庵野監督でもトム・クルーズ主演でもない『シン・宇宙戦争』、実はホンキの原点帰り映画 !?
#H・G・ウェルズ#エイリアン#ジョージ・パル#シン・ウルトラマン#シン・エヴァンゲリオン#シン・ゴジラ#シン・仮面ライダー#シン・宇宙戦争#ダコタ・ファニング#トム・クルーズ#宇宙戦争
『シン』ブームに乗って登場、YouTube予告編が話題に
庵野秀明監督が手掛ける『シン・ゴジラ』に『シン・エヴァンゲリオン』、『シン・ウルトラマン』から『シン・仮面ライダー』に至る『シン』ブーム。そんな中、ホンキの原点帰りをイメージさせる『シン』を標榜する『シン・宇宙戦争』が登場、10月14日に発売される。
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本作品のタイトルは、北米で2月26日に公開された『Alien Conquest』の日本発売に合わせて付けられた邦題で、庵野監督とは関係なさそう。とはいえ、ムビコレのYouTubeチャンネルでは、その予告編が再生回数20万回を超える大人気を博している。
その予告動画は、地球から送り込んだ火星探索機が、火星上の異変を感知するところから始まる。
火星の地中から射出された謎の飛行物体群は、ニューヨークに到着する。「何が起きようとしているんだ?」といぶかる住民たちを尻目に、桃太郎さながらにパカッと割れると、中から三足歩行兵器「トライポッド」が登場。赤いレーザーで街中を破壊しはじめ、米軍のヘリが対抗するも打つ手なしといった様子で打ち負かされる。
車で避難する女性天文学者のアリソン(エミリー・キリアン)は、「オゾン層を破壊しようとしている。地球を火星化する気なのよ」と分析。「弱点を見つけないと、このままでは人間が絶滅する」
男たちの「諦めるな、戦い続けろ」との声も虚しく、アメリカ軍は戦闘機や戦車も送り込んで総力戦で対抗するがなすすべなく壊滅し、地球は最大の危機を迎える……。
ムビコレのYouTubeチャンネルのコメント欄には、「サムネイル画像にシン・エヴァ感ある」「ついに庵野監督もハリウッドデビューか」といった冗談のほか、襲来してくる飛行物体が『機動戦士ガンダム』に登場するジオン軍の攻撃空母ガウとビグ・ザムそっくりといったCGに対するコメントも多く見られるが、概ね本作品を揶揄するようなコメントが多い。
しかし果たして、『シン・宇宙戦争』は本当にB級アクション映画なのか?
原作小説や53年版に忠実な『シン・宇宙戦争』
本作品は、1898年に英国人H・G・ウェルズが発表した原作小説『宇宙戦争』や、50年代のSF映画ブームを担ったアメリカ人のジョージ・パルが製作した長編映画『宇宙戦争』(53年、原題:『The War of the Worlds』)のストーリーだけでなく、エイリアンが使用する武器など多くの要素を引用している。
映画『宇宙戦争』というと、ムビコレのYouTubeチャンネルのコメントでも多く引き合いに出されているとおり、ダコタ・ファニングがずっと叫び続けているトム・クルーズ主演の05年作品(原題:『War of the Worlds』)が有名だが、それは9.11同時多発テロ事件に衝撃を受けたスティーヴン・スピルバーグが宇宙侵略ものの古典に原点帰りして取り組んだもの。
むしろこの『シン・宇宙戦争』(原題:『Alien Conquest』、2月26日北米公開)の方が原作小説に忠実で、53年版映画『宇宙戦争』の“真”のリメイクと呼べそう。
原作小説や53年版では、火星人が地球を征服したものの、地球での生存に必要な免疫がなく死んでしまうという結末だったが、70年近くを経た現代で『シン・宇宙戦争』ではどんな結末を用意しているのか?
YouTubeチャンネルのコメントにある通り「侵略してきた火星人がコロナウィルスで死ぬとかいうエンドじゃなければ見る」べき!?
『シン・宇宙戦争』は、DVDで10月14日に発売される。
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