4月5日、六本木ヒルズアリーナで映画『TRICK 霊能力者バトルロイヤル』の試写会が催され、レギュラーキャストの仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子と、今回が初参加となる佐藤健、夏帆、片瀬那奈、そして堤幸彦監督が登壇し、舞台挨拶を行った。
2000年にテレビ朝日の深夜ドラマとしてスタートした『トリック』シリーズ。自称・売れっ子マジシャンで貧乳の悩みを抱える奈緒子と天才物理学者・上田が、摩訶不思議な現象の裏にひそむ“トリック”を暴いていくという内容で、ミステリーの要素と共に、そのコミカルな空気感も人気の要因だ。
3つの連ドラと2つのスペシャルドラマ、2本の映画を経て、本作が劇場版第3弾となるが、奈緒子を演じた仲間は、「こんなに長く続いたのも、支えてくれたファンのみなさんのおかげ」と感謝。一方、上田役の阿部は、「今までの集大成ということで、いろんな面白さが凝縮されている作品」と出来映えに自信を持っている様子だった。
また、毛髪に深刻な悩みを抱える矢部刑事を演じている生瀬は「この若い2人(佐藤・夏帆)が本当にいいお芝居をしていて。そして、あの大きな女性(片瀬)も素晴らしくて……」と共演者について語り始めるも、監督から「絡んでないです(笑)」と突っ込まれる場面も。
奈緒子の母を演じている野際は、10周年を迎えた本シリーズにちなみ、10年間の変化に言及。「変化は、矢部さん(生瀬)の髪の毛が少し増え、阿部さんの背がまた伸びたこと」と言い、仲間の胸元を凝視してから「奈緒子(仲間)の貧乳が、なぜか少し……成長した?」。すかさず仲間が「成長しました!」と嬉しそうに答えると、客席から「おめでとう!」という声が挙がっていた。
また、「シリーズの大ファン」という佐藤は、「多分、(会場にいる)みなさんと、スゲェ話が合うと思う。いつまでも語り合えるくらい大ファンなので、この場に立てることが夢のようで、続編を待ち望んでいたみなさんの気持ちがすごくよく分かる」と感激した様子で、「期待を裏切らない作品になっていると思います。ぜひよろしくお願いします!」とアピールしていた。
映画について監督は「10周年ということで、満を持して素晴らしいメンバーに集まっていただき、スタッフ一同総力を挙げて、まったく(これまでと)変わらない『トリック』を作りました」と嬉しそうに語ってから、「微妙に切ない作品にもなっているので、そのヘンの進化を感じていただければ」とアピール。「ツイッターなどでぜひ広めてください!」と応援を呼びかけていた。
ちなみに、生瀬扮する矢部刑事が主演する『TRICK』のスピンオフドラマ『警部補 矢部謙三』が4月9日からスタート。生瀬は「(主演してみて)主演のお2人の大変さが分かりました。主演は今回で終わり。これからは脇で固めていきたい」と苦労を吐露していた。
『TRICK 霊能力者バトルロイヤル』は、5月8日より全国東宝系にて公開される。
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