今年のアカデミー賞で主演男優賞と主題歌賞に輝いた『クレイジー・ハート』。かつて頂点を極めながらも、今は落ちぶれているカントリー歌手が、人生の再起をかけるこの物語に合わせ、「愛する者へのメッセージ」を歌う弾き語りコンテストが、6月9日にスペースFS汐留で行われ、審査員として泉谷しげると千秋が登壇した。
[動画]『クレイジー・ハート』 公開記念 弾き語りコンテスト/泉谷しげる、千秋ほか
コンテストに出演したのは、審査を勝ち抜いたアマチュアミュージシャン4人。優勝賞品は、映画に主演したジェフ・ブリッジスらアカデミー賞受賞者のサインが入った、世界に1つのギター(エピフォン AJ-200S)とあって気合いも十分。自慢のオリジナル曲をそれぞれ熱唱し、観客を魅了していた。
だが、泉谷の評価は超辛口。「何言ってるんだか、わからない」「声はいいんだけど歌い方がヘン」「チューニングがあってない」などと一刀両断。「まあ、チューニングのことは俺、人のこと言えないんで……」と笑いを誘うも、出場者をメッタ切りに。さらに、泉谷は「良かったら泉谷さん、1曲やりますか」と司会の襟川クロに促されると、「やりましょう」と答え、マイギターを手に、見本演技として「春夏秋冬」を披露。ギター、歌、共に圧倒するパワーで、違いを見せつけていた。
続いて行われた囲み取材では、自分でも歌ったことについて「あれはクロ(司会者)が余計なこと言うから。用意してないから声が出ない」と泉谷。千秋から「でも、さすがと思いました。ただの酔っぱらいオヤジじゃない」と言われ、「ちょっと待て」と千秋の頭を小突いていた。
一方、政治の話を振られると泉谷は、「宮崎牛など、大変なことがあるのに首相選びに時間をかけ、何やってんだって思う」と話し、「ようやく民主党らしくなってきたのかなって感じだが、長続きするかはわからない」とコメント。千秋も「(総理大臣の)フルネームを覚えるまでに変わっちゃう」と、短命政権ばかり続く現状を嘆いていた。
その後も、政治ネタが止まらないなか、しびれを切らした宣伝担当者から「そろそろ映画の話を」と言われた泉谷は、最初に政治ネタを振ってきたレポーターに向かって「お前が政治のことを聞いたからだ」とキレる場面も。さらに同じレポーターから「では、カメラに向かってPRをお願いします」と言われ、「今さらできるか、バカヤロー」と怒鳴りながらも、「まあまあ絶賛だよ」と照れながら映画をアピールしていた。
『クレイジー・ハート』は6月12日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開される。
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