1998年6月3日生まれ、広島県出身。古着屋でショップ店員として働いていたが、2016年にモデルとして芸能界デビューを果たす。2018年に『3D彼女 リアルガール』で映画初出演後、『かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦』(19年)、『殺さない彼と死なない彼女』(19年)、ドラマ『シャーロック』(19年)、『絶対BLになる世界vs絶対BLになりたくない男』(21年)、『古見さんは、コミュ症です。』(21年)などに出演するなど、多方面で活躍中。毎週水曜日22:00~ InterFM 「ゆうたろうのみんなで夜更かし」でパーソナリティを務める。
『チェリまほ THE MOVIE』ゆうたろうインタビュー
“かわいいけどツンデレ”キャラを好演! 赤楚、町田、浅香との撮影秘話も!
キャストはドラマからの続投で、すでに絆ができていました!
『チェリまほ』の愛称で親しまれるドラマシリーズの劇場版『チェリまほ THE MOVIE ~30 歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』が4月8日に公開となる。豊田悠が手がける200万部突破の人気BLコミックを2020年10月期にドラマ化した『チェリまほ』は、社会現象を巻き起こすほど大ヒットを博した。
童貞のまま30歳を迎え、“触れた人の心が読める魔法”を手に入れた冴えないサラリーマンの安達と、彼に密かに思いを寄せていた社内の人気者で仕事もできる同期・黒沢とのピュアな恋愛を笑いと切なさといっぱいのキュンで描いている。
安達と黒沢はもちろん、安達の親友である小説家の柘植と宅配業者の湊のカップルも人気が高く、湊を演じたゆうたろうに話を聞いた。金髪に吸い込まれるような大きな瞳で、原作のマンガ内の湊を彷彿とさせる彼が、安達を演じた赤楚衛二や黒沢役の町田啓太、柘植役の浅香航大といった共演者たちの裏話をたっぷりと交えながら、“チェリまほ”愛を語ってくれた。
・『チェリまほ』もう一つのカップル柘植&湊…ふと触れた瞬間、優しい心の声にトキメいて──
ゆうたろう:びっくりしたし、嬉しかったです。キャストやスタッフのみなさんとは旧友に会うような感覚で、再会した瞬間に「わーーっ! 久しぶり!」って感じで。キャストはドラマシリーズからの続投だし、すでに絆ができていて、ヘンに気を遣うことなく意見を言い合える仲間です。
ゆうたろう:『チェリまほ』は密度が違いますね。みんな作品への愛が強いです。
ゆうたろう:そうですね。はじめ『チェリまほ』の現場では「ちょっと甘えちゃおうかな」とか「ちょっかいかけちゃおうかな」ってコミュニケーション取りに行ったりしてました。でも、もう一歩踏み込めないように感じていたんですが、キャスト同士の力で距離が縮まっていったんです。特に浅香さんと話してうちとけるようになりました。うどんちゃんという猫が登場するんですけど、僕も浅香さんも猫が好きで、一緒に遊んだり抱っこしたり写真を撮ったりしてるうちに仲良くなっていって。
ゆうたろう:いい子でかわいくてうどんちゃんがいてくれたおかげです。長く撮影が続く日でも癒やしてくれました。
ゆうたろう:ほんとにそうで、まんまな感じです。浅香さんは寡黙ではじめは何考えてるのかな?って思ってたんですけど、話してみると応えてくれるし、ボケると突っ込んでくれる器用な方なんです。
ゆうたろう:そうなんですよ。笑いを生み出すのも上手くて。メイキングでもありましたが、赤楚さんが浅香さんに笑ってしまったり。とても器用で役者さんらしい役者さんだと思います。
赤楚さんは、優しい方でドジなところもあって、かわいい方だなあって
ゆうたろう:初めて会ったときから、安達のキャラクターのまんまなイメージです。僕がメイク中に赤楚さんのほうから、すみませんって挨拶に来てくれたり、優しい方で。たまにドジなところがあって安達と似てるところもあって。
ゆうたろう:町田さんも言われてたのですが、現場に寝癖つけてきたり、ご飯のあとは顔にご飯粒つけてたりとか。年上なんですが、かわいい方だなぁって思います。町田さんもそういうところにキュンキュン来てたみたいで、僕も推せるなって思いました(笑)。4人で記者会見したときも、それ、このタイミングで話す? みたいなちょっとズレてるときがあって、かわいいというか愛されるキャラクターだなぁって。
ゆうたろう:こういう人になりたいって思います。ハキハキしてるタイプじゃないけど、常にみんなの中心にいて。“主役”だなって思いました。僕はイメージと違って怖いと思われることがあるし、感情が出しにくかったり、言葉にしなかったり。(赤楚さんのような方が)うらやましいなって思います。
ゆうたろう:ありがとうございます(笑)。みんなそう思ってくれると嬉しいです。
町田さんは完璧で、ずるいくらいカッコいいです
ゆうたろう:どこを切り取っても完璧と言わざるを得ない人です。現場ではみんな眠そうにしてたり携帯いじってたりしますけど、そういうところを見たことがなくて、スタッフやキャストと話したり、ずっと紳士って感じ。僕は現場でみんなの寝顔撮るのが趣味で撮ってたんですけど、赤楚さん、浅香さん、(草川)拓弥くんの3人は撮れたけど、町田さんだけ撮れなくて。悔しいから劇場版の撮影中にチャレンジしたけど、町田さんは隙がなくて本当に完璧。ずるいくらいカッコいいです。
ゆうたろう:努力を人に見せない方なんですよね。基本的に一発でOK出すし。僕はもう無理って弱音吐いちゃうタイプだけど、町田さんはもう動けないと言いながら全然動けちゃう人。本当に完璧って言葉が似合う人なんですよ。
ゆうたろう:全然! 過去の作品でダンス経験はありましたけど、久しぶりだから動かなくて。みなさん褒めてくれるんですけど、腕は伸びてないし、難しかったです。
ツンデレが好きな人にささるように心がけました
ゆうたろう:そこはあまり意識せず、かわいいけどツンデレっていうキャラクター性にこだわりました。僕もツンデレキャラが好きなので、ツンデレが好きな人にささるように心がけました。ツンツンしているけど、不機嫌には見られたくないから、監督と話し合ったり。心の声の部分ではデレの部分を意識して、動物にはメロメロになってるところではギャップを出したいなって。
ゆうたろう:安達と黒沢はもどかしさに萌えるみたいなところがありますけど、彼らとは対照的にしたいと思いました。原作では描かれていないドラマ版のオリジナル要素も盛り込んで。浅香さんが柘植として存在してくれたから、僕も湊として受けて感じることができました。どこか「ゆうたろう」として感じる部分もあって、ウルウルすることもありました。監督もめっちゃ良かった!って言ってくれたんですけど、それは浅香さんのおかげです。浅香さんが柘植としていてくれたから、さらにもう一歩感情を乗せることができました。
ゆうたろう:綺麗で純粋なところじゃないかな。お互いがお互いの内面的な魅力を感じて好きになって、気持ちが動いていくところ、そこがこの作品の良さだと思ってます。同性同士の恋がフラットに描かれていて。4人のキャラクターとその周りも一人ひとりが主人公のように個性があって、原作のマンガを読んで良かったと感じた部分がドラマや映画でも描かれています。今までBL作品は読んだり見たりして来なかったですけど、いろんな愛の形があるなって思えて、この作品に出会ってから、自分でもいろんな愛の形があることを発信していきたいって思うようになりました。
ゆうたろう:今まで恋愛に重きをおいたことがないけど、安達と黒沢も柘植と湊も良いパートナーでそういう関係性ってうらやましいって素直に思いました。どっちかが弱っていたら支えてあげたり、会いたいと思うときに会ったり。同じ職場だから仕事のことも理解しあっていて、だから相手にしてあげられることもたくさんあって。男とか女とか年上年下関係なく、自分にもそういう相手がいてくれたら、僕自身ががんばれるエネルギーにもなるように思います。
ゆうたろう:自分自身にそういう感性がないからこそ、役を背負ってやったときに、あ、自分にもこういう感情があったんだって気づけたんですよね。俳優という仕事をしているから気づけたことで、それが僕が役者をしている理由なんだろうと思います。そして、発信者として、こういう形の愛もあるんだって、もっと発信していきたい思いがあります。
ゆうたろう:ラジオは自分をさらけ出せる、等身大のゆうたろうを見せられる場所ですね。見て欲しいというより、見た人だけが楽しめる秘密基地みたいな場所にしたいです。正直、仕事と思ってなくて、ただただ楽しくてやってます。すごく自由度が高い番組で、本当に好き。俳優やモデル、タレントとは違う自分が見せられる。これからも長く続けていきたいです。
ゆうたろう:今はやっぱりラジオですね。番組がスタートして2年経ったけど、つねに新鮮さをもってやってます。生放送で僕の伝えたいことだけ伝えて、嫌なことは嫌といってわがままにやらせてもらってる。映像はなくて音声だけだけど、そのシンプルさもいいと思います。映像がついていてもいいんだけど、僕の中身を知ってもらいたいから音声だけなのがいいのかなって。僕も10代のときから好きなバンドのラジオを聞いていて、ラジオにはラジオの魅力があると思ってます。
ゆうたろう:僕はない方がいいと思います。その方が平和に生きられると。やっぱりお互いに何を考えてるのかわからないところがある種の良さなんじゃないかと思ってます。
(text:牧島史佳/photo:谷岡康則)
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