1972年7月8日生まれ、神奈川県出身。1992年から2年間「メンズノンノ」で専属モデルをつとめ、1995年に映画『花より男子』の道明寺司役で俳優デビュー。以降、数多くのドラマ・映画に出演し、「王様のブランチ」の司会もつとめるなど、幅広く活動している。
全世界で600万本を売り上げた海外の大人気RPGゲーム「ドラゴンエイジ」の世界観をCGアニメーションで映画化した『ドラゴンエイジ −ブラッドメイジの聖戦−』。この作品で魔法使いガリアンの声を演じているのが、谷原章介だ。
本作は巨大な陰謀に気づいた騎士カサンドラ(栗山千明)が、魔法使いガリアンと共に、邪悪な魔法使いとの戦いを展開する、原作ゲームの持ち味である激しいアクションとバイオレンスが満載の作品。
『ベクシル 2077日本鎖国』(2007年)以来、2度目の曽利監督作品参加となった谷原に、役柄へのアプローチ方法や、作品の見どころなどについて語ってもらった。
谷原:すごく感動しました。迫力があり、テンポ感がすごくよかったと思います。ストーリーがシンプルなので、見ている方に先が読めてしまうのではと懸念もあったのですが、画の迫力や曽利監督の演出も相まってそんなことは全く気にならず、一度台本を読んでいる僕も楽しむことができました。
谷原:俳優と声優のお仕事は表裏一体だとは思うのですが、声優のお仕事は先に画が決まっていることがまず違いますよね。間、リアクション、表情が画で先に表現されてしまっているので、そこに自分を合わせにいく作業になります。普通のお芝居のように自分から能動的に作れるものとは真逆なので、難しくもあり、楽しくもありました。
谷原:ガリアンは、カサンドラを時にほぐしてあげて、時に引っ張ってあげるという役どころです。うまくその2つの面を演じたいなとは思いつつも、やりすぎてしまってバラバラにならないように、1つのキャラクターのなかで2つの色を使い分けて同居させることに気持ちを集中させました。
「ここはもうちょっとふざけていいですかね」とか、「ここはしっかり固まった方がいいですかね」などと、監督と丁寧に話し合いながらバランスをとっていきました。
谷原:ナイトコマンダーたちに追いつめられて、崖の上から下を見てビビり、最後に「ああぁ〜」と落ちるシーンですね。最初はそんなコミカルにはやらなかったのですが、監督のアドバイスもあって、コミカルな方向で演じてみたりもしました。ちょうど落ち終わったときに声も止めないといけなかったのですが、息が続かなくて大変でしたね(笑)。
谷原:ダークファンタジーのなかでコミカルな要素を入れられる役というのはガリアンくらいしかいなかったので、映画をご覧になるお客様にいい意味で息抜きにもなってほしいですし、ほかのハードなキャラクターとは違って人間らしい側面を出せる役なので楽しんでいただきたいと思いますね。
谷原:魔法で洞窟を壊すシーンですね。監督と「魔法を使うときは声かけます?」とか「言葉にならないところは喋りますか?」と相談して、いろいろ試してみたんです。でも結局シンプルに「ハァ! ハァ! ハァ! ハァ!」となりました。あれは非常におもしろかったです(笑)。
谷原:すぐに場所が移れる魔法ですかね。どこかに行くのが面倒なときがあったりすると思いますが、すぐに「よいしょっ」と行けたら効率がいいなと思います。
谷原:蕎麦サークルですね(笑)。みんなでいろんな蕎麦を食べに行って、夕方から酒を飲む! 蕎麦が好きなので。
谷原:頼りがいがありますよね。でも、ちょっと心配になります。ガリアンもそういうところがあると思うのですが、やっぱりあそこまで強くいるというのは、逆にその裏に弱さがあったり、ショックなことがあった反動でそうなっているのかなと思うのです。
谷原:なんといってもカサンドラのカッコイイ殺陣だと思うんです。人間相手、ゴブリン相手、岩の化け物だとかクライマックスのドラゴン相手……本当に圧巻なので映像美としてもぜひ見ていただきたいです。
あと(栗山)千明ちゃんのカサンドラは凛とした佇まいが本当に素晴らしい! ナイトコマンダー役のGACKTさんも本当に素晴らしかった! 完璧です。今までにないGACKTさんを感じることができると思います。この辰年にふさわしい、『ドラゴンエイジ』。ぜひ昇り竜でお願いしたいなと思います(笑)。
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