1985年10月22日愛知県名古屋市生まれ。
2007年に『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のゲキブルーこと深見レツ役で本格的に俳優デビューし注目を集め、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の劇場版で映画デビュー。双子の弟・心平との共演が多く、テレビドラマ『メイちゃんの執事』『任侠ヘルパー』(共に09年)、『インディゴの夜』(10年)、『桜蘭高校ホスト部』(11年)では双子役で出演している。ほかに、テレビドラマ『cafe吉祥寺で』(08年)、映画『桜蘭高校ホスト部』にも出演。
堀江慶監督が主宰する劇団「CORNFLAKES」の旗揚げ公演の舞台劇を映画化した『センチメンタルヤスコ』は、首を絞められ、意識不明の重体のまま救急病院に運ばれたキャバクラ嬢ヤスコの姿を、彼女を取り巻く7人の男たちの言葉から浮かび上がらせる群像劇。
『ケータイ刑事 銭形命』の岡本あずさが主人公のハタヤスコを演じたこの映画で、彼女に思いを寄せる7人の男たちの1人を演じているのが『桜蘭高校ホスト部』などにも出演する高木万平だ。日頃は双子の弟・心平との共演が多い高木に、本作での苦労話や俳優活動の今後の目標などを語ってもらった。
高木:『センチメンタルヤスコ』出演の話をいただいたときに、「すごい緊張するな」「刺激的な現場だな」と思って、まずこのメンバーに入れたことが嬉しかったですね。
高木:そうですね。僕が最年少なので、本当にドキドキの連続の刺激的な現場でした。
高木:そうですね、久々で楽しかったですよ。1人で現場にいる方が率先して会話に入っていけるし、入っていかないと置いていかれて焦る自分がいる。隣に兄弟がいると1人じゃない安心感っていうのがあるんですけど、今回は自分からガツガツいけた現場でした。
高木:自分に好きな女性がいて、その女性を好きな男が同時に集まることってまずないと思うんです。だからあのシーンって、自分としては現実的には考えられない世界。いわばライバルだらけ。だから、感情移入して自分がヤスコのことを好きだと、あの状況はとても辛かったですね。
高木:現場の緊張感に加え、芝居の内容的にもきつかったし、すごく勝負している自分がいるなっていう風に思いましたね。先輩のなかで正直ビビっちゃう自分がいたんですけど、ここでビビったら終わっちゃうし、学ぶ姿勢としてやっぱりガツガツいかないとって。だから、駒形(役名)として最後に「ヤスコー!」って叫ぶシーンは本当に涙が流れたし、気持ちがこもったシーンでしたね。
高木:本当に勉強になりました。堀江さんを通してお芝居に対する価値観が変わったし、考え方自体が変わった気がしました。
ナチュラルな芝居をすることの難しさですね。自分がナチュラルだと思っていても、ただナチュラルを装ってやっているだけだったんです。そうじゃなくて、堀江さんはその気持ちを発する、発言する裏での感情の変化とそこまで脳が考えて発する過程、「ヤスコー!」って呼ぶ気持ちの裏側みたいなものを表現してほしい、と。セリフ通りに話すのではなく、自分で納得して言葉を発してほしいってことなんですよ。「お前の気持ち的に叫びたくなかったら叫ぶ必要もないし、セリフだと思うな」と言われました。
高木:そうなんです。監督に痛いところをつかれるんですよ。その後の『桜蘭〜』では、すごい自信をつけたまま現場に入れました。
この『センチメンタルヤスコ』を通して、いろんなことを感じられて『桜蘭〜』に入ることができて良かった気がしました。
高木:今、アクションをやっていて、殺陣にハマってるんですよ。『ゲキレンジャー』でアクションをやっていたんですけど、殺陣はやったことがなく、今回、本格的にやっていて、ハマってます。
剣の先まで神経を尖らせることで時間を忘れてボロボロになるまでやっているんですよ。汗だくでビショビショで指の皮がめくれてます。アクションだけでなく色んなことにチャレンジしていきたいですね。
どんな役っていうのは今絞らないでいいと思うし、どんな役でも自分の限界以上のものを出していかないといけないと思うし、力を出し切ることで次に呼んでもらえると思うし、チャレンジ出来るならどんな役でもやりたいと思います。
(text&photo=じょ〜い小川)
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