『恐怖』の台本は「ゾッとしてギョッとしてハッとしての繰り返し」と藤井美菜

藤井美菜
藤井美菜
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写真左から、片平なぎさ、藤井美菜、高橋洋監督
藤井美菜
藤井美菜
写真左から、片平なぎさ、藤井美菜、高橋洋監督

『リング』『呪怨』などを手がけてきた一瀬隆重プロデューサーが2004年に立ち上げた、日本を代表する6人の監督と6本の映画を作るJホラーシアター。これまでに『感染』『予言』『輪廻』『叫』『怪談』と5本の映画が作られてきたが、その完結編となる6本目『恐怖』がついに完成。7月10日に公開初日を迎え、キャストの藤井美菜、片平なぎさ、高橋洋監督の3人がテアトル新宿にて舞台挨拶を行った。

『恐怖』藤井美菜インタビュー
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この映画が長編としては初主演、かつ、初ホラーとなる藤井は、「ちょうど1年前に、プレッシャーだったり、いろいろな感情を抱えながら撮影していたのが懐かしい。今日のような炎天下が続くなか、スタッフ一同一丸となって作った作品。こうしてみなさんにお届けできて嬉しい」と挨拶。

役作りに関しては、「今回、初めて感情の波を折れ線グラフに書く作業をした」と告白。「普通の作品だと楽しいシーンと悲しいシーンの両方が出てきて、陰陽がつけやすいのですが、ホラーというジャンルは、ほとんどのシーンが陰。台本を読むと、ゾッとしてギョッとしてハッとしての繰り返し(笑)。でも、同じゾッとするシーンでも絶対同じではないはず。いかにメリハリをつけるか」と、課題を明確にした上でのチャレンジだった。

実際、撮影は順撮りで進むわけでもなく、本作は過去や回想シーンが繰り返されるため、メリハリを付けるのは難しい。「そういう意味でも今回、シーンごとの感情の高まりをチェックできたという意味で、折れ線グラフはちょっと良かったかなって思う」と、本作での演技に手応えを感じている様子だ。

一方、マッドサイエンティストの悦子を怪演した片平。高橋監督に熱望されての出演だ。「お会いしたときに『スチュワーデス物語』の新藤真理子なんですよ」と言われたという片平は、「なるほど、新藤真理子ねって思って、何十年も前のビデオを棚から引っ張り出し、こういうのをお望みかと思いリハーサルでやってみた」と明かす。ところが、その結果は、「ことごとくダメ出しされた」と片平。「新藤真理子は感情を言葉に出してぶつける攻撃型の女性だったので、それを出した方がいいのかと思ったら、逆に監督から、人としての感情はいりません。母親としての母性は捨ててくださいと言われました(笑)」と悦子役について語っていた。

『恐怖』はテアトル新宿ほかにて全国順次公開中。

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