『Black & White/ブラック & ホワイト』マックG監督 インタビュー

ハリウッドのヒットメーカーが自作を語る

#マックG

リース・ウィザースプーンがどれほど官能的になれるかを見せたい

『キューティー・ブロンド』でブレイクし「ラブコメの女王」とも言われたリース・ウィザースプーンが主演するアクションロマンス『Black & White/ブラック & ホワイト』。CIAのトップエージェント2人がウィザースプーン扮するヒロインをめぐり、恋の全面戦争を繰り広げる作品だ。

この映画を監督したのは『チャーリーズ・エンジェル』や『ターミネーター4』を手がけたヒットメーカー、マックG。人気テレビドラマ『The O.C.』などの仕掛け人としても知られる彼に、『Black & White/ブラック & ホワイト』について話を聞いた。

──本作では、いつもよりもずっとセクシーなリース・ウィザースプーンが見られますね。

マックG:彼女はまだ魅惑的な美人役はやったことがないので、そういうエネルギーを役にもたらしてほしいと思いました。彼女が聡明でパワフルで有能な女性だということは誰でも知っているはずです。本作では、彼女がどれほど官能的になれるかを見せたいですね。

──映画作りには、どのような考えをもって取り組んでいるのですか?

マックG:映画製作には、自分がやり遂げたいものを意識しながら取り組んでいますが、応用が利くように努力もしています。私がいた音楽の世界では、スタジオに行ってそこで曲を書くので、いつも臨機応変に対応できますが、映画作りはそうではないんですよね。今回は、アクションは正確に、ロマンスはセクシーで皆を喜ばせられるようなものにしたいと思いました。そして、笑いについてはシャープにしたいと思って作りました。

人々が共感できる映画を作りたい



──ウィル・スミスがプロデューサーにクレジットされていますね。

マックG:彼は主にプリプロダクション(製作の準備段階)に関わっていました。彼のパートナーのジェームズ・ラシターがすべての行程に関わったので、これはオーバーブック作品だと言えます。オーバーブックというのはウィルとラシターの会社なんです。ウィルとは時々話をして、アドバイスをもらいました。人々が共感できる映画を作りたいという点で、彼とは意見が一致しています。

──ウィルはアクションコメディ映画に欠かせない俳優ですが、本作では彼の影響を受けましたか?

マックG:彼の主演作『バッドボーイズ』の影響が少しあるかもしれませんね。

──これまで、一番影響を受けたバディアクション映画は何ですか?

マックG:子どもの頃は『48時間』が大好きでした。『バッドボーイズ』も好きだし、(『ラッシュアワー』の)クリス・タッカーとジャッキー・チェンのコンビや、(『明日に向って撃て!』の)ポール・ニューマンとロバート・レットフォードも好きです。対照的なキャラクターが好きで、対照的であることで大きな動きが生じるんだと考えています。本作で、このやり方が成功していればいいのですが。

マックG
マックG
McG

1968年アメリカのミシガン州に生まれる。カリフォルニア大学アーバイン校で心理学を学び、卒業後、音楽会社のカメラマンに。コカ・コーラ、GAPなどの広告を手がける。『チャーリーズ・エンジェル』で映画監督としてデビュー。主な監督作は「ターミネーター4』。テレビシリーズ『The O.C.』や『NIKITA
ニキータ』などの製作総指揮もつとめている。

マックG
Black & White/ブラック & ホワイト
2012年4月20日よりTOHOシネマズ 日劇ほかにて全国公開
[監督]マックG
[出演]リース・ウィザースプーン、クリス・パイン、トム・ハーディ
[原題] THIS MEANS WAR
[DATA]2012年/アメリカ/20世紀フォックス/98分
(C) 2012 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.