クリーン、シェーブン
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見る側も平穏ではいられない! “ゾッとする”映像体験

幻覚幻聴に悩まされながらも娘を探し続ける男の苦悩を、衝撃の映像と音で描ききったサスペンス映画『クリーン、シェーブン』が、8月27日に公開される。このたび、見る者にまでこの男の痛みや切なさを体験させる本作品の重要カットをちりばめた予告編が公開された。

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公開された予告編は、冒頭のノイズにはじまり、全編にわたり見る者が平静でいられなくなるような暗騒音が流れ続ける。自分の頭に受信機、指には送信機が埋め込まれている信じ込んでいる主人公・ピーターの混乱と不安を疑似体験させようという趣向だ。

クリーン、シェーブン

つづいて映し出される、手を震わせながらタバコを吸い、爪垢にまみれた指先を見つめるピーターの苦悩する姿には胸を締め付けられる。

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唐突に現れるトマトをナイフで切り裂くカットに続き、引き裂かれた娘の古びた写真がアップになると、「娘に会う。望みはそれだけだった」の文字と子どもたちの声が聞こえ、ピーターの心の声を代弁。

その後に映る、少女の遺体。そして、「こんな夏はもうこりごり、普通じゃないわ」と話す、ピーターの同居する母とおぼしき女性……。

クリーン、シェーブン

見る側も現実かどうかわからなくなっていく中、“聞こえるか”という言葉と共に、女性が魚をさばくカットと遺体のカット、謎の人形といった細切れのカットが潜在意識に訴えるかのように続き、不穏さを加速。ラストは、髭を剃り、髪をハサミで切り血にまみれるピーターに、思わず叫ばずにはいられない“ゾッとする”予告となっている。

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そんな本予告編は、ロッジ・ケリガン監督自ら確認、監督によるフレーム単位の繊細かつ神経質な修正を経て完成したものだ。

 

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スティーヴン・ソダーバーグも「心引き裂かれる、忘れられない映画体験」と絶賛

自分の頭に受信機、指には送信機が埋め込まれていると信じているピーター。 彼は施設を出所した後、里子に出された娘を探すため故郷に戻る。しかし図らずも幼児殺人容疑で刑事に追われ、その世界は混迷を極めていく……。

本作品は、ロッジ監督が93年に発表した初の長編作で、『ナイト・オン・ザ・プラネット』(91年)、『デッドマン』(95年)、『コーヒー&シガレッツ』(03年)など、ジム・ジャームッシュ作品の常連スタッフであるジェイ・ラビノウィッツが編集を務めている。

第20回テルライド映画祭でワールドプレミアの後、第11回サンダンス映画祭や第47回カンヌ国際映画祭やニューヨーク近代美術館で上映されるや、スティーヴン・ソダーバーグが「思わず心を引き裂かれる。忘れられない映画体験だ」と絶賛。ダーレン・アロノフスキーは「圧倒的な表現と誠実さに、完全に打ちのめされた」と感服し、ジョン・ウォーターズは「あなたの精神に永遠に深い傷跡を残すだろう」とトラウマ必至の魅力を語っている。

『クリーン、シェーブン』は8月27日に公開される。