テレビアニメ『うさぎドロップ』PUFFYインタビュー

声優に挑戦したPUFFYの2人が、その感想を語った

#PUFFY

PUFFYの2人が声優に挑戦!

ある日突然、6歳の少女りんを引き取り、育てることになる30歳の独身男大吉。2人が心を通わせていく姿を綴ったハートウォーミングアニメが、宇仁田ゆみの人気コミックを原作にアニメ化した『うさぎドロップ』だ。

このアニメ番組の第9話(9月1日放送)に、本アニメでオープニング・テーマ曲を担当するPUFFYの2人(大貫亜美、吉村由美)が声優として出演することが決定。その収録日にスタジオを訪れ、アフレコを終えたばかりの2人に話を聞いた。

──原作の宇仁田ゆみさんとお知り合いだそうですが、どういうきっかけでお知り合いになったのでしょうか?

由美:雑誌で好きなマンガを挙げてくださいという企画があって、「うさぎドロップ」を挙げたんですね。それをご覧になったようで、マンガの帯にコメントを書きませんかという話が来たのが始まりです。その後、宇仁田さんがPUFFYのことを好きだという話を聞き、ライブに見に来ていただいてから交流が始まりました。

──今回、アニメと映画『うさぎドロップ』の主題歌を担当していますが、担当すると決まったときの感想は?

亜美:こんなに光栄なことはないですね。『うさぎドロップ』にはたくさんのファンがいて、ミュージシャンでファンの方もいるなか、主題歌を担当させていただくのは本当に嬉しいです。

テレビアニメ『うさぎドロップ』
(C) 2011 宇仁田ゆみ/祥伝社/アニメ「うさぎドロップ」製作委員会

──そして、第9話のアニメ『うさぎドロップ』で声優にも挑戦することになりました。

亜美:なるべく足を引っ張らないようにとか、いろいろ考えました。

由美:まったくその通りです。「大丈夫かな、あの世界観に私が入って」と思いますよね。好きだからこそ、世界観を壊さないようにというプレッシャーはありました。

──実際に今日、声を演じてみていかがでしたか?

亜美:ちょっと壊しちゃったよね(笑)。

由美:ちょっとかなぁ(笑)。お茶の間から「ズコッ!」という音が聞こえてきそうですけど、作品に参加できた喜びをかみしながら、今日は眠りたいと思います。

演じたキャラは2人にそっくり
──ほかの声優さんに混じってのアフレコでしたが、どうでしたか?

由美:現実をまともに見てしまった感がありますよね。プロフェッショナルってこういうことなんだって思いました。

亜美:私は打ちのめされたって感じですね。プロの空気に飲まれつつ、学校に行くところから始めようかなって(笑)。

2人にそっくりのアニメキャラクター

──ご自身のアニメキャラクターがとても似ていると思いますが、感想は?

由美:すごく雰囲気はあるなと。

亜美:似せていただいてる。

由美:まあ、(演じた役は)指導員1と2で、亜美でも由美でもないんですけど。でも、見て亜美か由美かっていうのがわかってもらえそうなので、そういう意味では嬉しいですよね。

──アフレコをやってみて、1番難しかったことは何でしょう?

亜美:タイミングですかね。キャラクターのしゃべり出すタイミングに合わせて台本を読まなければいけないのですが、目の置き場が難しいんですよ。慣れますよって言われたんですけど、全然慣れない(笑)。

由美:この作品は、子どもの役は本当に子どもがしゃべっているんですが、すごく小さいのにその子に圧倒されてしまって。あんなに小さな子がちゃんと出来ているのに、何で自分はできないんだっていう、その反省点から、まだ抜け出せていない状況です。

亜美:できれば、スタジオに入ったところからやり直したい……。

吉村由美(左)と大貫亜美(右)

──もちろん、オンエアはご覧になりますよね?

亜美:いやあ、どうしよう。

由美:目を一瞬背けたくなる瞬間ではありますけど、でも、そんなこと言ったら、全国の方が見るわけですから、

亜美:そうだね。ガッツリ見ようよ!

普段の2人はボソボソと会話!?
吉村由美(左)と大貫亜美(右)

──では、出演した回のお気に入りのシーンは?

由美:何だろうね?

亜美:まず言っとこう。

2人:PUFFYが出ているところです!

亜美:あと全部だよね。

由美:うん。

──自分のアフレコに得点をつけるとしたら何点?

由美:世に出ちゃうので100点っていうしかないんですよね。

亜美:常に100点のものしか出さないので(笑)。

──このアニメでの2人のやりとりは、普段の2人の会話にどれくらい近いのでしょうか?

由美:指導員という役なので、2人で会話するというよりも、主人公のダイキチとしゃべることが中心。なので、日常の2人の会話とは違うと言えば違います。まず、アニメではこんなにボソボソとしゃべってないですね。

──では、普段の2人はボソボソっとしゃべっている?

由美:そうですね、2人で会話するときは、結構、ボソボソ言っています。

──今回、声優に挑戦したわけですが、今後も声優をやってみたいと思いますか?

由美:声優さんっていうのは、やっぱり選ばれた声の持ち主。

亜美:努力なさってあそこにいるんですよ。サンクチュアリに足を踏み入れてはいけないですね、私たちは。

──では、最後にメッセージをお願いします。

由美:私たちが出た回はさておいて、私としてはすごく原作が好きで、アニメの質感や色感もいいなと思っていて、それをイメージしてオープニング・テーマを担当しています。自分のなかではすごくはまっていると思うので、音楽もひっくるめて素敵だなと思ってくれると嬉しいです。

亜美:私たちと同世代の女性の方にも、とても響く作品だと思います。また、大吉の在り方は、今の男性にも見てもらいたいと思うので、男女問わず楽しんでいただければと思います。

(text&photo=編集部)

テレビアニメ『うさぎドロップ』は毎週木曜日24時45分よりフジテレビ「ノイタミナ」枠にて放送中。
関西テレビでは毎週火曜日25時58分より、東海テレビでは毎週木曜日26時05分より、
BSフジでは8月6日より毎週土曜日25時30〜(毎月最終週のみ26時00分より放送予定)、
テレビ西日本では隔週水曜日25時00分より、それぞれ放送中。

公式HP:http://www.usagi-drop.tv/

PUFFY
PUFFY
ぱふぃー

大貫亜美、吉村由美の2人が出会い、1996年、奥田民生プロデュースによるシングル「アジアの純真」でデビュー。以降、「これが私の生きる道」「サーキットの狼」「渚にまつわるエトセトラ」など、立て続けにミリオンヒットを話す。2004年、アニメチャンネル「カートゥーンネットワーク」でオンエアされたPUFFYガモデルのアニメ『ハイ! ハイ! パフィー・アミユミ』が全米を席巻、視聴率NO.1を獲得すると全世界に広がり、110ヵ国以上でオンエアされ、日本を代表する世界のポップアイコンとなる。
『うさぎドロップ』ではテレビアニメと映画の両方で、PUFFYが歌う「SWEET DROPS」がオープニング主題歌になっている。