1988年6月20日生まれの23歳。6ヵ国のバックグラウンドを持ち、多彩な言語を操るマルチリンガルアーティスト。2006年にデビューし、2009年5月に2ndアルバム「FAMILY」、3rdアルバム「for you」が2作連続オリコンチャート・トップ10入り。現在、NHK総合テレビと世界の180以上の国と地域に放送されているNHK WORLDの音楽番組「J-MELO」のメイン司会をつとめる。ニューアルバム「SECRET DIARY」が発売中。
海外ドラマ『PAN AM/パンナム』ゴスペラーズ×May J.インタビュー
『PAN AM/パンナム』エンディングテーマを担当したゴスペラーズとMay J.が、初コラボの感想など語る
パンアメリカン航空(略称パンナム)で働く4人のスチュワーデスたちの恋や仕事、スパイ活動(?)と、栄光の1960年代のアメリカを描いた海外ドラマ『PAN AM/パンナム』。
3月19日より映画・ドラマ専門チャンネル「IMAGICA BS」にて日本独占初放送されるこの作品の日本版エンディングテーマ「Up, Up And Away(feat. May J.)」を担当したのがゴスペラーズ&May J.だ。
そんな彼らに作品の魅力や、ドラマを見るときのポイント、初コラボの感想などについて語ってもらった。(写真左より村上てつや、北山陽一、黒沢薫、May J.、安岡優、酒井雄二)
酒井:大相撲の「ヒョー・ショー・ジョウ!(パンナム元広報デヴィッド・ジョーンズ氏による名フレーズ)をリアルタイムで見ていたことが年代的にギリギリな感じですね(笑)。
安岡:子どもながらに英語の化粧まわしを不思議に感じていましたよね。パンナムは僕らが子どもの頃に全盛期だった、そういうイメージの航空会社です。
May J.:私は全然知らず、ロゴも見たことがなかったほどです(笑)。1960年代のことを描いているのも後から知りました(笑)。でもファッションや色使いがとてもレトロだったので、4人のスチュワーデスの制服や私服のファッションを楽しみながらドラマの世界に入っていきました。
安岡:最初、女性4人が主人公と聞いて、最近ありがちのガールズトーク系の恋愛ドラマだったら苦手だなと僕は思っていましたが(笑)、スパイ映画のようなハラハラ、ドキドキの展開もあって、すごく良かったですね。
北山:パッと見た瞬間に全員がすごく楽しそうに見えたけれど、それぞれの人生が良いだけじゃなく、実は深い悩みを抱えていたりする。今までキラキラしている人たちの人生は順風満帆だと思ってしまいがちでしたが、『PAN AM/パンナム』には人間ドラマがしっかりと描かれているので、感情移入できました。
あと、4人の人間関係がすごく面白い。『セックス・アンド・ザ・シティ』と違って、ちょっと距離がある。その距離感が男としては、すごくホッとする感じというかね(笑)。
黒沢:「まず仕事だろ!」って感じがすごくいいですね。仕事に熱意があるプロな感じが(笑)。
May J.:私にとってはすごく憧れの職業でもあったので、スチュワーデスの恋愛事情に驚きました(笑)。機内で起こっている出来事にも衝撃を受けました(笑)。でも出ている女性たちがすごくきれいでかわいくて、ドラマを見ていて華やかな印象が全体的に強かったです。
May J.:そう! 最近のファッションで言うと、ひと回り時代が回っていてブリジット・バルドーなどが普通の女性誌、ギャル雑誌でも流行っているくらいなので、すごく興味がありますね。スチュワーデスたちの制服も一色で、デザインもシンプルじゃないですか。現代は形なども凝っていますが、そういうことを一度捨てて、もう一度シンプルに戻るという意味で1960年代のファッションが流行っているのかなって。丈も長めで、新鮮ですよね。
黒沢:それと、スーツの襟が細い時代なわけですよ。ネクタイも細い(笑)。今はありますが、あのファッションは、僕らが学生時代にしたくてもできなかったファッションで、1960年代のファッションって当時は全然なかった。僕は大学生の頃からけっこう好きでしたが、当時は肩パットがすさまじい時代だったので(笑)。男性にもカッコよく見えるファッションが登場してくると思います。女性は体のラインがバッチリ見える服が多いですよね。ファッション目線だけでも面白いので、参考にもなると思います。
酒井:そういう考証をしているスタッフがいると思います(笑)。
北山:確かプロデューサ的な立場でパンナムのスチュワーデスだった人が参加していますよね? それがすごいですよね。どういう経緯で参加したか気になるな(笑)。
安岡:ちょっと暴露ドラマみたいな感じもあるしね。
北山:4人のなかにどれだけその人の経験が入っているのか(笑)
酒井:あと、男性には飛行機マニア、車マニアがいると思いますが、そういう側面も抜かりない。おしゃれな小物もたくさん出てきて、カルチャー雑誌で特集が組めるほどじゃないですか。
北山:CGとは言え、ボーイング707のエンジンが見えることは魅力ですよね。消音管が無数に出ているカットはレトロフューチャーな感じだと思うので、実機を見たことがないマニアにとってはいいですよね。エンジンや内燃系が大好きな人にはオススメしたいです(笑)。
安岡:特にクラシックカーやバイクがカッコいいです。全部当時の本物なので、それが最高! 街中をそれで埋めているわけで、街角の交差点のシーンはすべて当時の車なので、それは見ていて圧巻でしたね。普通だったら“触っちゃダメ!”レベルの貴重なものがバンバン走っているわけなので、どこまでも手を抜かず本物を追求しているなと思いました。
村上:作品としては初コラボですが、僕らが中心となって開催している「SOUL POWER」という音楽イベントで2回ほどご一緒したことがあるので、そういう意味では初対面ではないですね。
村上:頭のなかで描いているイメージとしては、フィフス・ディメンションには女性が複数いたので、複数の女性がユニゾンするという、男性だけが合唱のようにユニゾンすることとは異なる独特の良さがありました。女性の声の重なりみたいなものですよね。それがフィフス・ディメンションの特徴だったので、そこであえて男性ボーカルグループのゴスペラーズがソロの女性シンガーを迎えるという、そこに意味が出るような作りにしようとは思いました。
デュエットみたいな曲では全くないけれども、普通の意味での1対1ではなくて、1対5のデュエットになるような、そういうイメージは持ちました。あと、この曲はどこか涼しくないといけないので、涼しくしてくれる人が絶対条件です(笑)。
May J.:私のなかではエモーショナルに歌おうかなっていう考えもありましたけど(笑)。これだけ豪華なコーラスのなかに1人だけ女性がいるということを考えたときに、普通に歌うと埋もれちゃうような気もしていて、それでエモーショナルに、と。ここは「Mayはできるぞ! やるぞ!」っていう意気込みを見せたい、気合いの表れですね。
村上:「Up, Up And Away」にはいろいろなバージョンがあって、今回カバーも含めて初めていろいろなバージョンを聴いてみました。実はものすごく暑苦しいバージョン、ありましたよ(笑)。「この内容の歌詞で?」みたいな。ただ、僕らが想像しているままのMay J.では面白くないですからね。そこはお迎えするということもあるので独自性を出していく必要がある。
安岡:もともとゴスペラーズは女性のなかにお邪魔することはよくありますが、自分たちのなかにお招きしてレコーディング・セッションをすることは初めてでした。また、混声には独特の良さがあって混声になるだけで全く違う音が生まれてくるものなので、ゴスペラーズを応援してくれているファンの方にとっても初めて聴く音を届けられることになると思います。楽しみにしてほしいですね。
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