私が生きているのは漫画の中…。斬新さが魅力のドラマ『偶然見つけたハル』
今回はフジテレビにて月曜深夜に放送中の『偶然見つけたハル』というドラマをご紹介しようと思う。一見すると学園青春ラブストーリーのようだが、斬新な設定がとても面白い。
・雑用係の高卒OLたちが大企業の不正に立ち向かう! 応援せずにはいられない痛快作『サムジンカンパニー1995』
ウン・ダノ(キム・ヘユン)は、お金持ちのお嬢様で天真爛漫な女の子。持病の心臓病を持ちながらも、友だちに囲まれ楽しい学園生活を送っていた。そんなある日、学園のイケメン3人組・通称「A3」のオ・ナムジュ(キム・ヨンデ)にぶつかってしまった、いじめられっ子のヨ・ジュダ(イ・ナウン)を助けてあげたダノ。だがその直後、ダノに異変が起こる。突如、不可解な現象に見舞われたダノは、先ほどいた場所から教室へと瞬間移動していたのだ。それからというもの頻繁に起こる瞬間移動現象、さらには予知能力や幻覚まで!? その正体を知るべく図書館で調べ物をするダノは、そこで一冊の奇妙な漫画を見つけてしまい……?
ヒロインかと思いきや単なるエキストラ!?
ダノが図書館で見つけた本をきっかけに、この世界の「秘密」が明らかとなる。ダノたちが生きている世界は実は“漫画の中の世界”で、“自我”を持ったキャラクターのみ、その事実に感づくというのだ。自我が芽生えたダノは、同じく自我を持つ給食料理人のジン・ミチェ(イ・テリ)からダノを襲った超現象の正体が、漫画の登場人物ならではのトリックによるものだった事を知らされる。うまく説明できないが、ここから一気に物語が面白くなってゆくのは確かだ。
自身が漫画の登場人物だと受け入れたダノだが、そのキャラクターとしてのポジションは何か? 可愛くてお金持ちだけど持病があり、婚約者もいる自身のスペックから当然ヒロインだろうと推測するも、まさかまさかのダノのポジションは脇キャラのエキストラ。真のヒロインは、いじめられっ子のジュダであった。ナムジュの思わせぶりな態度から、すっかりヒロインと思い込んでいたダノだが、それは単に近くにジュダがいただけで、ナムジュの行動の全てはジュダに向けられたものだったのだ……ざ、残念!(笑)。
シナリオとは違った展開が!自我を持ったダノの運命は……?
キャラクターたちは、作者が描いた[ステージ]の場面ではシナリオ通りにしか動けないが、作者が描いていない[シャドウ]の場面では、自我を持つキャラは自由に動くことができるのだそう。シナリオを変えたいダノは、作者の意に反する行動を取ろうとするが、結局はシナリオ通りに軌道修正されてしまい上手くいかない。そんなダノに突如、シナリオとは違った展開が起こる。シナリオ上、怪我をするはずだったダノを助けた出席番号13番の名無しのモブキャラ(ロウン/SF9)。ダノにしろ彼にしろ、この世界のモブは主人公並みにルックスが良すぎるが、彼との出会いによりダノは自らの運命を変えようと決意する。その後の展開は、是非ともドラマでご確認いただきたい。
随所で漫画の中という設定ならではのエフェクトが飛び交ったり、自身のキャラポジションや設定にケチをつける主人公たちのやりとりも面白い。ロウンはじめイケメンキャストも勢ぞろいで、ラブコメ好きにも漫画好きにもおすすめできる作品だ。(文:斎藤好花/ライター)
『偶然見つけたハル』
FODにて配信中
フジテレビにて2021年7月5日より月曜深夜放送中
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