1967年11月28日生まれ、長崎県出身。「角川映画大型新人募集」のオーディションで特別賞を受賞し、82年にテレビドラマ『セーラー服と機関銃』でデビュー。翌83年に初主演作『時をかける少女』でスクリーンデビュー。同名の主題歌も歌いヒットした。その後、映画、ドラマで活躍。主な出演映画は『私をスキーに連れてって』(87年)、『紙屋悦子の青春』(06年)、『東京オアシス』(11年)など。NHKの連続テレビ小説『おひさま』(11年)では主人公の母親役を演じた。歌手としても活躍、高い評価を得ている。
北海道・洞爺湖のほとりにある小さな町、月浦。自然に囲まれたこの美しい町を舞台にした心温まる映画『しあわせのパン』が1月28日より公開される。
描かれるのは、パンが美味しいカフェを併設したオーベルジュを営む夫婦と各地からやって来る客たちとの交流。春夏秋冬を通じて繰り広げられるささやかなドラマが静かに綴られ、心を優しくほぐしてくれる。
主人公の夫婦を演じたのは原田知世と大泉洋。互いをいたわり合いながら寄り添って暮らすステキな夫婦の姿に憧れる人も多いだろう。心に傷を持ちながらも優しさを忘れない妻・りえを演じた原田に、映画について、ロケ地となった北海道の素晴らしさなどについて語ってもらった。
原田 :天性の明るさを持ち、人を笑わせるのが大好きな方ですよね。大泉さんが現場にいると笑いが絶えないんです。そして、周りの人たちのことをとてもよく見ていて気遣ってくださる方だと思いました。
今回は今まで演じてきた役とはちょっと違う役で、女性なら「ああ、こんな旦那さんがほしい」と思うような男性ですよね。それをとてもステキに演じられていたと思います。セリフの少ない役なので、私との掛け合いも多くはないのですが、(彼のおかげで)夫婦のやりとりを繊細に演じられたと思います。
原田:りえさんはいろんなことがあって、心を閉ざした部分のある女性です。そういった部分では私とはちょっと違うのですが、夫婦や家族と一緒にいても孤独を感じるときってありますよね。そういう部分に共感できました。そして、孤独を感じるからこそ相手に対して優しくしようと思いやる気持ちが生まれるんだな、とも思いましたね。
原田:好きな人たちと共に生きていけたらいいな、と思います。例えば、海外にとてもステキな場所があったとしても、みんなで移住できないのであれば日本にいるほうがいいなと思います。大切なのは場所ではなくて人ですから。
原田:そうですね。年に1度、夫婦で旅をするのですが、最近は自然の多いところを選ぶことが多いですね。トレッキングができるような場所とか。
原田:ええ。20代、30代の頃は母や姉たちとパリやローマ、ミラノに行って、お買い物をして美味しいものを食べて……という旅をよくしましたね。でも、最近は田舎のほうに行くことが多い。ただ、若い頃の経験があるからこそ、今のような気分になるんだと思いますけど。
原田:自然のエネルギーをたくさんもらえる場所ですね。月浦で撮影していたのですが、撮影中も景色を見ているだけで疲れがとれ、癒されました。
あとは食べ物がとても美味しいこと(笑)。大泉さんにも(美味しい店や食べ物を)いろいろと教えていただいて、こんなに楽しい撮影はないと思いました。冬の撮影もありましたが、私は九州出身で雪への憧れが強かったので、冬の撮影も満喫していました。
原田:10代のときに『時をかける少女』(83年)で映画デビューしたのですが、最初はとても緊張していましたね。でも、大林宣彦監督はとても優しくて、温かく育ててくださり、とても幸せなスタートを切れたと思います。
最近の現場では、私よりも年下の方がほとんどであまりダメ出しされなくなってきているので、逆に頑張らないと、と思います。監督にも「(ダメ出し)してくださいね」と言うようにしています(笑)。
それから、最近、現場でスタッフとして働く女性が増えてきて嬉しく感じますね。本作の監督も女性ですし。体力的にも厳しい世界なので、頑張っている女性を見ると応援したくなります。
原田:若い方や仕事を頑張っている方、私のように40代になってこれからをどうやって生きていこうと考えている方、年配の方など、色々な人たちが楽しめ、見終わった後に夫婦や家族について話ができ、いろんな思いが浮かんでくる作品なので、長く愛してもらえたら嬉しいですね。
(text&photo=編集部)
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