのまんま「ヴィーナスの誕生」風だったりとパロディが出てきて、絵が綺麗だから神々しいほどなのがまた笑える。ミル貝も出てきたり、続刊されていて牡蠣も出てくる!
●『坊主と蜘蛛』原作:ハジ
表紙の雰囲気からはしっぽりとした和風BLをイメージするかもしれないが、少年漫画のバトルアクションのような展開も楽しめる人外BLで、こちらは蜘蛛。たくましい筋肉質の坊主が受けで、小柄な蜘蛛のほうが攻め。坊主のことを「旦那ぁ♡」と呼んで執着してる溺愛ヘタレ攻めなところがかわいい。ちなみに人型でなくなってもリアルな蜘蛛になることはないから蜘蛛が苦手な方もご安心を。エロでは攻めの蜘蛛が6本もある手でいろんなことをしたり、糸で緊縛プレイも! スピンオフの蛸BLも収録。蛸だからエロはもちろん…ふふふ。
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●『たつのおとしご』原作:池玲文
こちらは竜が登場する和風ファンタジー。山麓の集落で暮らしている男が角の生えた不思議な少年を拾って、“ツノ”と名付けて育てるが、やがてツノの父親が竜神だと判明する…。ちっちゃいツノがかわいくて成長してもウブなまま、男を「ととさま」と呼んで慕う姿が健気でいじらしい。ととさまもツノを愛おしく思いつつ葛藤する姿は切なく、無精ひげの男だけど池の美麗な絵で描かれると超イケメン。ツノの竜姿もリアルでカッコいいのでお楽しみに。和風なのに男が営むメカ屋はガジェット感が面白く、笑えるシーンも多い楽しいファンタジーだ。
レアな人外BL、いかがだったろうか? この他にもまだあるから興味ある方は探してみては? こんなものまでBLに!? と驚かされるけど、BLって探求心旺盛で頼もしいなぁと嬉しくなる。これだからBLはやめられない! (文:牧島史佳/ライター)
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