難病を患った少女の最後の願いを叶えるため、全力を尽くす若者たちの姿を描いた感動作『君が踊る、夏』。この映画の完成報告会見が、7月13日に東京會舘で行われ、主演の溝端淳平をはじめ、木南晴夏、五十嵐隼士、大森絢音、宮崎美子、高島礼子、そして香月秀之監督が出席した。
高知を舞台にした本作で、溝端と木南、五十嵐は、恋と友情の狭間に揺れる関係を演じている。「もし、自分が役柄の立場だったら?」という質問に溝端は、「主人公は、友人に恋人を奪われたと思って上京するのですが、僕だったら彼女からハッキリした言葉を聞くまでは上京できない」とコメント。また、親友と同じ人を好きになることについては「しょうがないと思うので、正々堂々としたい」と爽やかな笑顔を見せた。
5年間、1人の女性を思い続ける青年を演じた五十嵐は「僕も(役と同じく)ガツガツ行っちゃうかも。でも、さすがに5年は……(笑)。2年くらいでメゲるでしょ、って思います」と話していた。
一方、親友同士の2人から思いを寄せられるヒロインを演じた木南は「彼の親友にまで好かれていたら、結構、重いですよね。面倒くさいし、対応が難しいですよね」と本音を漏らしていた。ただ、実際は撮影中、溝端と五十嵐は木南よりも大森に夢中だったとか。木南は「私なんか通り越して、絢音ちゃん、絢音ちゃんって(笑)。ちょっと悲しかったですね」と苦笑い。
また、一夏の青春を描いた物語にひっかけ、「今日の登壇者と夏祭りデートをするなら誰としたい?」と聞かれた溝端は、「間違いなく絢音ちゃん」とキッパリ回答。その理由について「撮影中はいろいろと大変でしたが、絢音ちゃんにはいつも癒されてました」と語り、「まっすぐで可愛いし、しっかりしていて……ゾッコンです」と続けた。だが、その思いは成就しなかった模様……。
「さっき、取材を受けていたとき、絢音ちゃんに一緒に旅行に行こうと言ったら『え〜2人はダメよ』と言われて」と苦笑いする溝端。大森は、真っ赤になって照れながらも「嬉しいんですけど、ちょっと年の差が……」とやんわり拒絶。溝端は「そうなんです。10コも上だと、先に死んじゃうからイヤだと言われて……」と寂しげな笑顔を浮かべていた。
映画については「ただの青春映画ではない」と溝端。「見終わった後に爽やかな涙が出る作品だと思います」とアピールしていた。
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