ベストセラー作家・吉田修一の小説を、『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲が監督、藤原竜也が主演した『パレード』が、釜山国際映画祭で上映され、吉田、行定、藤原の3人が映画祭に出席。10月14日に現地で記者会見を行った。
吉田の小説は韓国でも人気があり、行定監督の『セカチュー』は韓国でも大ヒット、藤原の主演作『デスノート』前後編も韓国で140万人を動員するなど、彼の地でも大人気の3人が登場するということで、数多くのマスコミが詰めかけたこの日の会見。藤原は、前夜のパーティでキム・ドンホ映画祭執行委員長と酒を酌み交わしたと話し、「(焼酎をビールで割った)バクダンをたくさん飲ませていただきました」とニンマリ。強烈に仕事がしてみたいと思っていた行定監督との初顔合わせについて、「行定監督は、1カットも妥協しない方。キャストのみんなも大変だったと思うけれど、一瞬たりとも気を抜かない監督になんとかついていきました。大変な思いをしてできた作品なので、上映できて嬉しいです」と語った。
釜山映画祭は6回目という監督は、「年々盛り上がりを見せる釜山映画祭に圧倒されています」とコメント。監督とは8年来のつき合いという吉田は、「監督をとても信頼しているので、今回は原作を渡しただけ。できあがりをとても楽しみにしていましたが、原作で描きたかったものを驚くほど適格に描いてくれました」と満足げ。そんな吉田について監督は、「吉田さんの言葉で覚えているのが『原作を読んでテーマを抽出するのが監督の仕事』という言葉。ある意味、吉田さんからの挑戦状だったと思いますが、完成版を見て満足してもらえて良かった」と安心した様子で、藤原については、「仕事をするのは初めてでしたが、身体力、演技力にすぐれた俳優。けれど今回は、そのほとんどを抑圧したので、大変だったと思います。でも、その抑制した演技により、効果的なラストシーンができあがりました」と話していた。
監督は映画について「ある意味、意外性があり、自分の中にひっそりとある闇を感じられる映画。一見、青春映画にみえますが、僕は恐怖の映画だと思っている。その恐さが何かを、スクリーンで確認してください」と語っていた。
釜山映画祭は16日まで開催。『パレード』は、2010年春、渋谷シネクイントほかにて全国公開される予定だ。
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