オダギリジョーらと「本当の家族になれた」韓国3兄妹役が共演に感謝
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『アジアの天使』の韓国3兄妹のオフショット写真解禁&コメント解禁
『舟を編む』で日本アカデミー賞監督賞を最年少で受賞、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』ではアジア・フィルム・アワード、最優秀監督賞を受賞した石井裕也監督の最新作『アジアの天使』が、7月2日から全国で公開される。石井監督が初心に返り、オール韓国ロケで挑んだ意欲作だ。優しさと力強さが調和した人間ドラマとなっている。
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主人公の青木剛を演じたのは『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『町田くんの世界』、『ぼくたちの家族』など、石井作品には欠かせない池松壮亮。剛が身を寄せることになる韓国在住の兄には、石井演出のドラマ『おかしの家』で主演を務めたオダギリジョー。元アイドルで売れない歌手のソル役には『金子文子と朴烈』のチェ・ヒソが扮している。
ソルの兄・ジョンウは、『ビューティー・インサイド』、『サイコキネシス 念力』、『新感線半島 ファイナル・ステージ』などのキム・ミンジェ、ソルの献身を素直に受け取れず反発する妹・ポムは、Netflixオリジナルの時代劇『キングダム』に出演したキム・イェウンが、それぞれ演じている。
このほど、池松壮亮、オダギリジョー、佐藤凌が演じる日本の家族が、韓国で出会った3兄妹役のキム・ミンジェ、チェ・ヒソ、キム・イェウンのインタビューコメントとオフショット写真が公開された。
ジョンウ役のキム・ミンジェは、役柄について「ジョンウは絶えず何かを探している人です。彼は家長としての責任もあり、消えていく共同体としての家族を、もう一度蘇らせたい。そんな内なる熱が盛り込まれた役という気がしました。演じながら、自分の幼い頃を思い出し、家族について考えるようになりました」と振り返る。また、石井監督との初めての出会いについて聞かれると、「私の俳優としてのキャリアとか私が持っている背景ではなく、本当に私が生きてきたことを尊重してくれたように思います。また、他人を介して自分を見ることができ、誰かのために献身する。こういう物語は、実は今の韓国映画では少なくなってしまったような気がします。こういうストーリーを求めていました」と出演の経緯を明かした。
日韓のキャストとの共演については「(日韓の)違いは少なからず感じる部分はありましたが、それが互いを尊重するきっかけに変わったと思います。撮影を共にするうちに、段々と心の扉が開いていく感じがしました、池松さんもオダギリさんも素晴らしい俳優。私たちは撮影を通じて本当の家族になれたような気がします。この共演に感謝しています」と懐かしんだ。
「大学をさぼってオダギリさんの映画を見たほどのファン」チェ・ヒソは感激の叫び
ソル役のチェ・ヒソは幼少期に日本に住んでいたこともあり日本語が堪能で、撮影中もキャストやスタッフとのコミュニケ―ションの一助を担っていた。石井監督との会話もほぼ日本語で成り立っていた。「通訳の方も入ってくださっていましたが、俳優の立場としてもう少し細かいニュアンスが伝えられるのではないかと思い、少しお手伝いをしました」。石井監督について「監督は、はっきりしたビジョンがある方。この作品はコメディのような場面もありますが、最終的に言いたいのは、家族と愛に関することです」と語り、池松、オダギリとの共演については「池松さんは主演であれ助演であれ、いつも抜群の演技を見せてくれるエネルギッシュな俳優。そんな方が相手役で、とても嬉しかったです。そして、オダギリ先輩(笑)、大学の時、授業をさぼってオダギリさんの主演映画を見たほどのファンでした。共演できてうれしかったです! 」。加えて「国籍も違うし、出演した映画のジャンルやキャラクターも違うはずなのに、一緒に集まると呼吸が合う。それがとても不思議でした」と締めくくった。
妹・ポムを演じたキム・イェウンは、撮影中のエピソードを聞かれると「ミンジェ兄さんとヒソ姉さんとの撮影ではいつも2人が気遣ってくれて、本当の兄妹のように過ごしました。池松さんとオダギリさんはいつもユーモアがあり、気持ちを楽にしてくれました。演技面でもたくさん学びました。また、撮影がない時も、家族のように過ごしていました。池松さんはお父さんのように子どもに接し、オダギリさんもおじさんのように接していました。一日一日が最高に楽しく、学べた映画でした」と明かした。イェウンは最後に、本作について「この映画は、言葉の通じない2つの家族が集まることによって、お互いの足りないところを満たしていき、幸せを見つけ始める。私たちが生きてみて感じたことのすべてが詰まっている作品です」と語った。
『アジアの天使』は7月2日に全国公開される。
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