ブランドの新たな顔は、米女子サッカー選手 ミーガン・ラピノーら7人
セクシーな下着をまとったスーパーモデルたちが「エンジェル」と呼ばれ、ブランドの顔としてキャンペーンを展開してきた女性下着ブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」。ジゼル・ブンチェンやミランダ・カー、アドリアナ・リマなど、90年代から多くのスーパーモデルを輩出してきたが、このたび、従来スタイルのキャンペーンを廃止することが明らかになった。
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エンジェルに代わって起用されるのは、「The VS Collective(ザ・VS・コレクティブ)」という名のもとに選出された7人の女性。プロのモデルだけではなく、幅広い分野で活躍するさまざまな個性を持つ7人が集まった。
米女子サッカー代表選手で、ジェンダー平等を訴えるミーガン・ラピノー、中国系アメリカ人でフリースタイルスキー選手のアイリーン・グー、イギリス出身のプラスサイズモデルのパロマ・エルセッサー、南スーダンからの難民キャンプ出身で現在はコレクションで活躍するモデルのアドゥ・アケチ、イギリスの俳優兼カメラマンのアマンダ・デ・カディネット、ブラジル出身のトランスジェンダーでモデルのヴァレンティナ・サンパイオ、インド出身でTVシリーズ「クワンティコ/FBIアカデミーの真実」の主演や今年のアカデミー賞候補になったNetflix『ホワイトタイガー』の製作総指揮も務めた俳優のプリヤンカー・チョープラーで構成される。
ブランド創設以来、容姿端麗なモデルたちがブランド・イメージを象徴してきたが、近年は自分の体型をそのまま愛する「ボディ・ポジティブ」の考え方が広まり、「エンジェル」が時代の流れにそぐわないという世間の風潮に反応したのが、今回の抜本的な変化につながった。
ミーガン・ピラノーは「私が尊敬する現代のアイコンである女性たち、The VS Collectiveの一員として、ヴィクトリアズ・シークレットとパートナーを組むことにエキサイトしています。彼女たちと共に、全ての女性たちに個々の、そして集団としての美とパワーを示すことに取り組むのを楽しみにしています」とインスタグラムに投稿した。
プリヤンカー・チョープラーは発表の翌日にインスタグラムで「表現は重要です。世界中のすべての人々に、彼らが重要であり、目を向けられているとを示すことが重要です。TheVSCollectiveの設立パートナーとして、またビジネスのアドバイザーとして、これこそが私の実行しようとしていることです。
昨日の発表に対するみなさんの反応は、とても素晴らしいです。私は、世界で最もアイコニックなブランドのひとつに意義深い変化をもたらすことに、さらに興奮しています。この変革の舵取りをする素晴らしい女性たちの集団に参加できることをとても誇りに思います」と意気込みを綴った。
ヴィクトリアズ・シークレット・エンジェルズには、スーパーモデルのジゼル・ブンチェン、ミランダ・カー、アドリアナ・リマ、アレッサンドラ・アンブロジオらが名を連ね、彼女たちは経済誌「フォーブス」の「世界で最も稼ぐモデル」ランキングの常連だった。毎年、人気シンガーをゲストに招いた大がかりなファッションショーを開催し、そこに出演することはモデルたちにとって成功をつかむ大きなチャンスになっていたが、男性目線のセクシーを表現する演出に疑問の声もあり、2019年以来、ショーは行われず、リブランドを進めていた。
かつてエンジェルの1人だったモデルのタイラ・バンクスはブランドの方向転換について、インスタグラムで歓迎の言葉を綴った。
「最初というのは難しい。最初というのは孤独。でも、最初というのは必要です。他の人が通り抜けられるように扉を開くためには、最初が肝心なのです。1995から10年間、私はヴィクトリアズ・シークレットの契約モデルとして初めての黒人になりました。黒人初のヴィクトリアズ・シークレットのカバーモデル。このブランドで多くの画期的なことをした最初の黒人モデルで、他のブランドでも同様(に活動)。しかし、この“最初”のあとは、もっと多くの流れが必要です。異なるものの流れ。ユニークなものの流れ。とても強い流れ、あまりにも多くて数え切れないほどの流れ。私は16年前にランウェイから引退しましたが、生きている間に美の革命を目撃していることを誇りに思います。新たなカッコいいロールモデルの集合体の方々へ。私は扉を少し開けただけかもしれませんが、あなたたちは突っ走っています。そのまま、そのまま続けてください。あなたたちの後にどれだけの人たちが突破しているのか、数えられなくなるまで」
ヴィクトリアズ・シークレットは、The VS Collectiveに加えて、「シークレット・グローバル・ファンド・フォー・ウィメンズ・キャンサー」と名づけた基金を設立。女性のがん治療における人種・性別による不公平の是正と新しい技術の開発を支援する目的で、毎年、少なくとも500万ドルの寄付金を集めるのが目標だ。
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