1994年6月13日生まれ。徳島県出身。2012年、「第25回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。2014年『碧の海〜LONG SUMMER〜』でドラマ初出演を果たし、2017年『仮面ライダービルド』で桐生戦兎/仮面ライダービルドを務めて注目される。映画『ぐらんぶる』では竜星涼とW主演を務める。他の出演作に『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』、『サレタガワのブルー』『ケイ×ヤク -あぶない相棒-』『ひともんちゃくなら喜んで』など。現在フジテレビ系『ぽかぽか』金曜日レギュラー出演中。
役作りのために、土鍋でご飯を炊きました(犬飼貴丈)
犬飼貴丈と飯島寛騎のW主演によるドラマ『僕らの食卓』が4月6日よりスタートする。三田織が手がける同名コミックを原作に、食事を通して人とのつながりを描いたハートフルドラマだ。家族と疎遠で人と食事をするのが苦手な会社員の豊は、公園で年の離れた兄弟・穣と種に出会い、なぜか「おにぎりの作り方」を教えることに。それ以来、一緒に食卓を囲み食事をすることが増え、豊と穣の距離もしだいに縮まっていく。
本作で豊を演じた犬飼と穣を演じた飯島に、撮影裏話や作品に対する思い、共演したお互いの印象などを語ってもらった。
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犬飼:原作を先に読んだのですが、温かい空気を感じました。台本を読んだときにもそれを感じて、演じるのがとても楽しみでした。
飯島:僕も原作を読んで食事をテーマに人がつながっていく温かさを感じて、早く穣を演じたいと思いました。
飯島:穣は見た目はちょっとおっかない兄ちゃんって感じだけど、とても家族思いで家族のことを思いすぎて、自分を優先できないキャラクターです。豊と出会って成長していくボルテージが徐々に上がっていくのを感じながら演じました。
犬飼:豊も人に対して優しすぎて自分のことがおろそかになってしまう人というのが根っこにあるキャラクターです。豊はいろいろ抱えているので、そのバックボーンが感じられるように演じなければいけないと思いました。
犬飼:豊がしているように、土鍋でご飯を炊きました。上手く炊けて、豊って日頃からこんな風にご飯を炊いて食べてるのかって、役をつかめた感覚がありましたね。
飯島:僕は料理に関してはあまり手慣れてないように見えるように心がけましたね。普段、僕自身は料理します。上手くはないですけど。
飯島:とくにはありませんが、チャーハンとかかな。一昨日はピーマンの肉詰めを作りました。美味しかったですよ(笑)。
飯島:本当に美味しいんですよ。
犬飼:キムチとトマトとチーズの鍋ですね。美味しすぎてずっと食べてました。
飯島:あれは本当にうまかった。オープニングでも登場する鍋です、パカッと蓋を開けるシーンのやつ。
犬飼:種くん(前田くうが)はまだ辛いのが苦手だと思うけど、パクパク食べていて、本当に美味しいんだなって思いました。
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ささやかな幸せを楽しんでもらいたい(飯島寛騎)
飯島:(くうがくんは)まさしく種くんそのものでしたね。年齢的にいろんな大人に囲まれて萎縮しちゃうかなと思っていたけれど、彼が現場の空気を作ってくれました。僕たちのことを本当のお兄ちゃんのように思ってくれて、僕も兄弟感を出すために彼の近くにいるようにしていろいろ話したりするように心がけていました。
飯島:最近何流行っているの?とかですね。だいたいアニメの話をしていて、僕もアニメを見るので、じゃあこのグッズあげるよ〜とか(笑)。『ポケモン』なんですけどね。
犬飼:種くんはほんとにかわいくて元気で、カメラが回っていないときの素の元気な感じがお芝居にもちゃんと出ていて。初日から馴染んでくれて、僕は種くんに救われました。現場も沈むことなく乗り切れたのは彼のおかげだと思ってます。
飯島:変わらない、いつもの犬飼さんだな、と。仕事でも日常でも、独特の自分のペースを持っておられる方なので。僕とは全然違って「ああ、犬飼さんは犬飼さんだ」という感じなんですよね。
犬飼:飯島くんは20代前半のときはかわいくてカッコ良かったけれど、大人の色気を纏ったな、と思いました。
飯島:嬉しいです。歳を重ねるのを楽しんで、役者として巾を広げていきたいと思っています。
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犬飼:監督からエンタメっぽい芝居じゃなく、リアルな芝居を求められたので、飯島くんと自然体で演じることができました。自然体じゃないと通じ合えないものがありましたね。
飯島:犬飼さんとはやりやすくて、お互い役柄がガツガツしたものじゃないから温かいお芝居をすることができました。ロケ地の徳島県美馬市の空気もゆったりしていてよかったです。でっかいカマキリがいたりのんびりしていて。
犬飼:はい、思春期を過ごした地元です。空気が肌になじんで、より自然体でいられました。
犬飼:飯島くんとは口に出さなくても共有してる空気感が初めからあったから、とても心地よく演じることができました。
飯島:変に恋愛っぽいムードを出すのは作風に合ってないと脚本を読んだときに思ったので、意識し過ぎずに、撮影が進んでいくにつれて恋愛の気持ちが高まっていくのを自分のなかで消化しながら演じました。
飯島:僕は最初の方の「おにぎり食って」って豊に食べさせるシーンですね。最初の方に撮ったし、豊と穣の距離が近づくシーンで、お互いの心情をゆっくりとつなげていけたという実感があって思い入れがあります。
犬飼:僕はやっぱりみんなでご飯を食べるシーンが一番印象に残ってます。カットがかかった後もみんなで食べていて、それがその日のお昼ごはんになったりして、幸せで楽しい時間でした。
飯島:ドラマの雰囲気もあいまって食べることの罪悪感減ってついつい食べちゃいそうですよね。
犬飼:幸せならいいんじゃないですか。
飯島:簡単なものが多いからぜひ、真似して作って欲しいです。
犬飼:俺もおにぎりとか作って食べながら見たいです。
犬飼:日常のちょっとした気づきが散りばめられていると思います。ご飯ってないがしろにすることもあるけれど、誰かと食べることがこんなにも素晴らしいことなんだって思えるドラマになってます。原作を読まれた方も未読の方もぜひ楽しんでください。
飯島:食事って食べないと生きていけない当たり前のことだけど、そんななかに人と人がつながっていく姿が描かれています。大きくはないかもしれないけれど、ささやかな幸せを楽しんでもらいたいです。
(text:牧島史佳/photo:小川拓洋)
(犬飼貴丈 ヘアメイク:加藤ゆい〈フリンジ〉/スタイリスト:松下洋介、井関莉子)
(飯島寛騎 ヘアメイク:佐藤友勝/スタイリスト:中西ナオ/シャツ:SOE エムアイユー/ジャケット:ヴウ ジョワイ/シューズ:ヨーク HEMT PR)
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