不老不死の世界を描いた、驚嘆と不思議。壮大なるエンターテインメント作品
21世紀を代表するSF作家ケン・リュウの傑作短篇小説「円弧(ルビ:アーク)」(ハヤカワ文庫刊)を原作とした2021年6月25日より公開の映画『Arc アーク』。息をのむほど斬新な不老不死のシチュエーションと、行間に流れる死生観を引き継ぎながら、映像作品へと鮮やかに転生させた石川慶監督の最新作。このたび本作より本編映像が解禁された。
主人公・リナに扮するのは、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、最新作『ファーストラヴ』(2021年)では、その憑依したような熱演に堤幸彦監督から“涙の魔術師”と絶賛された芳根京子。一人の女性の17歳から100歳以上を生き抜くという、キャリア史上最難関の役どころを繊細かつ大胆に演じきった。その他、寺島しのぶ、岡田将生、倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫という豪華キャストも共演している。
公開された映像では、リナが所属するエターニティ社が、社を挙げて開催した年越しパーティシーンが映し出されている。遺体を美しいまま保存するプラスティネーションの技術で生み出された〈ボディーワークス〉が普及し、大きく飛躍したことを祝う大きな宴だ。アーティストへと成長し、飛躍の立役者となったリナを囲み祝杯を挙げる。19歳のおかっぱ頭で服装にも無頓着だった少女から一変、30歳を迎えたリナは、美しく洗練された女性へと変貌と遂げていた。華やかに装飾された会場には、リナが手掛けた〈ボディーワークス〉も展示され、会場中から大きな賞賛を受けるが、リナは、会場にいないある人物の姿を探していた……。
また、ロケ地にもなっている香川県庁東館の印象的な壁画を存分に活かし、まるで異国の映画のように細部までこだわり抜かれた美術への本気度が分かる映像になっている。そんなこだわりの美術を手掛けたのは、『ミッドナイトスワン』(2020年)で日本アカデミー賞優秀美術賞にノミネートされた我妻弘之。現在と地続きでありながら、誰も見たことがない近未来を表現するためにこだわり抜かれた美術にも注目したい。
若いカラダのまま生き続ける。もしも死なない命を手に入れたら
舞台はそう遠くない未来。17歳で人生に自由を求め、生まれたばかりの息子と別れて放浪生活を送っていたリナは、19歳で師となるエマと出会い、彼女の下で<ボディワークス>を作るという仕事に就く。それは最愛の存在を亡くした人々のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術(プラスティネーション)する仕事であった。エマの弟・天音はこの技術を発展させ、遂にストップエイジングによる「不老不死」を完成させる。リナはその施術を受けた世界初の女性となり、30歳の身体のまま永遠の人生を生きていくことになるが。未知なる永遠の命の運命とは?
『Arc アーク』は2021年6月25日より公開。
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