フェリーニの『8 1/2』が元となるブロードウェイミュージカルを、名匠ロブ・マーシャル監督が映画化した『NINE』。3月11日にこの映画のイベントが行われ、芸能界きってのダンスの名手・杉本彩がダンスを披露した。
「杉本彩、魅惑の“NINE/9”ダンスLIVE」と銘打たれたこの日のイベントでは、劇中でファーギー扮するサラギーナが「Be Italian」を歌い踊るシーンを杉本が再現。黒人男性ダンサーと4人の女性ダンサーを従え、激しく官能的なダンスを踊り、取材陣を魅了した。
タイトルにちなみ、わずか9日間でこのダンスをマスターしたという杉本。練習はハードだったようだが、「ファーギーに近づくために色々な努力をしました」とコメント。テーマは「挑発」で、「女ヒョウのように、動きと目で殺すことを意識しました」と妖艶に微笑んだ。
映画は、ファーギーのほか、ニコール・キッドマン、ペネロペ・クルス、マリオン・コティヤール、ソフィア・ローレンら豪華キャストが勢揃いした作品で、ダニエル・デイ=ルイス扮する主人公の映画監督が、妻や愛人たちの間で苦悩する姿が綴られていく。登場人物のなかでは主人公のキャラクターに近いと語った杉本は、主人公と同じように愛を選べない男性に向け、「愛の数だけ苦悩とトラブルがついてくることが分かっていれば(選べなくても)いいのでは? 苦悩は人生の醍醐味。山あり谷ありの人生の方が面白い」とアドバイス。だが、自分の恋人が愛をかけもちすることについては、「絶対許しません」とキッパリ。「他に選択の道はないというくらい相手を服従させ、魂ごと奪いたい」とラテン系恋愛の極意を語った。
さらに、好みの男性について聞かれると、「基本的には優しいのですが、時には強引で野性味あふれる側面も欲しい」と杉本。昼と夜とを使い分けると2倍楽しいとも話していた。物欲はあまりないという杉本が相手に望むことは快楽だそうで、「いかに私に快楽を与えてくれるかが大切」とも語っていた。
映画については、「男と女の、愛と人間模様と苦悩が、ゴージャスかつクールに、ファッショナブルに描かれています。画面に吸い込まれるような映画で、今までミュージカルになじみがなかった方にも楽しんでいただけると思います」とアピールしていた。
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